東京オリンピック開催迄あと147日〜AKIRA~
2020年02月28日。
Twitterに「#中止だ中止」が日本のトレンド1位になりました。
大友克洋さん原作の漫画で、アニメ映画化された「AKIRA」に登場するシーンです。
今回は、「一生に一度しか無い日」なので、記念として「AKIRA」について書いていきます。
「AKIRA」とは?
「AKIRA」とは1982年〜1990年に連載された大友克洋さんによる漫画作品で、1988年劇場アニメ作品のことである。
舞台は2019年、第三次世界大戦後の日本ネオ東京。
1982年に新型爆弾により崩壊した東京地区に住む主人公・金田は、事故をきっかけに超能力に目覚めた親友の鉄雄と共に軍が秘密裏に研究する超能力者を巡る抗争に巻き込まれる。
軍が極秘に封印していた最強の超能力者「アキラ」の封印を解き世界征服を試みる鉄雄の暴走を止めるため、金田は仲間たちと協力し戦う。
1988年、わたしの生まれた年に劇場公開された「AKIRA」。
124分のアニメーションの中で、カット数2200、セル画15万枚が使われ、今見ても、30年以上前に作られた映画とは思えないほどのものである。
「台詞を先に収録して後からそれに絵をあわせる」プレスコ方式が採用されており、監督は、作者である大友克洋さんが担当している。
わたし個人としては、「芸能山城組」が担当している、映画の音楽も最高と思っている。
映画では、漫画の3巻まで描かれ、ラストはオリジナルになっている。
有名な名言で、
「うるさい!俺に命令するな!」by 鉄雄
「我々が(ネオ東京を)変えるのではない、AKIRAを望む人民が変えるのだ」by 根津
「やめんか!刮目して対局を見るんだ!堕落した政治家や資本家に踊らされてはいかん!」by 敷島大佐
「さんをつけろよデコ助野郎!」 by 金田
「でも、いつかは私達にも。もうはじまっているからね」by ナンバーズ
などたくさんあるが、皆さんが書いていると思うので、今回はちょっとマイナーだけど好きな台詞を書いていこうと思う。
「未来は一方向に進んでいるわけじゃないわ」by キヨコ
こちらは、予知能力を持つ人物「キヨコ(25号)」の台詞。
彼女の未来予知は、93~95%の確率で当たり、ネオ東京崩壊も予知した。
身体的に弱く、寝たきりである。
この台詞には重要な続きがある。
「未来は一方向に進んでいるわけじゃないわ」
「わたしたちにも選べる未来があるはずよ」
95%もの未来予知を行う、キヨコだからこそ、この台詞の重みを感じる。
「未来」と言われるものは、複数あり、「今」の選択によって変化する。
極端に言えば、家出るときに、右足から出るか、左足から出るか?
それだけで「未来」が変わる。
この台詞を聞いた時、ふと疑問を抱いた。
「原因」と言われるものは、無いんじゃないか?
よくミスした原因を探せとか言われるが、そんなことは不可能だと思う。
確かに、「起きた現象」の分析は重要だが、その原因は見つけられない。
相手のミスだとしても、その先でもなにかが起きているかもしれないし、
その先もあるかもしれない。
それに気づいた時、相手を攻めても意味ないし時間の無駄だと思った。
それなら、 「今」これからどうするかを考えたほうが良いと思って、そちらにフォーカスするようにした。
そうすると、めっちゃ生きやすい世の中になった。
キヨコさんありがとう。
「わたしの役目は信じるかどうかではない。行うかどうかだ。」by 敷島大佐
敷島大佐は、AKIRAの中で好きなキャラクターで、
強固な信念を持つ軍幹部。
映画では、クーデターを起こして堕落した最高幹部会を全員拘束し、失脚させるという熱い男。
こちらの台詞は、映画でキヨコの行った予知について信じるかどうかをドクターに聞かれた敷島大佐が言った言葉。
この言葉に敷島大佐の魅力が詰まっている。
わたしは算命学や、宿曜占星術などにも興味あり、実際に見てもらっている。
ある程度参考に、事業計画に役立てるなら良いが、
人によっては、未来にいい結果が出ると、行動を制限する方もいる。
あくまで、その結果は「今」の積み重ねである。
敷島大佐がいっているように、行動は止めないようにしようと思える言葉である。
「人間に宿った超能力とは?」
最後に、アキラや鉄雄、ナンバーズに宿った「超能力」について。
これらは軍の研究によって、強制的に呼び覚まされたもの。
「人間の遺伝子に刻まれた宇宙の記録とエネルギー」を強制的に開花させてしまった結果、
アキラや鉄雄は暴走し、東京の崩壊や自滅を引き起こしました。
ですが、本来は、誰しもが到達する進化の形であり、
「人類の未来を切り開く」ものでもあります。
「でも、いつかは私達にも。もうはじまっているからね」by ナンバーズ
この言葉はすでに進化が始まっているというのを示唆しているように思えます。
ラストは難解ですが、再生と進化を予感させるもので、悪いものではなく。
「若い世代、あるいはその子供たちに希望のある明るい未来が待っている」と伝えるような終わり方になっております。
それ故に、
Twitterで「#AKIRA」でもなく、「#東京オリンピック開催迄あと147日」でもなく、
「#中止だ中止」が、日本のトレンド1位になるのは、ちょっと悲しいです。
今自粛など、色々ありますが、
この経験が、今後役に立つ事になると思います。
今が終わりではなく、つづいてる途中なのですから、未来は良くなりますよ。
2020年02月28日
ふっちぃ
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