稼げないWebライターの特徴と稼げるライターになる方法
Webライターという仕事に興味を持ってる方の多くの人が抱く疑問の一つに「Webライターって稼げない仕事なんじゃないの?」という素朴な疑問があります。
専業のWebライターとして2年間以上働いた経験がある私としては正直な話になると、「稼げるか稼げないかは人による」というのが結論です。
ただし、Web ライターが実際に稼げないのか、稼げるのかという点については働き方の実態を知らないと判断できないと思います。
そこで今回はWebライターの相場年収やなかなか稼げないと言われる理由についてまとめてみましたのでぜひ最後までご覧ください。
そもそもWEBライターは稼げるのか?
一番最初に取り上げるのは今回の一番のポイントになる「そもそもWebライターは稼げるのか?」という点。
今回のポイントである「Webライターが稼げるのか?」という疑問については客観的なデータをベースにお話ししていきます。
・相場年収から見てもほとんどの人は稼げない
まずはじめに結論から言いますと大半のWebライターは稼げないという結論になります。
なぜならフリーランス名鑑という2019年のデータを見ても少なくとも6割以上のWebライターは一般的な正社員よりも稼げないというデータが出ているためです。
参考までに2019年のフリーランス白書に記載されていた年収の分布結果をまとめたところ以下の通りになります。
200万円未満:32%
200万円~400万円未満:26.9%
400万円~600万円:21.5%
600万円~800万円:8.2%
800万円~1,000万円:5.5%
1,000万円~1,200万円:2.3%
参考データ:フリーランス白書2019
ちなみに正社員の平均年収に関していうと国税庁の公式サイトによると496万円になっております。
496万円という正社員の平均年収をフリーランス白書のWebライターの収入を照らし合わせると大半のWebライターは一般の正社員よりも稼げない事が分かるはずです。
・本当に稼げている人は一部しかいない
世の中には「Webライターは働き方が自由な仕事であり、稼げる仕事である」という人も一部にはいます。
現にWebライターとして月収100万円を稼げている人がいるのも事実です。しかし、先ほどご紹介致しましたフリーランス白書2019を見ても月収100万円を超えている人が一部なのが実態です。
そのため、高額の収入を得ているWebライターははほんの一握りですので一部の例外ケースだと考えた方が良いでしょう。
しかも稼いでいるWebライターの大半はライティング技術を教えていたりライティング以外の仕事をしているケースが少なくありません。
そのため、ライティング一本で働いている人の中で稼げている人はほんの一部なのです。
なぜ多くのWEBライターはお金が稼げないのか?
次にWebライターという仕事がなぜ稼げない仕事なのか、という点について解説します。
・労働単価の仕事だから
最初に取り上げるWebライターという仕事が稼げない理由はWEBライターが労働単価の仕事であることです。
改めての話になりますが、Webライターのお仕事は自分で記事を書き、書いた記事の文字数に応じて報酬がもらう形が一般的です。
そのため、銀行口座に振り込まれる金額というのは毎月あなたが書いた文字数×文字単価で計算された金額になります。つまり、あなたの働いた時間(記事を書くのに回せた時間)の多さが収入を決めます。
さらに言えば書いた文字数に応じて報酬が支払われる以上、記事を書く機会を得られなければ報酬はゼロになります。
つまり安定的に仕事を取れるだけの実力があるWebライターではなければ稼げないどころか生活も厳しくなります。
・数余りの仕事になりつつあるため
多くのWebライターが稼げない理由の1つにWebライターの数が最近急激に増えてきており、記事作成の単価が下がりつつある事があります。
現に副業解禁や在宅ワークに対する需要が上がり、Web記事の作成業務を引き受けたい人が最近増えており、ライターは提供過剰の仕事になりつつあります。
Webライターが提供過剰になりつつある以上、Webライティング自体の価値が下がってしまってるのです。
そのため、一般的なWebライターでは引き受けられないプロライター向けの案件以外は相場の単価が下がったので稼げない仕事になりつつあります。
・高額の案件は一部の実力者向けだから
実は高単価の案件を獲得できるWebライターは一部の優秀なライターしかいません。
なぜなら、高単価の案件はSEOが分かったり難関資格を取得している人向けなので普通のライターでは受注が難しいからです。そのため、高額の案件はあなたがスキルアップしないと受注が出来ないと思いましょう。
高額な案件を受注できず、文字単価1円以下の記事作成案件ばかりを担当していれば自ずと稼げない事になります。
参考までにWEBライターの将来性については以下のページでまとめているので気になりましたらどうぞ。
稼げないWEBライターの特徴
次に私が見てきた稼げないWebライターに見受けられる代表的な5つの特徴をまとめてみました。
・営業力が低いので高額案件を取れない
・ライティング能力が高くない
・他のライターにはない武器がない
・継続案件がないので案件探しに時間がとられる
・記事しか書けないので他の収入源がない
それぞれの詳細についてはこれからご紹介します。
・営業力が低いので高額案件を取れない
一つ目のポイントになるのが営業力が低いので単価の高い案件を取れないことです。
意外かもしれませんが、高い単価の仕事を取るためにはスキルはもちろん大事ですがスキル以上に営業力が大事です。
営業力があれば自分から企業に直接自分のこと売り込みに行くことが出来ます。それに営業力があれば高単価案件に応募する際に自分を選ぶメリットをきちんと伝えられるので採用されやすくなります。
加えてWebライターの中にはライティング技術があるにも関わらず営業力が無いために稼げないライターの状態の人も少なくありません。
そのため、稼げないライターから抜け出すためには営業力が重要な点は押さえましょう。
・ライティング能力が高くない
そもそものポイントになりますが、ライティングの能力が低い人はやはり稼げません。
なぜならWebライターの主な仕事は記事を納品する事である以上、本職であるライティングの実力が不十分であればお客さんはあなたのことをプロとして認識しないからです。
少し話が変わりますが、味の悪いラーメン屋なのに金額は他のラーメン屋よりも高ければ絶対に食べに行きませんよね。
仮に味の悪いラーメン屋がお客さんを取りたいのでしたら値下げしかありません。そして今の話はライティングの世界でも一緒です。
他の Webライターよりもスキルが低いのに他のWebライターと同等またはそれよりも高い金額で仕事を得ようとしてもやはり得られないのです。
どうしても仕事を得たいのでしたら他のライターよりも安い金額で仕事を受けるしかありません。ただし、安売りに逃げる以上、「稼げない」という状況がほぼ確定してしまいます。
先ほどご紹介した営業力も大事ですが、プロとしての下限値を超えるだけの記事作成能力はWebライターとして生きていくのでしたら欠かせません。
・他のライターにはない武器がない
3つ目に取り上げる稼げないWebライターの特徴は他のライターにはない武器がないことです。
端的に言ってしまえば、代わりがすぐ見つかってしまうようなライターのことです。
例えばですが、あなたと同じだけのスキルを持っているWebライターがあなたよりも安い文字単価で仕事を引き受けてくれる状況を考えてみてください。
当然あなたにお仕事を振る側の企業の担当者だったらあなたから乗り換える事を考えます。
なぜならあなたが納品する記事と同じ水準の記事をより安い金額で出してくれるんでしたらコストを削減できるからです。
それに他のWebライターに変えが利くようなレベルのスキルしかない場合、値上げの交渉の難しいのでやはり稼げないという結論になります
・継続案件がないので案件探しに時間がとられる
Webライターは自分が書いた文字数や記事数に応じて収入が決まる以上、いかに多くの時間を記事作成に回せるかで収入が大きく変わります。
そのため、継続案件を取れずに文字単価にならない営業ばかりをやっている Webライターはやはり稼げないと言えるでしょう。
案件探しに時間をかけないコツは今の案件を継続してもらう事と紹介で仕事を増やしていく事になります。
・記事しか書けないので他の収入源を作れない
稼げないWebライターの典型的なのは文字を書くことしかできないライターです。
そもそもの話になりますが、文章を書く、という行為はWebライターの仕事の中の一つであり、記事を書く以外の業務遂行能力もWebライターには求られます。
ちなみにWebライターが記事作成業務以外で請け負う事になる主な業務の一例は以下の通りです。
作成する記事の構成を作ること
作成する記事の情報収集をすること
サイトのアクセスを増やせる記事を企画すること
実は上記のような記事を書く以外の仕事が出来るかどうかがWebライターの価値を大きく分けます。
なぜなら大抵のWebライターは一定レベルの文章作成技術を持っているので文章力以外のスキルの有無が価値を分けるためです。
そのため文章を書く以外のスキルが無いWebライターはどうしても他のライターでも代替が出来る、という理由から稼げないライターになってしまうのです。
稼げるWebライターの特徴
今まで稼げないWebライターの特徴をご紹介しましたので次に比較対象として稼げるWebライターの特徴を列挙してみますのでご覧ください。
・他のライターでは代わりの利かないスキルがある
・ライティング以外の仕事を受けられる
・一部の成果主義の金額形態で仕事を取れる
・SEOに強い記事構成案も作れる
・人に教えたり他のライターのマネジメントが出来る人
上記の中にあなたに該当するものが一つでもありますでしょうか?
仮にできるものがあればあなたは稼げないライターから確実に脱却できます。しかしひとつも該当するものがない場合は他のWebライターと差別化
ができないのでどうしても稼げない一般のライターになってしまうのです。
稼げるライターと稼げないライターの決定的な違い
稼げないWebライターの特徴と稼げるWebライターの特徴をご紹介しましたので改めて両者の違いを考えてみます。
私が過去に専業のWebライターをやっていた経験と現在Web記事の発注者をやっている中で感じる、稼げるライターと稼げないライターの決定的な違いは以下の三つです。
・他のライターに代替されないものがあるかどうか
・ライティング以外のスキルがあるかどうか
・高額な仕事を取れる何かがあるかどうか
簡単にひとつずつご紹介します。
・他のライターに代替されないものがあるかどうか
一つ目の他のWebライターに代替されないものというのは圧倒的なライティングスキルだったり、書いた記事を確実にSEOで上位表示させられる、といった他のWebライターでは替えが効かない能力がある事です。
それに過去から現在まで作成したWeb記事の本数やライター歴も「替えが効きにくい」というポイントになります。
企業側から「このレベルのWebライターを探すのは難しい」と思われれば自ずと企業から買い叩かれることはありません。それに営業の際に自分が希望する文字単価を提示しても仕事は取れます。
・ライティング以外のスキルがあるかどうか
文字を書く以外の特殊なスキルを持っており、それをお客さんに提供出来るWebライターはやはり強いです。
例えばあなたがWeb記事を書けるだけではなく、Web記事の構成まで作れるとします。その場合、「記事の構成案の作成も請け負います」と提示をすれば文字単価を倍に上げることも不可能ではないためです。
他にも画像を作成する能力があれば、「記事の納品と合わせて記事内に差し込む画像をも作ります」と提案が出来ます。見事に依頼を勝ち取れば記事の納品時に画像の制作代も請求することができます。
明らかに文章を書く以外の業務ができない人よりは収入を上げやすいと言えます。
・高額な仕事を取れる何かがあるかどうか
三つ目の高額な仕事を取れるだけの何かがある、という点は実は一番重要です。高額な案件を取れるだけの何かの具体的な一例としては以下のようなものがあります。
高い営業力
人脈がある
高単価を受けられるだけの実力がある
その他
多くのWebライターは営業能力や実力や実績が理由で高単価の案件を取れません。つまり何らかの理由があり、安定的に高単価の案件を取れるWebライターになれば稼げない、という憂き目とは無縁になります。
改めての話になりますが、稼げるか稼げないのかのポイントは高単価の案件を取れるかどうかです。そのため、実力であれ人脈であれ高単価の案件を取れるようになれば「稼げないWebライター人生」とは無縁になります。
今回の内容のまとめ
今回はWebライターという仕事が稼げるのかどうかや稼げないWebライターと稼げるWebライターの特徴を中心にご紹介しました。
様々な情報をご紹介したので情報の整理のために今回取り上げた内容のポイントをまとめたのでご覧ください。
大半のライターの年収はサラリーマン以下
稼げるWebライターになるためには高単価案件を取るのが肝
高単価案件を得るためには実力と営業力が大切
稼げないライターの特徴は実力不足と営業力不足が主な原因
記事を書く以外のスキルがないWebライターの大半は稼げない
稼ぐコツは他のライターでは代替されない存在になること
上記のポイントを押さえればWebライターが稼げる仕事なのか否かがよく分かると思います。それに「稼げないWebライターから抜け出す」ためには何をするべきかまで分かるはずです。
釈迦に説法かもしれませんが「稼げないWebライターから脱却するためには他のWebライターに代替されないだけのスキルを得る」ことです。
逆に特殊なスキルがなく他のライターに代替される普通のライターとして生きていく限りはWebライターは稼げない職業になる事を押さえましょう。
Webライターが身に付ければ収入アップにつながるスキルについては以下のページでまとめているので是非ご覧ください。
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