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筋肥大のリミッター解除 〜ミオスタチン阻害薬〜 (3000字・図解あり)

1.はじめに


 私たちの体は急な変化を嫌いそれを制御するために様々な機構を持っています。急な変化の中には「急激な筋肥大」含まれておりこれを制御しているのが「ミオスタチン」という物質(糖タンパク質)です。

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ミオスタチンが少なくなった動物は何例か報告されており以下の様な見た目になります。

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同じ犬種でこの骨格筋量の差が生まれています。この犬は生まれつきミオスタチンがあまり作られ無かったためこの様な見た目になりました。ここまででミオスタチンの筋肥大抑制効果の強さはわかっていただけたと思います。
 ミオスタチン阻害薬はミオスタチン受容体を塞ぎ、ミオスタチンの働きを阻害することによって筋肥大効果を獲得することができます。ミオスタチン阻害薬は他のアナボリックステロイドの様に筋肥大のアクセルを踏むのではなく、ブレーキ(リミッター)を壊す事によって筋肥大効果を目指すものです。

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