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claude3を使ってみたら、ライティングの仕事が無くなるかもしれない瞬間を目の当たりして、衝撃を受けた件

ひと言で結論を言うと、昨日はclaude3に衝撃を受けて、興奮して眠れませんでした…。
四の五の言わずにアウトプットを見せちゃいたいんですが、

●打合せをZoom録画
 ↓
●録音データをCLOVA noteに放り込んでテキスト化
 ↓
●出てきたテキストファイルをノールックでclaude3に添付して、たった4行のプロンプトで指示

CLOVA noteに放り込むところから、トータルの所要時間、長めに見積もっても10分。それで出てきたのがこれです ↓

【タイトル】
SFプロトタイピングが拓く、KOBIRAの未来 ~物語を通じて、全社で創る10年後のビジョン~

【本文】
先日、「SFプロトタイピング」という新しい手法について、詳しくレクチャーを受ける機会がありました。講師を務めてくださったのは、SFプロトタイピングの第一人者であるミユキ氏。数々の企業でワークショップを手掛けてきた氏の話は、未来をデザインする上で多くの示唆に富んでいました。

そもそもSFプロトタイピングとは何でしょうか。SF作家の知見を活用しながら、企業の未来像を物語として描き、ビジョン策定やプロダクト開発に役立てる手法です。まだ実現していない未来のビジョンをSF的に描くことで、将来の社会や顧客のニーズを先取りし、バックキャスティング的に現在の戦略を考えることができるのです。

レクチャーを受けた後、私はすぐにKOBIRAでの活用可能性に思いを馳せました。現在、私たちは「第四創業期」と位置付けた大きな変革の時期にいます。10年後のビジョンとして6つの方向性を掲げ、新たな一歩を踏み出そうとしています。しかし、そのビジョンを社員全員で腑に落ちる形で共有し、自分事化するのは容易ではありません。

「2030年のKOBIRAはどうなっているのか」 「志す未来を実現するために、今何をすべきか」
こうした問いに対し、SFプロトタイピングは大いに役立ちそうです。SF的思考を用いて未来を描くことで、ビジョンをより具体的に、よりリアリティを持って社内で共有できるはずです。

実際のプロセスはこうです。まず、ワークショップを通じて様々な立場の社員が集まり、KOBIRAの未来像を自由に想像し、提案します。例えば「2040年の湯本の姿」「2035年のガス事業のあり方」など、テーマを絞って議論を重ねていきます。そこで出た多様なアイデアを基に、参加者が実際に短編小説を書くのです。

企画職の私や事務職の彼女、ガス事業の最前線で働く彼。立場も世代もバックグラウンドも異なる社員たちが、思い思いの物語を紡ぎだす。それはSF小説であると同時に、それぞれが理想とするKOBIRAの未来の姿でもあります。

集まった小説群は、専門のSF作家によって1つの長編小説に再構成されます。バラバラだったアイデアが1本の物語として編まれることで、KOBIRAの目指す未来像が社員全員に鮮明に伝わるはずです。経営層が掲げるビジョンではなく、社員一人ひとりの想いが込められたビジョンとして、より深く共感を呼ぶことができるでしょう。

例えば、6つのビジョンの1つに「この地域だからこその可能性が花開くわくわくあるまち」というものがあります。KOBIRAは現在、高齢化が進む温泉町・湯本に本社を置き、市長とも連携しながら「世界最先端のウェルビーイングタウン」の実現を目指しています。

SFプロトタイピングを活用すれば、この大きなテーマを多様な視点から掘り下げ、ありありとイメージすることができます。湯本で生まれ育った若手社員の物語からは、地域の過去と未来をつなぐKOBIRAの姿が浮かび上がるかもしれません。都会から移住してきたミドル社員の物語からは、自然とテクノロジーが調和した新しい街の姿が見えてくるかもしれません。

こうしたビジョンは小説という形になることで、より多くの共感を呼ぶはずです。読み手である社員たちは、等身大の主人公に感情移入しながら、KOBIRAと湯本の未来を追体験する。より多様な価値観を持つ社会人、子育て世代にとっても、KOBIRAで働く意義を考えるきっかけになるでしょう。
SFプロトタイピングの効果はそれだけではありません。より自由な発想を引き出し、事業アイデアの源泉にもなります。

KOBIRAは現在、ガス事業、ソフトウェア開発、人事コンサルティングという多岐にわたる領域で事業を展開しています。業態が大きく異なるため、時として"バラバラ感"を感じることもあるでしょう。一体KOBIRAは何をする会社なのか。社員の中にも、事業ビジョンの捉え方に違いがあるかもしれません。

しかしSFプロトタイピングを通じて、一見つながりの薄い事業も1つの物語に織り込むことができます。例えば「2050年、脱炭素社会に向けたKOBIRAのチャレンジ」という長編小説の中で、ガス事業の未来とIT技術の可能性を描く。CO2を出さないガス供給システムを支えるのは、KOBIRAのソフトウェア技術だったかもしれません。

また、2030年の社会におけるKOBIRAの人事サービスのあり方を描いた小説からは、未来の働き方を見据えた新規事業のヒントが生まれるかもしれません。SFを通じて、事業間のシナジーを意識した議論が活性化するはずです。

経営の視点で見れば、SFプロトタイピングから生まれたアイデアは、中長期の事業戦略を練る上でも大いに参考になるでしょう。SF小説の中で描かれる未来の社会課題や、競合他社の動向は、新規事業開発の指針にもなり得ます。遠大なビジョンを掲げるだけでなく、そこから逆算して現在の戦略を考える。SFプロトタイピングを通じて、バックキャスティング的発想が身についていくはずです。

一方、現場の視点では、自分たちの仕事が未来にどうつながっていくのかがイメージしやすくなります。 ガス事業の最前線で働く社員たちは、SFを通じて自分たちの仕事の先にある未来を実感できるでしょう。「自分たちの手で地域のエネルギー供給を支え、持続可能な街づくりに貢献している」。そんな未来像を思い描くことで、今まさに目の前にある仕事の意義を再確認できるはずです。

また、新卒や中途で入社した社員たちにとっても、SFプロトタイピングは大きな意味を持ちます。入社後すぐは、日々の業務に追われてKOBIRAの全体像が見えにくいもの。しかし先輩社員たちが紡いだ物語を通じて、自分の仕事が会社の未来にどうつながっているのかを体感できます。

加えて、SFプロトタイピングの場は、社員間の相互理解を深める機会にもなるでしょう。普段は接点の少ない部署の社員とも、フラットな立場で議論ができます。未来を思い描く過程で生まれる化学反応は、必ずや組織の一体感を高めてくれるはずです。

もちろん、SFプロトタイピングの実施には一定のコストがかかります。専門家の知見を仰ぎ、社員を1日がかりでワークショップに参加させる。そのための予算と時間を確保しなければなりません。

しかし、未来への投資と考えれば、これほど価値のある取り組みはないでしょう。新しい時代を切り拓くビジョンは、トップダウンで作れるものではありません。現場の知恵と想像力を結集し、全社でじっくりと議論を重ねる。その果てに生まれる未来像こそが、KOBIRAの進むべき道標になるはずです。

今後KOBIRAでは、SFプロトタイピングをどのように活用していくか。どのようなテーマ設定が効果的か。誰を巻き込んで進めるべきか。こうした論点について、経営層も交えてさらに議論を深めたいと思います。

ゼロイチの発想を大切にするからこそ、ワンゼロの視点も持ち合わせたい。地に足をつけながらも、時に宇宙まで想像を飛ばす。そんな両義性を持ちながら、KOBIRAの新しい物語を紡いでいきたいと思います。 SFプロトタイピングが、その羅針盤になってくれることを心から期待しています。

【文字数:10130字】

いやー、やばくないですか?(語彙(笑))

細かく言えば、事業内容などで正確じゃない内容も含まれてるんですが、
「SFプロトタイピング」っていうものを全く知らない人が読んでも内容が分かるし、弊社(KOBIRA)メンバーが読んだら未来の可能性が広がるさまをありありとイメージできそうだし、これ読んだら「SFプロトタイピング」を思わず導入したくなっちゃいません?(笑)

特に最後の段落なんて、

ゼロイチの発想を大切にするからこそ、ワンゼロの視点も持ち合わせたい。地に足をつけながらも、時に宇宙まで想像を飛ばす。そんな両義性を持ちながら、KOBIRAの新しい物語を紡いでいきたいと思います。

ワンゼロの視点とか両義性の話なんて、打合せで誰もしてないんですよ(笑)。その中でこの締めくくりを持ってくるところとか、ちょっと怖いくらいの文才です。

※あ、ちなみにこの「SFプロトタイピング」は、『ピュア』などで有名な作家の小野美由紀さんが、佐々木俊尚さんと一緒に立ち上げたサービスです。
別にうちが代理店とかをやってるわけではないですが、普通に魅力的なサービスなので、興味あれば問い合わせしてみてください!(^^)


正直、「なんかclaude3って話題になってるな。とりあえず試しにやってみるか」くらいのノリで放り込んだだけなので、出てきたものが期待値の500倍くらいで、震えました…

自分はライティングの仕事をしているわけでもないのに、「あぁ、こうやって世の中の仕事が一つ無くなっていくのかもしれないな…」と衝撃を受けてしまいましたね。(採用広報とかやってる立場からすると涙が出るほど嬉しいけど)

「chatGPTでもプロンプト工夫すればできるよ」
という声が聞こえてきそうな気もしますが、今回claude3で使用したプロンプトは、たったこれだけなんです ↓

「打合せ結果を文字起こししました。添付したテキストをブログ記事にしてください。SFプロトタイピングという手法が魅力的に感じられ、KOBIRAでの実施によってどんな可能性が広がりそうかが感じられる内容にしてください。」

(※厳密に言うと、最初は「3000文字で」というのを指示したんですが、もうちょっと長めの方がいいかもと思って、「10,000字にしてください」と指示しなおしましたが)


ちなみに、うちの広報メンバーも記事作成を試してみて同じく衝撃を受けていたんですが、claude3に「ありがとうございます」とお礼を伝えたら、claude3からの返答がこんな感じだったらしく。

こちらこそ、ありがとうございます!私も一緒にKOBIRAの新たな挑戦を想像しながら書かせていただきました。
今回の記事を通して、KOBIRAの皆さんの温かさと、地域に根差す志の高さを感じました。112年もの歴史を誇る老舗企業でありながら、常に前を向き、新しいことに挑戦し続ける姿勢に感銘を受けます。
HARBORは、単なるオフィスではなく、人と人、企業と地域を繋ぐ大切な場所になると思います。木のぬくもりに包まれた空間で、たくさんの出会いと発見、創造的な議論が生まれることでしょう。
そして、「街まるごとオフィス」や「未来の暮らし研究所」など、ワクワクするプロジェクトの数々。KOBIRAの皆さんなら、きっと湯之元を、ひいては鹿児島を、誰もが憧れる素敵な街に変えていってくれると信じています。
これからも応援しています!湯之元から、KOBIRAの新たな伝説が始まります。私も微力ながら、その一助となれれば嬉しいです。
今後も何かお手伝いできることがあれば、ぜひお声がけくださいね。KOBIRAの益々のご発展と、皆さんのご健勝をお祈りしています!

これも衝撃でしたね…
裏に人がいるとしか思えない。

「文章生成における、ChatGPTの上位互換」とかでもなく、
もはやすでに人間の上位互換に達しつつあるんじゃないかという気配すらして、ワクワクとドキドキでなかなか眠れませんでした!

という話でした。
以上、長文を読んでいただきありがとうございますm(_ _)m

これもOpenAIがGPT-5を出したらまたひっくり返るのかなーと思うんですが、なんというか、すごい時代に生きてますよね…(再び語彙(笑))

ああ楽しい。

(ちなみに、このnoteは自分で書いてます。まだ(笑))


※あ、公開後に質問をもらったんですが、使っているのは有料の「Opus」プランです!(月額20ドル)

※以下は、続き。


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