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介護小説《アリセプト〜失われる記憶》⑨

 利用者さんによっては、オムツ介助やご飯や買い物の援助など様々だったが。
 利用者さんと一緒に住んでいるご家族さんの中には、ビデオやテープレコーダーを設置している所もあり、利用者さんにしっかりとサービスをしているかなど見ているご家族さんもいた。


 これは、高齢者が虐待されているのが、ニュースで流れていたりするからでもあるらしい。防止をする事だろうか?
 
 産まれてきた中で1番、集中して物をこなして来たし、色々と人生の先輩からの話を聴いてきた時間になった。
 気づけば3ヶ月を過ぎ、やはり僕は介助等、苦手な事があったので介護の初任者研修(旧ヘルパー2級)に行く事になった。
 会社では、半分を研修として休みをくれたのは嬉しかった。また、少しは金銭面で補助と言う事をしてくれたので、とても感謝している。


 初任者研修を受けるのには安くても4万円くらい必要だった。介護士全体の給料が安い為に、受ける人も少ない。
 介護福祉士を取るには、3年の実務経験が必要で実務者研修(ヘルパー1級)を取得した後に国家試験の介護福祉士の試験を受けなければ行けなかった。2つ受けずに実務者研修だけでも充分なので、初任者研修を受ける人も少なくなって来ている。

 実務者研修では10万、介護福祉士の試験は1万5千円と最低でも12万が介護福祉士になるのが必要なのだ。

 先輩の中では、介護福祉士になってもそこまでお金が上がらず愚痴を言っている人もいた。

※⬆️の記事は介護福祉士を最短で取る方法を書いています。是非、今後介護福祉士を目指す方は覗いていただけると嬉しいです。

 初任者研修では介助だけではなく。介護についての座学などもあった。
 勉強を習うのは、高校の授業以来だったので、とても緊張していた。
 初日、テキストが渡されこんなにテキストがいっぱいある事にびっくりした。


 学校では座学と実習に分かれていた。約130時間を受けた後に最後に試験に合格すれば、初任者研修の修了が取れると言う事である。
 研修を修了すると給料も上がる所もあるが、僕自身は介護に対して知らない事が沢山あったので通った感じであった。
 座学では、介護についての知識、介護とは何かなど基本的な知識を身につけ。


 実習では、介助等の部分を身につける事であった。
 例えば、食事を介護が必要な人にはどのように食べてもらうのが良いか。オムツを上手に履かせるにはどのようにすればいいか。
 また、施設での介助でベットから車いすの移動(移乗)はどのようにすればいいのかと僕が身につけなくてはならない知識が沢山あった。

介護を本気で変えたいので、色々な人や施設にインタビューをしていきたいので宜しくお願いします。