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社会

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2020年7月の記事一覧

日本のリベラルが負け続ける理由

日本のリベラルが負け続ける根本には、現在のリベラルの主流の進歩派リベラルがアイデンティティ・ポリティクスとマジョリティへの「原罪」意識の植え付けに終始していることがある。 西洋全般に共通する原罪は白人至上主義(優越主義)で、個別にはアメリカでは奴隷制、西ヨーロッパでは植民地支配、ドイツではナチスによる「劣等な人々」の殺害が加わる。 アメリカでは人口の1割強が黒人で、西欧も大量の移民を受け入れて多民族化している。また、キリスト教による同性愛差別の歴史もあったので、マイノリテ

アシカとフェミ

アシカが話題になっていたようだが、アシカ=KKO、女=フェミ女ということだろうか。 この女は「アシカを不快に感じる」という自分の感情だけを根拠に「アシカに消えてもらいたい」と公言し、アシカに問われると徹底的に対話を拒否しているが、アシカを女が「無理」と感じる男に置き換えれば現実そのものである。実際、日本を代表するフェミニスト学者は「マザコン男が滅ぶことほど平和なことはない」との趣旨を公言し続けている。 女の社会進出→劣等男の社会的排除(social exclusion)を

「命の選択」と若者のQOL

この人(⇩)のことはよく知らないので本音がどうなのかは判断できないが、議論を喚起するための挑発的な発言を「優生思想的」「ナチスも顔負け」とレッテルを貼って封殺するのはおかしいのではないか。 今その介護の分野でも医療の分野でも、これだけ人口の比率がおかしくなってる状況の中で、特に上の方の世代があまりに多くなってる状況で、高齢者をちょっと、とにかく長生き、死なせちゃいけないと、長生きさせなきゃいけないっていう、そういう政策を取ってると、これ多くのお金の話じゃなくて、もちろん医療

一妻多夫への拒否反応

中国では「剰男」が社会問題になっているが、 その解決策として大学教授(経済学)が一妻多夫制を提案したところ、批判されているという。 SNS「ウェイボー」では、ある女性が「彼の発言にショックを受けた。いまって2020年だよね?」と、その時代錯誤っぷりを非難。また別のユーザーは、「つまり、彼は性奴隷を合法化したいんだね」と指摘した。 男女を反転した一夫多妻制を「夫が妻の性奴隷にされている」と批判する人がいないのは、結婚に求めるものが男女で異なることの反映である。 一夫多妻

西洋版文化大革命

BLM運動がアメリカ版文化大革命だと多くの論者に指摘されている。 暴れている人々の主張は文革のスローガンの造反有理、革命無罪、四旧打破そのものだが、革命に至る経緯もよく似ている。 毛沢東思想→ポストモダン・リベラリズム 大躍進政策→グローバリゼーション、identity politics 大後退→経済格差拡大、社会の分断 実権派による軌道修正→トランプ大統領のglobalismからnationalismへ 毛沢東の巻き返し(文化大革命)→リベラルの巻き返し(BLM

米英加の真理省

この記事で注目すべきは、《「女性の首脳がいる国」で、コロナ対策が「成功している」》というフェイクニュースをでっち上げたのが英語圏の国際メディアだったことである。 「女性の首脳がいる国」で、コロナ対策が「成功している」という記事を発信しはじめたのは、北欧、ドイツ、ニュージーランドなどの現地メディアではなく国際メディアだ。その話題は英語圏で始まり、日本にも到着した。男性首相と男性優位の伝統が続いていた国々にとっては、魅力的なタイトルなのだろう。 BLM関連でも偏向報道が指摘さ

暴走リベラル×4

リベラルの暴走についてのトピックを4つ紹介する。 Cancel culture「差別的な言動をした」と認定した人を社会的に抹殺するcancel cultureがノンポリの庶民までターゲットにするようになってきたことをリベラルの一部も看過できなくなったようで、Atlanticが批判記事を出している。 窓から出した手の親指と人差し指を無意識にくっつけて車を運転していたら、白人至上主義者だとしてtwitterに画像をアップされる→ネット上で糾弾される→勤務先に通報されて解雇され