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会社設立した当時を振り返る

noteを始めて、早いもので3か月が経ちました。

これまで、ダイバーシティの話を続けてきましたが、
今回は私が代表を務めるプロビティコンサルティング株式会社の
設立から現在までの節目についてお話させていただきたいと思います。

はじめに~新たな挑戦~

プロビティコンサルティングは
2010年に、私が立ち上げた、経理を専門とする研修会社です。

私は1987年より外資系の企業に勤務し、公認会計士として会計・経理のキャリアを重ねていました。

外資系の企業での体験は、以前の記事でご紹介しています
<第1回【前半】ダイバーシティは大変なこと:https://note.com/probity_noda/n/n00afac02b436

それに変化が起きたのは2006年でした。
20年続けてきた、経理でのキャリアに達成感を感じるとともに、
新たなことに挑戦したいという思いが膨らんできていました。

そして、2006年に新しいことに挑戦するべく会社を辞めたのが
そもそもの始まりとなりました。

また私が経理業務を離れた2006年は、
国内での内部統制への関心が高まった時期でもあり、
それは私の起業にも大きな影響を与えることになりました。


転機~独立と内部統制ブーム~

アメリカの大手エネルギー会社エンロンの不正会計事件が明るみに出たのは2001年。
その後日本でも問題(2004年の西武鉄道証券取引法違反事件、2005年のカネボウ粉飾決算事件など)が起き、国内でも財務関係のことをきちんとするために、2008年から内部統制の制度が始まりました。

不祥事のニュースが大きく取り上げられるようになって
日本の企業が内部統制を導入が進んできた状況に、
「何で内部統制をやらなければいけないのか」という企業の理解の重要性を感じました。

そこでコンサルティング会社に入って、
内部統制について説明する係を担わせていただきました。

そして、企業への説明を重ねているうちに、
「なぜ内部統制が必要なのか。色々な企業の人に理解してもらうためには、基本的な部分から平易な言葉で説明することが大切だ。自分はそれが得意なので、お仕事として深めていきたい」と思うようになりました。

会社を辞めた際は、自分が起業することまでは考えておりませんでしたが、
「自分でやりたいことがあるなら、自分でやった方がいい」という気持ちが強くなり、2010年にプロビティコンサルティング株式会社を設立しました。


会社設立と講師としての自覚

会社を設立するにあたって、私はプロビティ/Probityというワードを選びました。
日本の英語教育ではあまり出てこないかもしれませんが、
倫理的な高潔さや誠実さという意味を含む言葉です。

設立した当時は、私はマネジメントを行い、研修は専門の講師が行う形を考えていたため、今のように私自身が講師として研修をしていくことは考えていませんでした。

ところが、設立翌年の2011年に、東日本大震災が起こり、
国中が大混乱となり、研修の仕事が全く入らない事態に直面しました。
社会生活も不安に包まれている中で、
立ち上げた会社の先行きも分からない状況となったわけです。

そのため、2011年から2012年にかけては、
会社の収入も思うように上がらずに、
このままやめてしまおうかと思ったこともありました。

その中で私は、「自分でやりたいことがあるなら、自分でやった方がいい」という原点に立ち返りました。

当初は、私の周りに大勢いらっしゃった優秀な講師の方々に
登壇していただくことを考えていたのですが、
お客様の要望や研修内容が分かる自分が直接研修していくことが重要だと思うようになったのです。
研修会社で営業の経験がある方にアドバイスをいただきながら、 
集客も自分たちで行いました。
会場を借りて発送リストを作り、封筒に無料セミナー案内を詰めて郵送し、
セミナーに参加してくださった方を一人一人フォローさせていただきました。

また、無料セミナー案内を出した後も、申込数が少ない場合は、
知り合いや関係各所への案内などを、当日まで続けていました。

振り返ってみると あの時期は本当に頑張って地道な努力をしていました。

今はZoomでもセミナーをやれるようになりましたが、
2011年以降もずっと、イベントを大切にして継続しています。


節目になったオープンセミナー

設立した当時からずっと研修に携わらせいただいている企業に
大手のコンサルティング会社の銀行系コンサルティング様がいらっしゃいます。

そのお客様とは、
2012年から個別の研修の仕事を重ねさせていただき、
2015年に初めてオープンセミナーのお仕事をいただきました。

大手企業のオープンセミナーで講師をやらせていただくことは、
講師としてお墨付きをいただける、認められることにもつながります。
そのため、一定の評価をいただけるかどうか
ものすごいプレッシャーがあったことを今も記憶しています。

そして、このオープンセミナーの時の努力と成功が、
講師 野田弘子として、そして研修会社 プロ日ティコンサルティングとしての大きな節目になったと思っています。

このように 大きな壁を超えて経営を続けてきましたが、
講師として、スタートから大事にしていることが2つあります。

1つ目は、アンケート結果から改善していくこと。
研修して終わりではなく、
研修後のアンケートで良い結果を得られるようになって、
はじめて「ようやくここまで来たか……」と感じます。

そのためには、いろいろなアンケート結果をいただきますが、
それをどうやって受け止めて改善していくかがとても重要となってきます。
また、その緊張感があるからこそ、
参加者全員にきちんと丁寧なコミュニケーションをしよう
という心がけが続くのかもしれません。

2つ目は、よい講師の研修をみること。
これが本当に重要なことだと思います。
私が設立当初から学ばせていただいているのは、現在も弊社の講師でもある吉成英紀です。
彼は、会社設立前からの知り合いで、
研修ビジネスを知ったきっかけとなった方でもあり、
私自身の講師としてのあり方を考える時に、彼の研修はすごく参考にさせていただいています。
<プロビティコンサルティング講師紹介:https://www.probity-c.com/instructor/

研修で大事にしていることについては、中編に続けさせていただきます。


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