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自信を高めたいのなら○○心を鍛えよう
若手社員の研修をしていて、時折出て来る発言に「自信がない」という言葉があります。
自信という感情は多面的な要素がありますが、要素の一つに「自己コントロール感(自分の行動や感情をコントロールできているという感覚)」があります。
●目覚ましが鳴ってもすぐに起きらず、何度も止めては鳴らしてを繰り返す
●仕事や勉強をしなきゃとわかっていながら、ついスマホのゲームや漫画を観てしまう
●糖質を控えようと思いながらも、少しだけと思いスナック菓子を口にして、結局最後まで平らげてしまう
以上は、私の例ですが(笑)、あなたもこのようなことはないでしょうか?
このような状況は、自己コントロール感を失っている状態だといえます。
このようなときは、私は、「ダメな奴だな」「本当に意志が弱いな」と自己嫌悪に陥ります。このようなことを続けていくと自信が得られません。
では、どうすれば、自己コントロール感を感じられるのでしょうか。
ここで一冊の本をご紹介します。
ベストセラーになった本ですので、お読みになった方も多いと思います。
著者のマクゴニガルさんの講義は、スタンフォード大学で受講希望者が殺到する超人気講義です。
講義のテーマは「意志力の科学」で、「自己コントロール能力を高める」という内容です。
「自己コントロール能力」は、筋肉のようにエクササイズで鍛えることができるとマクゴニガルさんは言っています。
では、どのようなエクササイズを行えばいいかというと、
「自制心」を要する小さなことを毎日継続して行うとよいということです。
姿勢をよくする
毎日手が疲れるまでハンドグリップを握る
出費を記録する
など自制心を要することを毎日継続していくのです。
つまり、自分にとって「面倒くさい」と思えることを毎日コツコツと継続していくわけです。
これによって、自己コントロール能力が鍛えられるのです。
この本の中で、ノースウェスタン大学の心理学チームが行った実験も紹介してあります。
これは、2週間の意志力トレーニングによって、恋人への暴言などを減らすことができるか、という実験です。
まず、40名の成人(18歳から45歳まで、全員恋人がいる)を適当に3つのグループに分けました。
●第1グループは、食事をしたり、歯磨きをしたり、ドアを開けたりするとき、利き手ではないほうの手を使うよう指示されました。
●第2グループは、汚い言葉(俗語)を使うのを禁じられ、返事をするとき「うん」と言わず「はい」と言うように指示されました。
●第3グループは、何も指示を受けませんでした。
そして、2週間後、第1グループと第2グループの人たちは、恋人から、ないがしろにされたり、いかにもカッとなりそうなことが起きても、以前と比べてカッとなりにくくなっていました。
しかし、第3グループの人たちには、そのような変化は何も見られませんでした。
つまり、第1グループと第2グループは、2週間の間、毎日、指示されたことを実践したことによって、自己コントロール能力がアップしたわけです。
以上の実験結果を紹介しつつ、マクゴニガルさんは
何かを選ぶとき、難しいほうを選ぶことを繰り返すとよい
と述べています。
つまり、「楽なほう」ではなく、「自制心を要するほう」を選ぶことをすすめているのです。
あたなが、「自制心」を要する小さなことを継続としたら、どんなことができそうですか?
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