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押せば押したで美味しく転がって、製造中止から一転新商品誕生となった話

初めましての方、そしていつもご覧下さってる方、sanaのnoteに足を運んで下さり、ありがとうございます。皆さんが縁あるいつかの星に繋がる時のために、sanaの現場からの何かをころんとお届け出来たら、と思っています。


実際に起きた話です

今年はいつもには無いようなことがありました。
それは、とある会社の飴が生産を止めるという決定をしようとしていた時のことで、そのちょうど決断の時に、そんなことを全く知らない私がこの会社の方に出していた一通のメールを読んでくださったというところから始まった物語。
そう、これは実際にあったお話です。

私の出したメールは短いものでした。
購入しようと思ったサイトの暗証番号を忘れてしまい、さらにそのメモが見つからず、それでも購入意欲だけはしっかりあったため諦めきれず。
最後は会社に問い合わせとメールで注文を受け付けてもらえるかどうかの問い合わせをしていたのです。
これまでの購入時に度々おまけの「飴」が一緒に送られてきていました。これが美味しかった!
それがとある「塩飴」です。

普段の食生活では「飴」や菓子類はほとんど食べることがありません。藍の成分の飴というのがあって、それは万が一咳込む時などのために常備していたりはありますが、他の時は食べないので買わないのです。完全にとはいかないのですが、出来るだけ砂糖を摂らないようにしています。

そもそも普段から自然栽培の米、野菜、果物を選んでいます。ご縁さえあれば決して高くは無いので、むしろ安くなってしまう場合もかなりあって助かっています。調味料も樽仕込みのものを選んだり、酒、みりん、醤油、味噌、塩、それ以外の余分なものはほぼ使いません。煮るにも焼くにもタレにも、砂糖を使わず、昆布やかつお節で自宅で日々作る出汁の甘みが嬉しいね、美味しいねという生活です。
もちろん作る人がいてくれるおかげですが。現在は私は食べる専門です。

そういったご縁のとある会社からのおまけにいただいていた「塩飴」でした。仕事の現場では喋り続ける毎日ですので、いざという時のためのものとしてこれはいいかもということで、おまけで頂いていた「塩飴」をとても美味しかったので購入はできませんか? と、他の注文と一緒に問い合わせたわけです。

数日後に返信をいただいて、思わぬコトがそこには書かれていました。

「もう作るのを止めようと、製造中止の決定をしたところでした」と。

そして続きます。

「ですが、このタイミングといい、これは止めるのを止めようと思います」

との新たな決意表明へと続いていたのです。

「わぁ!」


そこからプロジェクトは開始です

取り組んでいる制作現場での現状をお知らせいただいたり、途中で板状になった状態での飴のサンプルを送ってくださって味の確認と調整への流れ。私も感想を送らせていただいたり、というやり取りが数ヶ月続きます。

とある地方でのことですので、この夏の各地での集中豪雨の影響もありました。酷暑とも言える暑い日々の影響もありました。もちろんそれ以前からの感染症の影響下にある様々なこともまだまだ続いていますから大変な環境下での挑戦です。

いつの間にか私は自分が関わることになった飴の完成を心待ちにしていて、まるで一緒に作る商品開発メンバーの一員にならせてもらっているかのように思っていましたので、様々なことを心配もしていました。飴制作担当の会社の方の機械の調子が良くなかったり、修理に時間もかかり、進むかと思いきや止まったりを繰り返しているかのようだったのです。

そうしてやっとやっとのことでこの秋、しばらく前に出来上がった完成品である「新・塩飴」が先日私の手元に届きました。
余計なものは何も入っていないシンプルな「新・塩飴」です。
パッケージの形状や「塩飴」のさらなる具体的な内容については、お知らせしたい気持ちをぐっと抑えて書くのを止めておこうと思います。

ですが偶然のように誰かのお手元に届くとやっぱり嬉しいので、でもわからないようにしたい、けれど手にした方でこのnoteの記事を読んだりなんかしてしまったら、気が付いてしまう人もいるのかもしれない…、食べている人が出てくるかもしれない…やばばば。という感じで妄想してます。
嬉しい楽しい妄想です。お馬鹿ですね。(笑)

仕事とかじゃ無く、とある地方のメーカーの一ファンとして関わらせていただいて、それが出来上がって、これまたシンプルでかわいいパッケージになっちゃってて、きゅんとしました。
完成にあたって「私の背中を押したのは○○さんです」と、まさかの熱いメールをいただいて、本当にあの最初の時に迷わずメールしてよかったなと思っています。
ありがたい経験をさせていただくことができました。

無くなってしまうどころか新しく生まれ出てしまったという、とある会社ととある消費者である一人のファンと、そしてなかなかに海塩が効いている、そんな「飴」のお話でした。



あなただけのこの人生の物語を紐解いて歩きましょう。
昼の地球で、夜の宇宙で、丸ごと一日どうぞよい旅を。
cafeprizm sanaでした。




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