子育てで大切にしたいこと
昨日、7歳になる息子が
『僕はお母さんの役に立ってる?』
と聞いてきた。
少し前に将来のお金を貯めたい!と言ってお小遣いが欲しいと言った息子。
お手伝いをしてくれたらその時に考えるよと言った母に対し
『じゃあ、僕のした事でお母さんが助かったと思ったらちょうだいね。』
と言っていたので、あぁ、このことか!と思いながらも
『お母さんは、そばに居てくれるだけで嬉しいんだよ。』
と返した。
すると
『そうじゃない!!』
と怒り出した。
何のことか分からず話をしてみると
『僕はお母さんの役に立つ事をしていない。お母さんが役に立ったって言ってくれるような事をしていないんだ!』
まだよく分からない母。
『何かをしてもらうことだけが嬉しいことじゃないよ。そこに居てくれるだけで嬉しいこともあるんだよ。』
と伝えてみたものの、息子はまだ納得しない。
『…じゃあ、換気扇を拭くから手伝って。』
と言うと、急に笑顔になって拭きだした。
何気ない会話だけれど、なんだか引っかかりがある。
『役に立つ』っていう言葉なのか。
誰かの役に立つ、何かの役に立つ事が仕事だと言った事はあるが
『お母さんの役に立つ』と言われた事が引っかかったのか。
子どもは私の所有物ではないし
生まれた瞬間から別人格の一人の人として育ててきたつもりだけれど
いつしか子育てに追われる中で
『所有する人、所有される人』の関係になっていたのでは。
つい最近、ノンフィクションの『母という呪縛 娘という牢獄』という本を読んだ。
誰にでも起こり得る
いや、起こっているが目を背けている
母側の気持ちも、娘側の気持ちも痛いくらいに分かるところが読み進める恐怖だった。
結果的に、やってはいけない選択をしてしまったが、誰にでも同じ状況があると強く思った。
この何気ない息子との会話も
いつしか忙殺されている子育ての中で
同じような状況なのではないかと感じずにいれない部分があった。
『あなたが居てくれるだけでいい。』
それだけをこれからも大切に伝えよう。
Akie.
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