「男性」の性欲について嫌悪感のある「男性」の語り

性の話しします。

「性欲」と「男性」ということについて少しばかり。

性の話が苦手な方はブラウザバック推奨ですが、「(『非モテ』)男性」の「性欲」について少しでも興味があったらぜひ。



友人から教えられた、ネット上でバズったという作品(ギャルと「クソ真面目男子」)を見て、「ああ、自分は性欲を発現した男が嫌いなんだな」と感じてみたり、ポルノに出てくるがっついた「童貞」が嫌いだったり、

お笑いコンビ·コマンダンテのネタで出た「そこは俺も倫理あるから…」(「普通、理性あるって言うんじゃない?」というツッコミを誘導するボケ)というフレーズに何かシンパシーを感じてみたり、

私はなんか「男性の性欲」に対して厳しいんですよね。


よくある解釈は「母親」がうんたらかんたらというアレ。それもあるかもねえ。父親に「母にバレないようにしてくれ」みたいに言われたこととか。

あと自分の場合は、「学校」とか「メディア」の影響もあると思うんよなあ。私の人生は小学校中学年からぐぐぐっとネジ曲がっていったと思っているんだけど、

メディアからルッキズムが蔓延する中で「自分は気持ち悪いサイドだ」という意識が育って、自分のロマンチストで耽美主義的な性質にマッチして自己性欲嫌悪を芽生えさせたり、

男子生徒への警戒心、恐怖心から「男性嫌悪」が育って「男性」の性欲嫌悪になっていったりしたんじゃないかなあ。(あとただの「ヤリチン」嫌いアンド妬みもあるはず)


以前も書いた気もするけど、「男性の自己性欲嫌悪」ってなんでこんなに語られないんですかね。

ネットで「男性 自分の性欲 嫌い」なんと調べようとしても、なかなかピタッとくる記事が出ない。「負の性欲」とかいう怪しいアレとか、「男性の性欲が嫌いです…」と吐き出す「女性」の言葉がいっぱい。あとは「性嫌悪症」という範囲の話は出てくるんですけど「性的な自己嫌悪」と「男性」があまり結びつかないんですよね。

いくらか面白いかもという記事は貼っておきます。

私にも通ずる雰囲気のある男性のインタビュー。でも私は性そのものに対する嫌悪だけじゃないんよね。

心理カウンセラーの根本さんの記事。これを見るとやっぱり恋愛とか性に対して興味がない振りをしないと居づらかった学生時代の経験には影響がある気がする。でもセクシュアリティを「解放」することで得られるというものに魅力を感じないものが多かったりそもそも納得できないものも多い。ショック療法も望まない。


あと、これは私の探し方が粗いからだと思うんですけど、「ジェンダー」とか「フェミニズム」とか「クィア」とか「セクシュアリティ」とか、そういう視点から「男性の性欲」について語られた話があまり見当たらなくてですね、自分の求めるどストライクな記事がない。

それこそ以前赤川学さんの論文などいくらかそういうのを見たことはあるけど、逆を返せばそういうところまで探さないといけないくらい「男性の自己の性欲嫌悪」は顕在化されていないニーズだということなわけで、

ちょっと寂しいというか、自分が異質なのかと思わされるというか。暴力的な表現たりうると思って、あえてnoteでは言わないできたんですけど、「マジョリティの中のマイノリティ性」を意識する題材だと思っています。


心の中のどこかで、「男性の性欲はそう簡単に受け入れられる『べき』ものではない」くらいに思っているんじゃないかな。「男性の性欲」は「マジョリティであること、パワー」を持っているからとかそういう理由で。

根本に(異性愛、性愛)「女性が男性を選び受け入れる」という意識があると思うのね(多分これはこれで「女性」の性を軽視している)。それはメディアの影響もある程度はあるだろうし、「受け入れられない(であろう)自分」(と同時に「受け入れられている人たち」への嫉妬もあるんだろう)という学生時代に培った意識もあるのかもしれないし。歪んでんねえ。

だからといって今自分が「受け入れられたいか」といったらそういうわけでもないんよね。めんどくせえ。

今度、メンズリブのイベント参加しますってことを数日前に宣言したんですけど、いつかメンズリブの輪の中に自己性欲嫌悪の話を出したいなあ。そこには「女性の自己性欲嫌悪」とはまた違ったジェンダー非対称性に基づくものがあると思うし、そういう非対称性の中で私の性欲を語りたい。

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