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眼窩底骨折を経験して、井上尚弥を天才だと思った話(治療記9の1)

この話は僕が、眼窩底骨折を試合中に上手くカバーした井上尚弥を「スゴい!!」と子供みたいに称賛してるだけの記事ですw

2019年11月7日ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)バンタム級決勝戦。

井上尚弥VSノニト・ドネア(フィリピン)戦

井上尚弥はドネアとの試合で、

2ラウンドに眼窩底骨折をし、
そのまま12ラウンド戦い、ドネアからダウンを 奪い判定勝利している。

井上尚弥は眼窩底骨折をした時に、

 右目が眼窩底骨折した影響により 対戦相手が二重に見えてしまう 症状が発生したのだが、

「 眼窩底骨折が発生している右目が正確に照準を合わせられない」ということを素早く判断し、
 (眼窩底が折れた 右目を隠すこと)により 

(正常な左目のみで 相手を見て) 試合を継続したそうです。

このエピソードを聞いた時に

よく、そのレベルまで積み上げたな!!

と思い。やっぱり井上尚弥=(モンスター)[怪物]であり[天才]だなっていうのを 思いました。([チーム井上尚弥]がスゴい。って考え方も出来ると思います。)

「井上尚弥自身は、回りの人は天才というが、自分が絶対に勝つために泥臭い(地味な練習)を徹底して積み重ねたんだ」と安易に[天才]と呼ばれる事を嫌っているそうです。

僕が眼窩底骨折した時は、 眼窩底骨折で壊れた目のせいで 相手を正常に見ることができず、 相手が3重に見えてしまったのですが、


そのまま、いつも通り試合を継続してしまい、

 結果、攻撃・回避ともに大苦戦。 相手をダウンさせたのですが、頭突きまでくらってしまい眼窩底骨折は余計に悪化し眼窩底骨折の手術をせざるを得ない状況になってしまいました。

それに対して、

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井上尚弥は眼窩底骨折をしても (線状骨折) というヒビだけが入った状態を残り10ラウンド守りきり

ヒビが入った眼窩底が自然回復することを待つ 程度の(手術をしない)治療でよかった。

ここは、やはり「さすがだ」と思うし、 チームのスタッフや井上尚弥が協力して、

「眼窩底骨折」とは、 どのような症状であり、 (試合中どうすることが最も最適解であるのか)ということを試合前に考えていたのだと思います。

そうでないと、 

とっさに負傷した目をグローブで塞ぐことにより、 片方の目だけでも正常な視界を確保するという方法

は、なかなか思いつかないものだと思いました。


この文章は改めて冷静に書いていますが、 この話を聞いた時は、

もう単純に「うわースゲェ!!スゲーなー」

って、(小学生みたいに)思ってましたww

井上尚弥は対戦相手のドネアが 2013年に戦っていた時に、
試合中に眼窩底骨折をして同じように骨折した目をグローブで塞ぐことによって視界を確保して戦っていたことを参考にしたと言っていました。

試合前に対戦相手のドネアのビデオ見ていたとはいえ、 

自分が人生で初めて眼窩底骨折した時に、とっさにその事を思い出し、( 壊れて正常なビジョンが見えない方の目をふさぐこと)により、 視界を正常にし戦いを継続することができる井上尚弥というボクサー。

(井上尚弥は[天才]といわれるのを嫌っているが……)「じゃあ天才だわ……やっぱりすげぇーw 」と、僕は子供みたいな感想しか出ませんでした。

同階級の世界チャンピオンも、 井上尚弥とは戦いたくないとまで 言わせてしまう怪物。

対戦相手のドネアも、 

井上尚弥は素晴らしい。これまでのデータや記録を呼び出し実際の試合で自分のトラブルが発生した時にそれを使うとは……本当に素晴らしい。

と対戦相手の井上尚弥を賞賛していました。

「褒めることしかできないですねw」と

ドネアも、 井上尚弥が 眼窩底骨折による視界不良 のため目を隠して戦う ( しかし相手に眼窩底骨折を気づかれないように自然に隠す)っていうことを、
あまりに自然にやったため、 ドネアは井上尚弥の視界不良に(眼窩底骨折して以降10ラウンド)全く気が付かなかったそうです。


井上尚弥は(ドネアが、 試合中に井上尚弥か眼窩底骨折していたことに全く気がつかなかった)という話を聞いて

 「自分がそういうアクシデントがあっても本番では 冷静に駆け引きできた。 という本番の力強さというのは改めて、 自分で確認することできた」と語っていました。

同じようなスポーツやって、同じく眼窩底骨折を経験すると余計に感じるけど、
「井上尚弥はすげー」と子供みたいに関心した話でした。


続きの話、眼窩底骨折[治療記その10]↓



(眼窩底骨折した時には、すぐに医者の診断を受けて下さいね↑)

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