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トップガン マーヴェリックの撮影で使われたのは日本のシグマのレンズだった!!

あけましておめでとうございます。

先日J-WAVEを聞いていたら、日本人として誇らしい話が流れてきたので、これをシェアしたいと思います。

昨年から世界的にメガヒットしている映画「トップガン マーヴェリック」、みなさんはもうご覧になっているかと思います。

この「トップガンマーヴェリック」の撮影の主要な部分は日本の「シグマ」という会社のシネレンズ製品が使用されている、とのことです。

ご存知のように、戦闘機が広大な陸や海をぶっ飛ぶ「トップガン マーヴェリック」のシーンはヴィジュアル的にも、ものすごい映像ですよね。
この映像を撮っているのがメイドインジャパンのレンズなんで驚きです。

この「シグマ株式会社」は1961年創業で、もう60年以上もレンズ一筋で製品を作り続けている企業です。もともと一眼レフ用のレンズが主力でしたが、今回のような映画撮影で使う「シネレンズ」というマーケットに参入したのは、実は2016年と、つい最近とのことです。

「トップガン マーヴェリック」の撮影は2018年から2019年にかけて行われたそうですが、その撮影の前に、撮影監督のクラウディオ・ミランダ氏より、本作の撮影でシグマのシネレンズを使いたいとの打診が先ずあったようです。

その際、シグマ社の「シネレンズ」製品である「FF High Speed Prime Line」には、当初、通信機能が搭載されていなかったが、映画のために通信機能を搭載して欲しいとの依頼があったそうです。さらにはその機能追加を2ヶ月で行ってほしいと。

シグマ社の社長さんとエンジニアは2ヶ月間、会社に寝泊まりして、この通信機能、具体的には「Cook社の通信規格/i Technology対応の電子接点付きPLマウント」を追加搭載した試作製品を2ヶ月後に撮影チームに納品しました。

そして、その「/i Technology対応 FF High Speed Prime Line」で撮影されたのが、「トップガン マーヴェリック」の迫力のある本編映像だそうです。

ドラマですよね!

まず、この「シネレンズ」のマーケットでは、何十年も続けている欧米の企業が主流のようです。少しメーカーを調べてみると

ARRI/アーノルド&リヒター(ドイツ)
ZEISS/カールツァイス(ドイツ)
Angenieux/アンジェニュー(フランス)
Leitz/ライカ(ドイツ)

などが有名なようです。(他にも有名メーカーあるかもです)

そんな中で「トップガン マーヴェリック」が選んだのが、2016年から「シネレンズ」を提供しているシグマ社とは驚きですね。

さらに驚きなのは、シグマ社の工場はコストの安いアジアとかではなく、日本国内の「福島県会津」にあることです。そして、シグマ社の全ての製品はこの「会津工場」で作られています!

つまり、シグマ社のレンズ製品は、国内に製造拠点があることで、「高い技術を持つ職人エンジニアによる高い品質を確保維持している製品」ということです。

これは他の大手のレンズメーカーが工場をオフショアし、海外に出して、調達と供給のネットワークを世界中に広げているのと真逆の戦略となります。

その理由を、シグマ社の山木社長は以下のように語っていました。

「当社が作っている映像用のレンズというのは、いまだに大体一本にレンズに15枚から20枚くらいのガラスがあって、これを本当に精度良く磨いて、光軸すべてをきちっと合わせ、メカパーツも精度良く加工して精度良く組み立てないと映像の解像度が高くなったり、歪んだりするんですね。なのでその一つ一つのパーツを精度良く作る、精度良く組みあげるという技術には、やはり国内で生産するのが一番だと。当社としてはいたずらに規模を追うのではなく、とにかく世界最高の品質を追求する」

ハリウッドに認められた世界最高品質のシグマ社のレンズ、同じ日本人として誇らしいですね。

それでは。

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