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まずは、見るだけ。行動できなくてもいい。

「自分のことを大切にしてあげる」ということは、
普段自分が何を感じているか、
じっくり自分自身を見つめて観察してあげること。


そして、
もし違和感や不快感を感じるなら、
どんなことにそれを感じていて
どうしたらそこから心地良くなれるかを考えて、
できることから行動してみること。


数年前、
育児ノイローゼに陥っていた頃の私は、
そう教わって、
早速その学びを忠実に実現しようとしました。


でも、
未就園児を二人抱えての当時の私の生活で、
それを100%実行するのは
とても難しいことでした。


例えばある日のこと。


子どもたちが外に出たがるので、
日中公園か児童館にでも
連れていかなければならない。


でも正直私は気分が乗らない。
その日の私は、
本当は外出なんてしたい気分ではなかった。


自分の感覚を観察してみると、
それが私の感じていること。


そして、
もしこのモヤモヤを
自分にとって心地よいものにするとしたら、
そもそも外出するのをやめるのが、
「自分を大切にする」行動なのかもしれない。


でも一方で、
幼い子どもたちは外に出たがっているので、
外出をやめたらきっとぐずるし、
体力が有り余って一日家で騒ぎ続けるはず。


それはそれで、
私はきっとストレスを感じる。


ならば、
乗り気ではなくても、
やっぱり多少なりとも外に出たほうがいい。


ということで、
結局気乗りしないまま、
子どもたちを連れて
外出したその日の私。


そんな当時の私は、
このとき嫌々外出を決めた時点で、
「あぁ、今、私は自分のことを大切にできなかった」と
結論づけてしまっていました。


だって本当は外に出たくないのに、
結局子どもたちを優先して
外出をすることにしたのだから。


自分はモヤモヤを感じていながら、
結局それに対して
何も行動に起こせなかったし対処できなかった、
つまり「自分のことを大切にする」をできていない、
と思っていました。


なんなら、
そうやって「自分を大切にする」をできなかった自分を
責めてしまったりもした。


でも実は、
ここでは実際に何か行動を起こせたかどうかだけが
「自分を大切にする」のポイントではないんです。


大事なのは、
まずは自分を見つめてあげること。


この日の私であれば、
自分を観察してみると、
「外に出たくないと思っている私」がいる。


そんな自分を、
私はまずはただ見てあげればいい。


「そうかそうか、
私は今本当は外に出たくないんだよね」


そうやって、
ただ自分が感じていることを見てあげる。


まずは、それだけでいい。


自分の感じていることを観察してあげることで、
自分のことを無視せずに、
ちゃんと見てあげている。
そんな自分を受け入れてあげている。


それだけで、
充分「自分を大切にする」を
やってあげている。


まずはそれだけでいい。


過去の私含めて、
必ずしも明確な変化や行動を起こせなくても、
自分を責めたりしなくていいんです。


何よりも大事なのは、
自分を見てあげること。


まずはそれをしてあげられていればオッケー。


それがわかると、
少し気が楽になりますよね。


そうして「自分を見る」を積み重ねていくと、
私は自分のことを蔑ろにせずに、
ちゃんと見てあげている、
という自分に対する信頼感や安心感が生まれます。


そういった自分への信頼や
日々の安心感こそが、
実は私たちが本当に求めているものではないでしょうか。


「自分を大切にする」は
無理に行動を変えるところまでいかなくても、
まずは自分を見てあげるところから。


ぜひ気負わずに、
自分を見つめるところから
始めてもらえたらいいなと思います。

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