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負けて「満足」と言える選手

久しぶりに
テニスをガッツリ
観まして

勝って欲しかった選手は
負けたんですが

試合後のぼくの感覚は
なぜか、爽快です。

あ、はる氏です🐹

前述した選手の名は
ニック・キリオス。
(Nick Kygrios)

ぼくは
プロテニス界で
最も愛され
最も注目される
そんな選手だと
思っています。

19歳のときに
当時の世界ランキング1位
かつ
今でもトップ3に君臨する
ラファエル・ナダルに勝ち

相当なポテンシャルを秘めた選手が
現れたと
話題になっていました。

しかし
彼は試合中の素行が悪く
観客と言い合いになったり
審判に文句を言ったり
ときには
対戦相手を批判したり
そういう態度から
「悪童」
と、呼ばれています。

一方で
プライベートでは
彼のとても良い人間性が
垣間見え

直近では
今大会(ウィンブルドン)での
本来なら準決勝で
対戦予定だったはずの
ラファエル・ナダルが

体調不良を理由に棄権
そのことをSNSで
「早く元気になってほしい」
と、発言したり

全豪オープンでは
本来、入国許可され
トーナメントにも
名前が入っていた
ノバク・ジョコビッチが

大会直前になって
入国拒否されたことに
異議を唱えて
「ノバクはいつも俺たちを助けてくれた」
と、発言したり

基本的には
人を大切にするところも
愛される理由だと思う。

今回は
マスコミが報道していた
その
ノバク・ジョコビッチ
vs
ニック・キリオス

ウィンブルドンでの決勝戦になる
ということで

(キリオス曰く)マスコミが作った
両者の対立関係が懸念されたが

試合に関しては
いつものジョコビッチ
いつものキリオス
という印象を受けた。

いつものキリオス
というのは
感情の波が激しく
フラストレーションを
全面に出すキリオス
という意味だが

キリオスに関しては
たしかに今日の試合も

観客が彼のプレイの集中を欠く
原因になるようなことをする
というのは
ぼくも思っていて

それが彼の人間性から
くるものだろうとも
思うけれど

とにかく
スムーズに事が運ばなければ
怒りを爆発させて
文句を言いながら
プレイする一面は

良くはない

それを
対戦した選手が
批判するのは
違うんじゃないかとも思う。

まぁ
そんな彼ではありますが

実はグランドスラム
(テニスの四大大会)

決勝は今回が初めてで

特に
最も格式の高い大会
ということもあり

決勝前3日間は
緊張で眠れない日も
有ったそうな。

ただし
その間も

「何らかのはみ出しものだったり
ネガティブな見出しに囲まれたり
さまざまな角度からダメになった
子どもたちに
自分の姿を見せることで
勇気を与えられると
本気で思っている」

と、発言したり

自らの故郷が
森林火災で損害を受けたときは
涙を流し
試合に臨む
ということもあったり

本当に
無邪気というか無垢というか

それが人に愛される理由

なんだろうと
思っています。

選手としては
強烈なサーブを持ち
トリッキーな発想のプレイをし
強打を持ち合わせつつ
繊細なラケットコントロールも
出来るという

「天才肌」
と、言われる特徴を
持っています。

ぼくは
一度だけ生で試合観戦しましたが

一番、驚いたのは

色んな一流の選手たちの
サーブのフォームを
ラケットにボールが当たる瞬間に
焦点が合うように
写真で撮ろうとしてまして

だけど彼らは
スイングスピードが
やっぱり速いので
当たる瞬間に
シャッターを押しても
画像としては
ラケットを振り切ったあと

に、なってしまう。

で、
彼らのスイングスピードを
考慮して
ボールに当たる前に
シャッターを押すと
ちょうどいい写真が
撮れていました。

が、

キリオスだけは
何度やっても
ラケットにボールが当たる瞬間を
とらえることが
出来ませんでした。

球速にして200km/hほどで
もっと速いサーブを
打つ選手は居ますが

それは写真に撮れたのに
キリオスだけは

恐ろしく
スイングスピードが速い。
(・Д・)

ただ
彼はそのポテンシャルの高さがゆえ
調子やメンタルコントロールに
難があるということが
欠点なんだろうと
思っております。

で、
試合結果はというと

ジョコビッチ3-1キリオス

ということで
ジョコビッチ
本当におめでとう。

試合後のインタビューでは
キリオスは
「決勝は疲れるからもう嫌だ」

笑って答えていましたが

ジョコビッチは
「また決勝に戻ってこいよ」

そして
試合前日に約束した
「勝った方が飯を奢る」
ということ

彼らの関係は良好であることを
ジョークを交えて
話していまして

キリオスの

「決勝に来れたことが満足」

という

そして
前述した「疲れるから嫌だ」
というのも
本心なんだろうと
思いますが。

でも
試合中は
当然
勝つ気でやっていたと思います。

なにかこう

試合中は敵

試合が終われば人と人

という印象を
彼の爽やかな笑顔から
感じました。

またキリオスが
グランドスラムの決勝に
残ってほしいと思う反面

彼らしさは
損なってほしくない
という
複雑な心境ですが

負けてここまでサッパリと
それも一流のアスリートが
出来ることが
ぼくは素晴らしいと思います。

因みに
彼が文句を言ったりするのは
ただの憂さ晴らしではなく

それが彼の
メンタルコントロールの
方法なんだと解釈してるのと

ルールの範囲内なら
対戦相手が
批判することではないと
思っております。

いい戦いを
こんな良い気分で
魅せてくれてありがとう
キリオス。

そして改めて
優勝おめでとう
ジョコビッチ。

ではでは
はる氏でした🐹

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