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言葉を育てるのがめんどうくさいと思うかどうか?が胆と知る

1冊のノートが「あなたの言葉」を育てる を読みました。
著者 川上徹也さんはコピーライターです。


以下読書メモです。
ことばを育てるとは、言葉の木を育てること。
「日気ノート」「内観ノート」「出言ノート」、
ノートを用意して、日々こまめに書いて、自分の言葉を育てていく。

日気ノート:日々の気づいたことを書く。木の根にあたる。

ことばの由来、書き言葉だけでなく話し言葉もストックする。著者はなるべく話し言葉をストックしている。その方が新鮮。

日気ノートは見返して、分析して抽象化する。

内観ノート:自分の軸を作って、自分や自分の仕事をキャッチコピー化する。木の幹にあたる。

これまで影響をうけた事象や人、成功や失敗、失敗から得た教訓など自分の人生の棚卸する。そのことにより、より強固な幹となる。

出言ノート:自分の言葉を作りオリジナルのネタにする。木の枝葉にあたる。

この出言ノートが、アウトプット・・・ブログやこのnoteでもどれだけ読ませるか、面白いと思えるかの分かれ目だと感じました。
立派な枝葉をつけるには根と幹が強固でないとと思わせます。

出言ノートの骨子は以下のとおりです。

①体験は、言葉をうむ一番の原動力であるが、自分の理論、意見とリンクしていること。

②比喩を使うと説得力が生まれるが前提として、知識のインプットが必要。

③言葉自体に気づきを見つける。がこれはかなりの難技。

以下はテクニック。

④抽象化して法則、ルールにする。
「○○の法則〇ヶ条」など。数は3.5.7.10。

⑤オリジナルの単語を作る。
著者の場合は「川上コピー」「川中コピー」「川下コピー」

⑥教訓風のフレーズを作るとオリジナルのネタになる。
著者の例は「言葉を制する者はビジネスを制す」
かっこいーーーー。

⑦勝手に新定義する。
著者はコピーライターなので「コピーライターとは言葉で相手の世界観を変える仕事である」かっこよすぎ。

あーせっかくのいい本なのに、こうしてふりかえってアウトプットするとどうして陳腐になってしまうのだろう。

著者に申し訳ない。なんといっても著者は、言葉のプロ、そんな方から一冊の本でマスターできるほど、簡単な世界ではない。

世界で一つだけの花、ならぬ、脳内で無数の雑草のごとく、人々に目をとめてもらい、愛でてもらう文章を書くのは容易ではないことはよーくわかります。
それでも自由に発言できる世の中、自由に発信できる世の中に生きていることは幸せだなーとあらためて感じた1冊でした。

毎日言葉のシャワーどころか、滝行のような、あふれてあふれて時には痛いくらいの情報の渦のなかで、言葉は味方にしたい。めんどうくさがらず、ていねいに優しい易しい言葉を育てていきたいと、思わせる1冊でした。


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