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シェアハウス用の実家リフォーム① 不安な工務店

 O不動産に相談した実家の取得については実の無い話に終わり、担当者に「リフォームに小回りの利く工務店を紹介する」と工務店の社長に引き合わされました。実家の設計図のコピーも社長に渡っていて、頂いた名刺に記載されたメールアドレスに空メールを送って、返信で見積書を受け取ることになりました。
 そこまで話が及ぶと想定しておらず、ざっくりと「シェアハウス用に水回りをこんな感じに変えたい」と素人考えの見取り図をお渡ししました。2階については、「トイレの交換と部屋の壁紙の張り替え以外はこのままで良い」と伝えました。
 
 頂いた名刺に記載されたホームページのURLを覗いてみると、随分と若い頃の社長の写真と15年前の施工事例が掲載されていました。長らく更新されていないようで、だらしなさを感じて不安に駆られました。

 空メールを送って2週間後、リフォームの見積書が届きました。見積金額1,600万円に「高っ!」と思ったと同時に、自分の失言に気付きました。
 O不動産を初めて訪ねた際に予算を聞かれました。いろいろと分からないのでアドバイスが欲しくて訪ねたのに、と思いながら、実家の取得からシェアハウス開業に至るまでの総費用について「借入が出来て1,500万円? 」と何の根拠もなく答えた記憶があります。その金額が、リフォームの予算でもないのに独り歩きしている気がします。高めに見積もってから少し丸めて予算内に収める算段なのかもしれない、という疑念が沸きます。
 見積書の詳細をざっと見てみると、2階は最小限で済ませると伝えたはずなのに、建具に至るまでフルリフォームになっています。それに、総じて単価が高い気がします。例えば、コンセント・スイッチの交換費用に各部屋一律で8万円ずつ計上されていますが、経験上そんなに掛からないと思うのです。
 こうなると、先だって不動産屋から渡された同じ工務店の屋根補修・外壁塗装工事の見積金額も妥当なのか、相見積もりで確認したいものです。

 タイミング良く、実家を建てたN不動産から「外装メンテナンスのキャンペーン案内」が送られて来たので、相見積もりだと告げた上で、見積りをお願いしました。
 ところが賃貸用だと説明したところ、営業担当者は「うちでやるとキャンペーン価格でも工務店の1.5~2倍の費用が掛かる」とか「例えば在来工法の浴室をユニットバスにリフォームするとうちでは最低でも300万円掛かる」とか後ろ向きな発言ばかりでした。
 つまり、この営業担当者が言わんとしていることは、顧客が自宅としてリフォームするなら費用がかさむのも厭わないだろうから積極的に営業するけれど、貸家としてリフォームするなら費用対効果を考えて価格が低めになるだろうから営業したくない、ということらしいです。なるほど、O不動産が自社のリフォーム部門ではなく工務店を紹介してきたのも同じ理由からなのですね。
 「それでも見積もりを出して下さい」とN不動産にお願いしてから既に1か月半が経とうとしていますが、未だ、見積書はおろか、連絡すらありません。何だか捨て置かれた気がします。
 にもかかわらず「外装メンテナンスのキャンペーン案内」がまた送られて来ました。社内のデータ共有に問題があるようです。

 工務店の社長から見積書についての返信の催促メールが来ました。さすがに頂いてから1か月半が経つので、無しのつぶてという訳には行かず、返事をしなければなりませんが、何だか路頭に迷った気分です。
 リフォームの口コミサイトで当該の工務店の口コミを確認しました。リーズナブルで丁寧な対応だ、と評判は上々でべた褒めされているのですが、数件の口コミでは恣意的にも思えてなりません。
 当該の工務店のFacebookも見つけました。自社で年に2件ずつ中古物件を買ってリフォーム後に再販している様子を投稿しているのですが、昨年から今年にかけて手掛けた物件が2件、値下げしても売れ残っているようです。とすると、資金繰りに困っているようにも思えます。
 
 仕方がないので、自分でまずは屋根補修・外壁塗装工事の見積書を検証してみることにしました。

 

 
 

 

 

 
 


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