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健康についての新しい認識③『抗酸化とデトックス』の前に・・・

 ナグです。

 前回の記事では「新年度」の節目、ということもあって、この3年間で僕の中で変わってしまった「認識」についてを書かせていただきました。

 今日は、当初書いていこうと思っていた“健康についての新しい認識”のシリーズ、前々回で予告していました「抗酸化とデトックス」について書いてみたいと思っていたのですが、その前に大切な話がありました。今日は、「その前に」のところを書いてみたい思います。

「酵素」と「補酵素(補助酵素)」について、です。

 『塩』に絡めて、“酸化と還元”について前々回の記事で少し触れましたが、人間の身体って本当によくできているんです。

 人間の体は、「酵素」と呼ばれる物質によって、消化・吸収・代謝という体内での化学反応が起こっています。「酵素」とは主にタンパク質からできていて、大きく「消化酵素」と「代謝酵素」の二つに分けられます。

 消化酵素は、食べたものを分解して、体に吸収しやすいようにする働きがあり、炭水化物、タンパク質、脂質、それぞれに対応したものがあるんですね。そして、代謝酵素は、消化酵素以外のもので、体内に吸収された栄養素を体の細胞に届ける酵素。新陳代謝や血液循環の促進、免疫力アップ、老廃物の排出など、生命活動のすべてに関係しています。

 酵素の働きは、決まっていて炭水化物を消化するための酵素は、炭水化物に対してしか働きません。また、年齢とともに酵素が作られる量なども低下するので、減退していくのが自然ですが、食生活、運動習慣などの生活習慣によって、酵素の減り方や働きの弱まり方は大きく個人差が現れるものです。

 酵素(enzyme)をスムーズに働かせるには、補酵素(coenzyme)が必要になってきます。この補酵素は英語では”コエンザイム”といい、一時期サプリメントなどの商品名にも使われていましたね。

 補酵素は、主に、ビタミンやミネラルといったものを指し、酵素が十分に体内で作用するために必要なものになっています。

 酵素は体が機能するためにさまざまな化学反応を担うもの。補酵素は、その酵素がきちんと働くようにするために必要なもの。ということですね。

 冒頭で酵素はタンパク質からできています。ということをお話ししました。体が正常に働くために必要な酵素ですが、年齢と共に作られる酵素の量は減っていきますし、補酵素が十分ではないとうまく酵素が働いてくれない、という状態になります。

 みなさんは、「活性酸素」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?代表的な活性酸素には「スーパーオキシド(SO)」、過酸化水素、ヒドロキシラジカル、一重項酸素などがあります。

 このうち、スーパーオキシド(日本語で表現すると「超酸化物」と言います。)を、分解する酵素が「活性酸素除去酵素(スーパーオキシドディスムターゼ)」と言われるものです。

 食べ物を消化するときや細胞内のミトコンドリアがエネルギーを作り出すときの副産物として、活性酸素が体内で発生してしまいますが、この酵素によって、活性酸素は分解されているのです。

 こうした活性酸素は、体を酸化させる要因であり、さまざまな酸化ストレスを体に与えてきます。そして、SODなどの酵素は「抗酸化酵素(物質」と呼ばれているのですが、人間が作れる酵素には限界があります。

 そして、私たち現代人の身体は、さまざまな環境的なストレス、農薬や食品添加物などによる食べ物の汚染などいろいろな要因によって、“酸化傾向”に偏りやすいのです。子供たちの間でよく見られるようになってきたアトピー性皮膚炎などは、身体で生成される酵素の多くが、「抗酸化」に費やされ、代謝酵素が正常に機能していない状態、とも言えるのです。

 たとえば、皮膚は28日間で新しくなる。と言われていますが、古くなった細胞を分解していくことや、新しい細胞が生成されるサイクルを正常に保つことにも、さまざまな酵素やタンパク質が必要になりますが、強いストレスにさらされていると、その皮膚の生まれ変わりの「ターンオーバー」がうまくいかないということなんですね。

 仕事がハードな日が続くと、肌荒れになりやすくなったりしますよね?

 アトピー性皮膚炎などは、慢性的な酸化ストレスにさらされている状態と言えます。身体にとってあまり良くないものは、概して体を酸化傾向へと偏らせます。

 酵素の働きと、補酵素(ビタミンやミネラル)の重要性を知ることで、必要以上の「酸化ストレス」にさらされ続けている状態を改善できるのです。

 活性酸素は強い反応性を持っていて、健康な細胞を傷つけたりする一面もありますが、その強い反応性は「免疫」にも一役買っているところがあります。(単純に「いらない子」というわけではないんですね。)

 活性酸素のスーパーオキシドは、その強い反応性で体内に侵入したウイルスなどを攻撃する働きも持っているんです。

 前回の記事にも書いたように、健康についての意識は大きく変化していくことになるだろうと、僕は感じています。特に「免疫力」を高いレベルで保つことに関心を持っている人たちも多いと思うのですが、わかりやすい範囲で、「どんなふうに“免疫力”が働いているのか?」とか、「身体を若々しい状態に保つには、何を意識したらいいのか?」とか、そういったことを知ろうとする動きや、自分でできることを実践しようという気運が高まってくるだろうと感じています。

 次回の記事では、抗酸化・デトックス・免疫のお話をしてみたいと思います。

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