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行間を読ませる文章が引き起こすコスパの悪さ

日本語の文章は「行間を読む」、英語は「行間を読まない」という文化の違いをあらわす特徴的なものがあります。

どちらが正しいというものではないのですが、ビジネスにおいては行間を読まずとも業務が回る方が良いですよね。

日本語は、相手の気持や立場を慮るあまり、複雑骨折的な文章に陥りやすく、コミュニケーションコストがかかり、コスパが悪いなと、大人になって気付きました。

日本語の「言わなくても伝われ」的な、「察しろ」的な文章は、慣れてくれば発信者の意図が分かるのですが、ミスリードしがちだと思いませんか?

敬語という日本語を複雑にさせるシステムがあるがゆえ、1行で済む文章も回りくどく5行程度膨らみ、そもそも何が伝えたかったのかが迷子になることもしばしば。

もう10年以上前の(笑い)話ですが、海外の方とメールのやり取りをして、一生懸命に丁寧に書いた長文メールの返信が、「done」のたった一言という経験はとても新鮮でした。

日本語でこれをやったら、「何?怒ってるの?」ってなりますよね。

直球で返ってくると分かりやすく、一次回答に時間がかからないので、即答でラリーが進みます。

もちろん、細かく説明することも大事ですが、余計なものを削ぎ落として、シンプルに相手に伝えるのが最大の目的ではないでしょうか。

伝えたからといっても理解されたとはならないので、相手の理解力に依存しないコミュニケーションというものも大切になります。

つまり、「言わなくても分かるよね」、「言ったから理解したよね」、という世界観ではないということですよね。

組織の中では、上の人間を立て、下の人間が尻拭いをするを美徳としているヘンテコ日本文化では、チャット的なコミュニケーションに違和感があるのかも知れないですね。

とはいえ、複雑な敬語を駆使して織りなす日本語の文章も嫌いではないので、厄介だなと感じる今日この頃です。


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