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マーケティングの基本

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マーケティングの基本について書いた記事をまとめています。
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#DX

DXのはじめの一歩は、実は顧客接点のデジタル化なのでは?

企業におけるDXの推進や普及が求められている背景には、感染症被害拡大や少子高齢化に伴う人材不足や経済産業省が提起している2025年の崖などがあります。 ニューノーマル時代に突入し、DXの導入は企業経営において必要不可欠なものとなりました。 導入することによって得られるメリットについてですが、デジタルトランスフォーメーションにより生産性が著しく向上し無駄な時間や手間やコストを省くことが出来る、業務効率化によって余裕が生まれ業務内容の見直しをしたり業務拡大をしたり新たなシステ

マーケティングDXを実現させるポイントとは

これまでの企業は、良い商品を作ったり良いサービスを提供できればそれだけで売り上げが伸ばせていました。 しかし、あらゆる業界の製品やサービスは飽和状態で、品質やサービスにそれほど格差がなく消費者にとってはどれを選択しても一定の品質やクオリティが保証される時代になってます。 このような厳しい市場の現状を踏まえ、マーケティング体制の見直しが各企業の最大の課題です。ITのシステムやAIを駆使し、データ分析や商品開発などマーケティングを行ったり、顧客のほしいタイミングでほしいものを

組織の中にマーケティング部門をつくり、活かすためのポイント

自社の商品やサービスを購入してほしい、継続して利用してほしいと考えるのであれば、組織の中にマーケティング部門をつくることが大切だと言えます。 マーケティング部門とは、名前の通りマーケティングのために存在している部門ですが、役割を勘違いしている人は少なくありません。 この部門で行うことは単なる集客だけではないですし、得られた結果の分析だけでもないことを理解しておく必要があります。 マーケティング部門をつくるのであれば、売れるための仕組みをつくるために機能させることを意識し

デシル分析とは?

デシル分析とは、購買データをもとに、すべての顧客の購入金額を高い順に10等分して、各ランク(1~10)の購入金額や売上高構成比を試算する分析のことです。 この比率や構成比によって、売上高貢献度の高い優良顧客層を知ることができます。ちなみに、デシルとは「デシリットル」に近い言葉とされ、ラテン語では10等分を意味するようです。 10等分のそれぞれの呼び名は、上から「デシル1」「デシル2」「デシル3」…「デシル10」とします。 各デシルの売上構成比や購入比率を試算し、「優良顧客

消費者行動モデル“SIPS”

SIPSとは、SNSを頻繁に利用する層へ特化した消費者行動モデルです。 電通が2011年に提唱しました。 Sympathize : 共感する Identify : 確認する Participate : 参加する Share&Spread : 共有・拡散する ↑ この頭文字を取ったものがSIPSで、AIDMAとか、AISASなどは聞き馴染みがあると思うのですが、SIPSはソーシャルメディアに特化した購買心理プロセスです。 AIDMA(アイドマ)やAISAS(アイサス)では

アトリビューション分析で広告効果の最適化を

アトリビューション分析とは、チャネルごとの貢献度分析を指します。 簡単に言うと、どのチャネルが有効だったかを測るというもの。 マーケティング効果を測定する分析手法のひとつです。 マーケティング活動の成果への貢献度を測る際、成果に直接つながった接点だけを評価するのではなく、ユーザーがそこにだどり着くまでに通過したさまざまな広告、メディア、展示会などの貢献度も評価していきます。 そして、その結果を、予算配分の最適化に活用します。 インターネット上においても、数多くの広告施策

ノーベル経済学賞を受賞した「ナッジ理論」

ナッジ(Nudge)とは、「ヒジで軽く小突く」という意味です。 ナッジ理論は、「ヒジで軽く小突くように、自発的に望ましい行動を選択するように促す」というものです。 「人は感情で動く」という観点から経済活動を体系的に組み立てた 「行動経済学」の理論のひとつで、2017年にリチャード・セイラー教授がこの理論を提唱し、ノーベル経済学賞を受賞しました。 この受賞がきっかけとなり、マーケティング戦略やビジネスの場で広く活用が進んでいる、注目の理論なのです。 この理論は、実用性が

世の中はマーケティングで溢れている

マーケティングには、いろいろな定義があります。 言い換えると、絶対的な正しい定義は、存在しないのです。 マーケティングの定義を私は、「欲しい人の目の前に欲しい物を差し出す活動全般」として、整理しています。 目に見えない消費者の潜在意識を顕在化することで、新規顧客の開拓や新商品の開発に役立てます。 「マーケティングと販売は正反対」という言葉がありますが、的確に消費者のニーズを掴み特定のターゲットに向けた商品・サービスを提供すれば販売活動などせずとも自然に売れるという意味で

デジタルトランスフォーメーション(DX)時代の広報について

デジタルトランスフォーメーション(DX)は、デジタル技術により、仕事や生活の様々な面で、より良い方向を目指せる基盤となることが期待されています。 広報の仕事も例外ではありません。 デジタルトランスフォーメーションの時代は、これまでの広報活動と違い、デジタルツールを効果的に活用することで、より重要性の高い仕事に時間を割くことができます。 例えば、今までの広報の仕事は、人海戦術やアナログ作業が多いのが特徴でした。 特に時間を要するのが人脈作りとされ、セミナーやイベント等に足を

マーケティング活動で役立つ消費者心理5選

マーケティングを行っていくうえで必要なのは、経済や経営の知識だけではありません。 消費者の思考や気持ちをしっかりと考えていく必要があります。 そこでポイントになるのは、ビジネスにおける行動心理学の基本を押さえておくことです。 これは、普通の心理学とは異なり、振舞いや言動から心理を推察する行為がメインとなっています。 もちろん完全に見通せるわけではありませんが、「なぜひとは物を買うのか」という観点で以下の5点を知っていれば、有利に立ち回れると思います。 ※インターネット上だ

デジタルトランスフォーメーション(DX)とマーケティングの関係について

最近デジタルトランスフォーメーション(DX)という言葉が、各種メディアで登場するようになりました。 デジタルトランスフォーメーションとは、「ITの浸透が、人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させる」という考え方で、マーケティングなどでは様々なデジタル技術を組み合わせて利用することで、今までよりもよりデータ活用を可能にすることができるという概念です。 例えば、顧客管理「CRM」はマーケティングを行う上での基本ですが、DXを行えば今までよりも販路が広がる可能性が出てきま

結果よりもプロセスを売る時代

単純に「このサービスすごいです!」、「この商品良くないですか!」と訴求するよりも、そこにストーリーを乗せてあげると、ファンがつきやすく、モノが売りやすくなります。 以前書いた記事の補足的な内容になりますが、モノを売るには、そのモノよりもストーリーやプロセスが大事という話題です。 完成した商品やサービスに圧倒的な優位性があるものを除き、その価値を高める手法として、プロセスやストーリーを併せて訴求すると効果は絶大です。 例えば、「老舗お菓子メーカーとITベンチャー企業がコラ

マーケティングや広報だけでなく、コミュニケーションにおいて、CTA(Call To Action)の設計はとても大切

マーケティングを学んでいるひとであれば、必ず目にするCTA。 CTAとは、「Call To Action」の略です。日本語では「行動喚起」と言われることが多いです。 Webサイトの訪問者にとってもらいたい行動を意味します。 多くの場合は、具体的な行動を喚起する、Webサイト上に設置されたイメージやテキストのことをいいます。 ・・・という、基礎知識が前提にあるのですが、CTAの考え方は、Webに限らず、広くビジネスの世界で大切なものだと、私は考えます。 例えば、社内でのコ

消費者の購入決定プロセス「パルス消費」を学び、衝動買い

消費者が買い物をする時に踏んでいたステップとして挙げられるのが、興味関心を抱いた物事が見つかった場合に比較や検討を行ったうえで購入をするという「AIDMA」や「AISAS」と呼ばれる購買行動モデルです。 AIDMA、AISASで特徴的なのは、目や耳から入った情報がきっかけで対象の物に興味関心を持った後に段階を踏んで気持ちを高めていき、最後には興味関心を持った物を購入することです。 AIDMA、AISASに則った買い物の仕方が長年にわたって大勢の人々の間で行われていましたが