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マーケティングの基本

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マーケティングの基本について書いた記事をまとめています。
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#デジタル

マーケティング4.0とは

コトラー・マーケティングという言葉をご存知でしょうか。 これは2005年にアメリカの経済学者でありマーケティングの神様と称されるフィリップ・コトラーが提唱した、顧客とつながることの重要性を世間に広めた考え方です。 そして、2016年には、「マーケティング4.0」を発表しました。 マーケティング1.0は、生産主導、2.0は顧客中心、3.0は人間中心のマーケティングを提唱していますが、マーケティング4.0では一転して、マーケティングの手法について、こう示しています。 ここで簡

CX(顧客体験)の重要性は、どの時代も変わらない

ビジネスシーンにおいてCX(顧客体験)というワードを耳にする機会が増えました。 CXとは、顧客が企業や商品・サービスとの接触において経験する一連の体験のことです。 企業や商品・サービスを知る段階から、調査や検討を経て購入したり使用したりする段階、購入後のアフターサービスの段階の一連の流れの中のすべての体験がCXとなります。 CXを向上させることは、今も昔も重要であることに変わりはありませんが、近年はインターネットの普及に伴って顧客との接点が増えたことや、産業技術の成熟によ

RPAツールに任せ(丸投げし)たいマーケティング業務とは

RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)とは、普段はコンピューターを使用しつつ人間が従事している作業をロボットが代わりに行うことです。 そのようなソフトウェアの形式のロボットの事をRPAツールと呼び、活用することで、これまでに行っていた業務が著しく効率化させられます。 汎用性が高いため人間が行っているあらゆる業務にて活用可能ですが、特に強みなのがモノを売る仕組みを考案し実現させるマーケティング業務です。 モノを売る仕組みを作り上げる場合はクリエイティブな一面が

実店舗の売上を上げるためのOMO(Online merged with offline)戦略とは?

オンラインとオフラインを合わせる事をOMOと呼び、オンラインとオフラインの垣根を無くすことによってコンピューターやスマートフォンから買い物をしようとした際、ショッピングサイトでの在庫が無くても実店舗に行けば購入可能である状態を指します。 このように、オンラインとオフラインの体験を融合することの重要性が高まっているのは消費者の購買行動が大きく変化してきているのが関係していて、従来は買い物をする時には実店舗に訪れて一連の流れをしていたものの、今日ではオンラインで一連の流れを完結

コンテンツマーケティングを分かりやすく解説してみる

ネット上で、コンテンツマーケティングと言う言葉を聞いたことがある人は多いかもしれません。 コンテンツマーケティングと言うのはわかりやすく言えば、例えばブログで文章を書きその文章に共感したお客さんに対して商品やサービスを提供すると言うものです。 コンテンツと言うのは、簡単に言えばその文章の中身のことを意味しています。 コンテンツが優秀であればそれだけ多くのお客さんを惹きつける力はあると言えるでしょう。 しかし、その中身がいい加減なものであれば、いくら素晴らしい見た目のペー

採用マーケティングを実践するために準備しておくもの

採用マーケティングを実践するために準備しておくものとしては、まず最初にペルソナの設定が挙げられます。 採用マーケティングの効果を最大に発揮するためには、採用のターゲットになる人材に対し、どのような定義を求めるのかをしっかりと実施します。 ペルソナとは架空の人物像に当たりますが、自社が採用したい人物像のことを指しています。 年齢や性別、価値観やライフスタイルなど様々な要素が含まれていますが、パーソナリティを持つのがひとつの特徴です。 ペルソナをしっかりと設定することによ

Twitterの企業アカウントの運用は難しい。。。

近年では様々なSNSが企業のプロモーションに使われています。 その中で、他のSNSと比べて比較的即時性があり、拡散力に優れているものがTwitterです。 Twitterの国内ユーザ数は、なんと4500万を超えているとも言われていて、多くの企業でマーケティングに活用されているのです。 特徴的な機能のひとつにリツイートと呼ばれるものがありますが、これが使われることで一気に情報が拡散され、話題かもしやすくなります。 キャンペーンでの活用を検討する企業も非常に増えてきていま

複雑化するマーケティング業務をDXで改善するためには

マーケティングは様々な手法が誕生していることもあって、近年は特に複雑化する傾向にあります。 複雑化するマーケティング業務改善の助けになると期待されているのが、DXで知られるデジタルトランスフォーメーションです。 DXはデジタルツールの活用が成功のポイントになるわけですが、ただ単にデジタルツールを導入するだけでなく、更に推し進める積極的な活用が重要な鍵を握ります。 顧客体験をアップデートするデジタルツールの活用、過去の成功体験を捨てる思い切った転換、決断もまた大事だといえ

動画マーケティングのメリットとデメリット

近年では、様々なマーケティング方法が行われています。 そのひとつに動画マーケティングと呼ばれるものがあります。 ここ数年で動画の視聴環境は飛躍的に進化して、動画と消費者が接触する機会はかなり増えてきています。 YouTubeを始めとする動画プラットフォームや、様々なSNSにおいても、数多くの動画広告を目にするようになってきています。 ただ、まだまだ、動画マーケティングは発展途上にあるといえます。 動画マーケティングにはメリットもあればデメリットもあるのが実情です。 動画

新しいマーケティング思考:コンプレックスパーチェスリードって何?

コンプレックスパーチェスリード(Complex purchase leads)とは、私が勝手に考えたキーワードなので、検索しても出てこないと思います。 (論文でも書こうかな😊) コンプレックスパーチェスリードの重要性を伝えるために、いくつか整理しなければなりません。 まずは、マーケティングファネルです。 マーケティングファネルとは、消費者が購入に至るまでの道筋を図にしたもので、「認知」→「興味・関心」→「比較・検討」→「購入」の4つに分類したものです。 マーケティングを

サービスの一部の機能を制限することで新たなユーザーを獲得する事例

JR東日本が、新しい交通系ICカード「Suica Light」を販売すると発表しました。「Suica Light」は、地方自治体における交通費補助事業などで活用することが想定されているようです。 サービスの多様化や多角化は大切ですよね。 新Suicaは、預り金(デポジット)500円がないので払い戻しの手間もかからないという、シンプルで分かりやすい設定になっています。 私は、スタメン決済がSuicaで、必要に応じてクレジットカード、まれにPayPayというスタイルで生活して

カスタマーセントリック思考を身につけるためには

おはようございます。今年も残すところ、一週間ですね! さてさて、今日のテーマは、カスタマーセントリック思考についてです。 顧客の声を中心に置く、自分が顧客だったらと考え自らの戦略や戦術を決定する考え方、これをカスタマーセントリックと呼び、マーケティングの根本課題に相当するものなのです。 口先だけで行動することは簡単だけど、実際に具体的な行動を伴わなければ成果を見込むことはできないですよね。 カスタマーセントリック思考には、5つのCモデルが存在するのですが、この5つのCモ

素晴らしいプロダクトを浸透させるために必要なUX・UI志向

スマートフォンを使用してアプリを使用する機会が増えたのと同時に、ITの業界で使われている言葉の認知度も一般的に高くなってきていますが、特に多くのユーザーに知られるようになったのがUIやUXです。 UI・UXはITの業界におけるデザイナーと密接な関係性があると考えられる事例も稀有ではないものの、実際にはデザイナーだけではないですし、対象のアプリやウェブをより良いものに仕上げていくにはエンジニアなど広い範囲の人材が強く意識すべき事だと思います。 UIは、スマートフォンにインス

Google OptimizeはABテストが無料でできるスグレモノ

Google Optimizeは、Googleが無料で提供しているウェブサイトの機能確認を行うことができる非常に便利なツールです。 その特徴は無料版でありながら手軽にABテストができることや、初心者にも操作が簡単で使いやすいこと、そして自分のホームページの分析を行うことができるGAと連携可能な異なるから、多くのウェブサイト開発者に広く利用されているツールとなっています。 ABテストはインターネットのホームページを制作し、これを効果的に利用したい場合には非常に重要なテストと