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デジタルトランスフォーメーション(DX)

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デジタルトランスフォーメーション(DX)についての自身のコラムをまとめています。
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#業務改善

人がやらなければならない仕事と自動化するところの線引:AI時代の新しい働き方

人工知能(AI)の発展により、様々な仕事が自動化できるようになってきました。しかし、すべての仕事を自動化できるわけではありません。 今日は、人がやらなければならない仕事と自動化するところの線引について考えます。 人がやらなければならない仕事 創造性や判断力が必要な仕事: 新しいアイデアを考えたり、複雑な状況を判断したりする仕事は、AIにはまだ難しいです。 コミュニケーションや共感が必要な仕事: お客様との接客やチームワークなど、人間関係を築き、維持していく仕事は、AI

バックオフィスのDXの障壁となる既存データの取り扱い方

多くの企業がバックオフィスのDX(デジタルトランスフォーメーション)に取り組んでいます。 しかし、既存データの取り扱い方が課題となり、DXが実現できないケースも多く見られます。 既存データの取り扱い方の課題 データの非構造化: 紙の書類やExcelファイルなど、非構造化データが多い データの分散: データが複数の部門やシステムに分散している データの品質: データが不正確であったり、欠損していたりする データのセキュリティ: データの漏洩や不正アクセスに対する対策が

今日から実践できる社内DX

DX(デジタルトランスフォーメーション)は、企業がデジタル技術を活用して業務プロセスや組織文化を変革し、競争力を強化することです。 近年、多くの企業がDXに取り組んでいますが、その多くは効果が出ずに頓挫しています。 今日から実践できる社内DX 社内DXを成功させるためには、まずは小さな一歩から始めることが重要です。以下は、今日から実践できる社内DXの例です。 ペーパーレス化 紙の書類を電子化することで、書類の保管や検索が効率化されます。また、印刷や郵送などのコストを削

組織横断のDXを推進するために、まずはスモールスタートで業務改善に着手しよう

DX(デジタルトランスフォーメーション)とは、デジタル技術を活用して、企業のビジネスモデルや組織、プロセス、そして働き方などを変革することです。 組織横断のDXを推進するためには、まず、各部門や部署の業務を洗い出し、改善の余地がある業務を見つけることが重要です。 そして、その業務をデジタル技術を活用して改善することで、業務効率化や生産性向上、コスト削減などの効果を上げることができます。 スモールスタートで業務改善に着手するメリットは、以下のとおりです。 リスクを最小限

業務改善のための課題発見法とは?

DXのコンサルをやってると、業務改善の方法について問われることが多々あります。 今日は、業務改善について触れてみたいと思います。 業務改善とは、業務の効率化や品質向上を図るための取り組みです。業務改善を行うためには、まず現状の業務に課題があることを把握する必要があります。この課題発見が業務改善の第一歩です。 課題発見には、さまざまな方法があります。ここでは、代表的な課題発見法をいくつかご紹介します。 1. 現状分析 現状分析とは、現状の業務を把握するための方法です。業務

IT苦手なひとを業務改善に巻き込むステップ

ITを活用した業務設計(再構築かも)によって、業務改善にITを活用するケースが増えています。 でも、ITが苦手なひとが多く、業務改善に巻き込むことに苦労するケースもありますよね。 IT苦手な人を業務改善に巻き込むためには、以下のステップを踏むことが重要です。 1. 現状を把握する 最初に、現状の業務プロセスを把握する必要があります。 IT苦手な人が行っている業務を洗い出し、どのような課題や改善の余地があるのかを明確にします。 2. IT活用のメリットを説明する 現状

デジタルを目的化しない業務改善の設計

業務改善において、デジタル化は有効な手段の一つです。しかし、デジタル化を目的化してしまうことで、本来の業務改善の目的を見失ってしまう可能性があります。 デジタルを目的化しない業務改善の設計のポイント デジタルを目的化しない業務改善の設計のポイントは、以下のとおりです。 業務の目的を明確にする まずは、業務の目的を明確にすることが大切です。業務の目的を明確にすることで、改善すべきポイントを絞り込むことができます。 現状を把握する 現状を把握することで、改善の余地を探

デジタルトランスフォーメーション(DX)が実現できない壁と対処法

日本では、2000年より少し前から、少しずつ人々の間にITが浸透してきました。 現在では、ほとんどの人がスマートフォンを所有していて、もはやITがなければ生活できないと言っても過言ではないです。 ですが、これだけ人々のくらしの中に、ITやデジタルデバイスが浸透したとしても、企業がデジタルトランスフォーメーション(DXを)を実現するのは難しいのです。 その理由は、DXを理解していないことと、実行に移せていないことにあります。 DXは変革することが本質なので、現状維持的な

DXの推進に欠かせない現状業務の可視化と分析の方法

このご時世、テレワークも一般化し、ハンコ文化が、電子印鑑に変更になったり、業務の取り組み方が大幅に変化し、DXを推進するいい機会になってきました。 ところで、「DXで、現状の業務を可視化し、分析して…」と耳にタコができるほど聞きはするものの、具体的にどういった方法があるのか、いまいち分からないことも多いですよね。 そこで、現状業務の可視化と分析の方法について説明していきます。 従来行われていた業務の可視化作業と分析方法について従来の可視化と分析作業は、現場の業務担当者に

クラウド化を迫られた経営者が考えておくべきポイント

以前は、ローカルなデータの取り扱いが主流でしたが、今はクラウドがスタンダードになりつつあります。 効率化や安全性の観点からも推奨されるクラウドサービス。 そんなクラウドサービスを導入する際に気をつけておくべきことを紹介します。 クラウド化のメリットはコストカットやセキュリティ面などいろいろありますが、今日は以下のふたつを挙げます。 ・サーバーの管理を外部に任せることができる ・テレワークに対応可能 まず、サーバーの管理を外部に任せることで、余計な手間を減らすことができ

コミュニケーションコストを測るためのDXとは

テレワークが進んだ近年、様々なツールが発達してきました。 ZoomやTeamsはその最たる例でしょう。 遠く離れた場所からでも会議に参加することができるようになったのです。 しかしながら、それによる弊害もまたあります。 テレワークによってコミュニケーションコストが上がったのです。 1,間を取るのが難しい ZOOMなどもそうですが、誰かが話し終えたタイミングに話し出そうとすると、別の誰かも話し出そうとして声が被ります。 その場合、自分が黙るか相手が黙るかの駆け引きのような

DXツールに振り回されないために心がけておくこと

業務改善を考えたときに、これまでは手作業で行っていた業務を自動化するツールを駆使して、業務の自動化を実現させつつ、多方面での効率化も実現する流れが、昨今のDXブームに乗って、急速に展開されています。 率先してDXを実現させるのはもちろん、取引先などとの取引を継続していくべくDXのツールを導入する事例もありますが、ツールを導入し利用する際にはしっかりと使いこなせるようにするのが重要です。 そのため、DXの実現に関しては組織のトップとの意識合わせを徹底的に行っておく必要があり

しくじりDX!DXの失敗事例

IPA(独立行政法人情報処理機構)の公開資料をご覧頂くと分かるのですが、日本企業の半分以上の企業が、DX未着手またはあまり進んでいないという状況です。 一方で、焦ってDXを進めようと思って、失敗してしまうケースも散見されます。 では、どんなことで失敗するのでしょうか。 それは、現場の意見を聞きすぎて失敗するパターンです。 DXはそもそも、デジタル技術を活用してビジネスモデルや仕事の進め方を根本的に変革する取り組みです。 現場の意見を取り入れすぎると、本来のDXではなく、単な

業務量削減をDX(デジタルトランスフォーメーション)の目的にしてはいけない

DX(デジタルトランスフォーメーション)がコモディティ化されつつある現在、変革を目指して進めている企業がかなり増えてきました。 DXの実現により得られる様々なメリットとその理解が進んできたとも言えるのではないでしょうか。 抽象的なメリットで例えれば、無駄を減らすことがこれにあたります。 いわゆる企業がお金を出して購入したものが無駄になってしまうことが少なくないわけですが、これを最小限にとどめるわけです。 費用対効果の最適化とも言いましょうか。 最近は、無駄を減らすために