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【入社エントリ】20代で3回の転職⁉度重なる事業縮小に直面し、スタートアップ企業の未経験広報になった話

はじめまして。平田と申します。
2022年12月、プライシングスタジオ株式会社に未経験&1人目の広報として入社しました。
スタートアップ企業や広報職への転職を考えている方、キャリア構築で悩んでいる方のお役に立てればと思い、この度入社エントリを書きました。

■はじめに

はじめまして。平田と申します。
2022年12月、プライシングスタジオ株式会社に未経験&1人目の広報として入社しました。
ベンチャー企業や広報職への転職を考えている方、キャリア構築で悩んでいる方のお役に立てればと思い、この度入社エントリを書きました。

■自己紹介

今回の転職で4社目のキャリアをスタートさせました。
今までの職歴は以下の通りです。

【過去の職歴】
■1社目:セキュリティ機器専門商社の法人営業
・創業120年以上の老舗セキュリティ機器メーカーの販売会社
・私の大学図書館でも使われていたセキュリティゲートを納入する仕事
・施主と技術部隊の間での折衝をしていました
・バタバタと同期の入院&退職ラッシュが続く

■2社目:化粧品メーカーの法人営業・販促・商品企画
・大手ディスカウントストアに自社商品を販売、ベンダーと協力して店舗販促を担当
・毎日、津々浦々のド〇・キホーテを練り歩く日々(首都圏+西日本全域が担当でした)
・ブランド管理や新商品企画も担当(自分の企画商品が売場に出回る嬉しさ!)
・入社直後にコロナ禍突入、予想外の売上減少により事業縮小へ(年収も当初予定より100万ダウンしました)

■3社目:ITスタートアップの法人営業
・SaaS型の動画配信プラットフォームの販売
・これまでの現場主義と打って変わり、オンラインで商談ができることに驚く
・上場企業の傘下だったものの、まさかの事業閉鎖により退職勧告

■4社目:プライシング事業の広報(いまここ)
・商品やサービスの価格決定をコンサルティングする会社
・会社の認知度を上げるべく、あらゆる手段で会社を世の中に「伝える」仕事

私は20代後半なのですが、4社目というと同世代の経験社数としてはかなり多い方です。いわゆるジョブホッパー(1~2年での短期離職が複数回ある人の意)と言われるような経歴です。

私はファーストキャリアが営業職だったのですが、元々何かを考案したり企画することが好きなこともあり、せっかくなら営業+何か他の経験をしたいな~くらいに思っていました。(実際に2社目の化粧品会社では企画営業というポジションに就き、営業の傍ら新商品企画のプロジェクトに参加したり広告やパッケージに使うモデルさんの写真撮影に参加したりと、新しいことを考案する業務を初めて経験しました。)

また、今までは有形無形商材含めて営業職のキャリアを積んできましたが、今回の転職で広報へ大幅なキャリアチェンジをすることとなりました。

■転職活動のきっかけ

率直に言うと、前職の事業閉鎖が直接のきっかけでした。
小さなIT企業で働いていたのですが、2022年10月、急に社長から会議室に呼び出されこう宣告されました。

「平田さん、申し訳ないけどうちの会社潰れることになったから。来月まではお給料出るけど、それ以降は保証ができないので転職活動を始めてくださいね」

…え?どういうこと…?

仮にも上場企業の傘下にいたので、そんなことがあるのかと呆然としました。どうやら母体の業績が芳しくなく、複数の関連会社を事業閉鎖とする通達が出たとのことでした。(グループ会社のどこかに在籍はできるかもしれないけど、どのポジションに就くのかわからない&業績不振で人員も削減傾向のため、本当にポジションを用意できるかの保証がないとのことでした)

そんなわけで間近に迫る給与打ち止めに立ち止まるわけにもいかず、やむなく急に始まった転職活動なのでした。

■フレキシブルな働き方を求めて

今回の転職活動で何を実現したいのか?を考えるにあたり、今まで務めていた会社の特徴を棚卸しして自分の希望について考え、求人を探す日々が始まりました。

まず考えついたのが、「フレキシブルな働き方ができる」ということ。
ここで指す「フレキシブル」とは、「働き方の選択肢を多く持てる」ことを意味しています。

1社目と2社目は圧倒的な現場主義でした。
商談はもちろん現場調査、工事監督、取付作業、アフターサービスすべて対面。現地に足を運び、顔を覚えてもらって関係性を作ってこい!という会社の方針で、このご時世でWEB会議などは皆無。フレキシブルな働き方とはほど遠い環境でした。(そして1社目に至っては、ほぼ全ての業務を会社のイントラネットで行っていたため、外出先や自宅からはメールや見積の確認ができないという時代を逆行するワークスタイルでした。笑)

それがコロナ禍でリモートワークが一気に浸透したことは、そうした働き方を見つめなおすきっかけになったと思います。

3社目ではオンラインサービスを販売していたため、商談がオンラインで完結することで移動の手間がかからなかったり終業時間のコントロールをつけやすくなったりすることに感動しました。また販売先のお客さんに関しても、エリアや業種を限定することなく広範囲的にアプローチができたことも、いろんな企業での活用事例を見ることができ新鮮でした。

比較的フレキシブルな働き方がしやすく、多種多様な業種のお客さんへアプローチのしやすいIT業界で今後もキャリアを形成していきたいと考えていました。

■「伝える」を仕事にするということ

広報のような「伝える」仕事に興味をもったきっかけは、2社目の化粧品メーカーでの仕事に端を発していました。

化粧崩れ防止に特化した、当時業界にはなかったコンセプトの商品をリリースした際、消費者にも販売側にも商品のメリットや使い方が浸透しておらず商品導入に苦労したことがあります。そこで商品と一緒にモニターを設置し、使い方の動画とセットで消費者へ届けるという施策を行いました。
それまで振るわなかった売上が、モニター施策をきっかけに大きな売上の伸びを見せました。「ただ正面からお客さんに売り込む」のではなく、「視点を変えた売り方」「適切に伝えること」でその後の売上が大きく変わっていくのを実感した瞬間でした。
当時は企画営業の立場としてこうした販促活動を行っていましたが、「工夫しながら情報を伝えて商品のファンを増やす」仕事が楽しいという実感がありました。

そして、もう1つきっかけがあります。

1社目の同期とは、私の退職後もご飯を食べに行ったりする関係性だったのですが、あるときそのうちの1人から「転職することになって」という話を聞きました。
「広報という仕事なんだけど」と聞いて、当時の私にはいまいちイメージが湧きませんでした。取材など社外のメディア関係者とのやりとり、会社でどんな人が会社で働いているのかなどの外からは見えにくい社内の情報を発信したり、取り組みを聞いているうち、会社の名前やサービス、働いている人を世に広めていく仕事だということがわかり、興味深々で聞いている自分がいました。
ファーストキャリアが営業だったということもあり、それ以外の職種に就くということを考えてこなかった私には目から鱗でした。

その後広報というキャリアを視野に入れて転職活動をしてみたものの、そもそも求人が少なかったりPR会社での勤務経験を求められたりと、広報へ転職することはなかなか難しいという壁にぶつかりました。
今まで歩んできた営業職を軸にしているものの、ダメ元で広報職の求人へ応募したり、小さなPR会社からの内定を頂いたりもしました。

■プライシングスタジオ、広報という仕事との出会い

転職活動の中でエージェントさんから紹介してもらったのが、プライシングスタジオでした。正直、最初は「聞いたことのない会社だな」と思っていたのですが、一風変わった事業を展開していることに気付き、選考を受けることにしました。

■プライシングスタジオとは

今回私が入社したプライシングスタジオは、2019年創業のスタートアップ企業です。「プライシング(価格戦略)で事業成長を加速させる」をテーマに商品やサービスの価格決定を支援する事業を展開しています。
(現在はコンサルティングを主軸として、顧問アドバイザリー事業、トレーニング事業、価格分析ツールの販売を行っています)

経営戦略、プロダクトの提供価値、組織構造、消費者の購買意欲などの様々な観点から導かれた「適正価格」と「その実装」まで支援しています。

■入社の決め手

①今後も大きな成長の見込める事業
②非常に幅広く、多種多様なクライアント
③未経験でも広報にチャレンジできる環境

①今後も大きな成長の見込める事業
「プライシング事業」という日本ではまだ醸成されておらず、今後大きなビジネスチャンスのある市場に魅力を感じました。
「価格」はモノやサービスを売る上で必要不可欠で、毎年の値上げラッシュのニュースへの関心を見ても一般消費者にとって身近なイメージがあります。企業にとっては売上や利益に直結する重要な要素です。
しかしながら、体系的な価格決定を行っている会社は日本にはまだほとんどないというのが現状ということを聞いて驚きました。未開拓な領域であるため、業種や規模に限らずあらゆる企業での価格の改善が可能ではないかと考えました。

②非常に幅広く、多種多様なクライアント
モノやサービスを売る上で価格は必要不可欠な要素であるため、サービスのリーチ先が広く非常に広いクライアントを持つことができます。
プライシングスタジオは今までの顧客実績としては圧倒的にSaaS・サブスクのお客様が多いのですが、今後はFMCG業界(Fast Moving Consumer Goodsの略。飲料、食品、化粧品などの比較的短期間で消費される日用消費財のことを指します)へのさらなるサービス展開も視野に入れています。
化粧品業界に身を置いていた私からすると、こうした消費材の値付けにはとても興味があり、事業を広げていく様を見てみたいと思いました。

③未経験でも広報にチャレンジできる環境
プライシングスタジオは現在組織拡大の真っ只中で、今回広報ポジションを新設するため募集をしていました。現在プライスコンサルタントのポジションにいるメンバーも、必ずしもコンサルタントのバックグラウンドを持っているわけではなく、多職種からの転職者が多く在籍しています。
スタートアップ企業の広報と一口に言っても経験年数など募集条件は様々ですが、プライシングスタジオでは未経験であってもチャレンジさせてくれる環境だったため選考を受けることができました。

■入社してみての感想

①フレキシブルな働き方が実現されている
②積極的なコミュニケーションの場が多い
③雰囲気が良い

①フレキシブルな働き方が実現されている
プライシングスタジオではオフラインでのコミュニケーションも重視しているため出社をベースにしています。しかしテレワークやフレックスタイム制度を活用することで自分の働き方を選択できるため、かなりフレキシブルな働き方が実現できていると感じます。
業務委託のメンバーを含めると働き方はもっと多様で、個人事業主として複数社で並行して仕事をしていたり、本業での勤務を終えた後に出社するメンバーがいたり、アメリカ在住のメンバーがいたり(時差がある中でも、オンラインコミュニケーションで滞りなく仕事が進んでいるのがすごい…!)。働き方というのは、工夫すればあらゆる形で実現可能であるということを目の当たりにしました。

②積極的なコミュニケーションの場が多い
デスク周りの人だけでなく、社内のあらゆる人と積極的にコミュニケーションの場を設けている点が私にとっては新鮮でした。
プライシングスタジオのメンバー間では目の前の仕事の話だけでなく、雑談やSlackを通じたコミュニケーションも活発に行われます。意見の発信が活発に行われる文化が素敵だなと感じました。
私が今まで在籍してきた会社では1on1という文化がなかったのですが、こうして気負わず、ざっくばらんに相談のできる場が設けられていることも良いなと思うポイントの一つです。

③雰囲気が良い
会社の人の良さをひしひしと感じています。入社してからいろんな人が気にかけてくれたり飲みに誘ってもらったりする機会も多く、これほどまでに誰もギスギスしていない職場は初めてだったので驚きました。
広告代理店のプランナー、コンサルティングファームでのコンサルタント、ガス会社の営業、大企業の経営企画など、様々なバックグラウンドを持ったメンバーが会社に在籍しているのでマジョリティやマイノリティが生まれにくい構造であることも起因しているのか、個性を尊重する雰囲気もあります。「お互いの立場を考える・思いやる」ことって簡単に見えて意外と難しいことだと思うのですが、そういう気遣いが自然とできている空気があります。

また、プライシングという未知の領域に対する熱量を持った人が多いと感じています。日本ではほぼ未開拓の難しい領域でありながら、新規事業の部隊がどんどん動いていたり「まだ世に浸透していない、新しい市場を作る」という大きな目標に向かってメンバーが動いている様子にスタートアップならではの闊達な雰囲気を感じています。

■おわりに

回り道の多いキャリアを歩んできましたが、今回の舵切りをきっかけに広報のお仕事にご縁を頂けたことはとても有難いと感じています。

入社してから仕事に対する姿勢や熱量などメンバーから沢山の刺激を受けています。広報という仕事ついてはゼロからの出発のため、わからないことを周りに聞きながらキャッチアップをしている状況ですが、この先noteやその他SNSでの発信を通して会社を有名にしたり、いろんな企業様や広報の方々と繋がっていけるように頑張ります。

拙い文章を最後までお読みくださり、ありがとうございました!


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