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人生で何もしてこなかった陰キャ就活生へ捧ぐ姦雄譚

と、偉そうなタイトルになってますが、実は就活終わったの2週間前なんですよね。あ、もちろん22卒です。

ですが、私の就活は目的を果たしました。
まだ、実際に就業していないので、成功かどうかは分かりませんが、当初の目的である、映像業界に就職でき、自分が理想で描いていたレールのスタートにはつけたのです。

しかし、上から何かを物申せる人間では無いことを自覚しています。そして、普通に友達と遊んで、部活をして、大学生活を謳歌してきた人間とっては何も伝わらない駄文になると思います。

それでも、勉強も、部活も、何も積み重ねず、何事からも逃げ出し、怠惰な自分はダメなんだと、自己否定を繰り返し、うつのように落ち込んでしまう、僕みたいな人でも、何とかなることもあるよ、ということを伝えたいのです。

この文章は、そんな同類の方々に贈る、エールのようなものです。そして、何かを変えたいと感じている方向けです。

脳死で生き、惰性で働ける、という方にはちょっと合わないと思います。
それでもよろしければご覧ください。

一、自覚

私は大学に入るまで、将来のことを何も考えていませんでした。親に言われるまま、高校、大学入試を受け、自分の意見、考えを持つことなく、生きてきたのです。

ここで、勘違いしないで欲しいのは、親が言ったから、というのは言い訳にしかならないという前提です。
自分の人生は誰の人生なのでしょうか。もちろん自分ですよね。当たり前です。
でも僕にとっては当たり前じゃありませんでした。

何故なら、自分で考えることを、自分で考えたことを人に伝えることをしてこなかったからです。
じゃあ、自分が悪いじゃんって思いますよね。
この事実を自覚した時、僕も自分が悪いって考えてしまいました。昔から人任せにしていたツケが回ってきたのだと、かなり自分を責めたと思います。

しかし、一概に全部自分が悪いわけではないのです。大体、このようになってしまう原因は幼少期体験にある、というのが精神科医の方々の考えです。
「新宿オービークリニック アダルトチルドレン」
とyoutubeで調べてみて下さい。
講義の様な動画ですが、ここまでの文を読んで少しでも共感を持てたなら、見てみる価値はあると思います。そして、腑に落ちることも多いと思います。

閑話休題。
要するに、こうなっちゃったのは自分だけのせいではない、ということです。家庭環境、親、学校、関わる人々による影響が強いのです。また、自分で考え、行動することが奪われている自覚なんて、よっぽど大人びてない限り、幼少期、または学徒時代に持てる訳がありません。

だから、自分が100%悪いという考えは捨てましょう。案外、自分は悪くありません。というか、周りの環境がクソだったんだな、と、他人のせいにしてしまいましょう。

しかし、自分で考えて行動できない、という事実はどんなに他責にしても揺るぎません。なんで、どんなに人のせいにしても何も解決してないんですよね。自分が楽になるだけです。

でも、自分は、自分が何もできないことを知りましたよね。
知れましたよね。
0だったものが1になりました。もう、その時点で大きな一歩は踏み出せたと思います。

ちなみに、僕は自分が考えて行動できない人間だと、潜在的に自覚したのが大学2年、自分だけがこの状況の原因ではないと知ったのは最近です。

大学2年の時に、このまま適当に就職して、生きていけるか考えた時に、絶対無理だと感じたんです。このまま、何も積み重ねてこなかった人間が、就活で戦えるわけもなければ、社会で生きていけるわけもないと。
そして、自分がはわがままです。
就職先でも好きなことをしていたい、と思ってしまったのです。でも、自分の好きなことを仕事に出来る人間ってほんの一握りで、大体は諦めるものです。
そう分かってはいましたが、甘ちゃんの私は、「好きなことで生きていく」貫く通すことにしてしまいました。

そんな時、とある就活youtuberを見たところからまた話は転ずることになります。

二、お前の好きなこと、向いてることはなんだ

就活で戦えるビジョンが見えなかった私は、就活系youtuberのutsuさん、という方の動画を拝見し、彼の「人生の目的論」という本を読みました。
本の内容は書けませんが、要するに、就活を成功させるために大事な、自己分析や将来のビジョンの計算など、就活に必要な要素が、この本の手順通り、人生の目的というものを設定することで、自動的に明確になる、というものでした。

しかし、正直、この手順というのが結構面倒です。
多分、これ出来る人は今までの人生で色んなことを積み重ねてきた人でしょう。だから、好きなことしてたいとか、コミュ障でなんも積み重ねてこんかったわ、みたいな甘ちゃん、陰キャにはきついと思います。実際、僕も途中でやらなくなりました。(utsu氏も大体の人がやらないと言っていた)

ただ、この人生に目的を設定する、という点は本当に大事なことだと思います。何かを成し遂げたいとか、誰かの為になりたいとか。楽して生きたいとか。

ざっくりでも、そんな思いを持ったことは誰しもあるのではないかと思います。ない人はさーせん。

ただ、これからの人生、1番長い時間を社会人として過ごすことになるのに、ただ脳死で生きていくと考えた時、確信がありました。
そんな人生、絶対面白くない。

だから、目標を設定するため、僕の場合は好きなこと探しから始めました。

ちなみに、ここは好きなことじゃなくて、得意なことでもいいと思います。得意なことで人生の目標を設定する方が正直、利口だと私は思います。

また、僕の場合、好きなことがすぐ見つかりましたが、好きなことが分からないという人がよくいます。
自分が好きなことなんて、世の中広いので探せばあると思うのです。何でもいいから、色々とやってみて下さい。家から出なくても構いません。今はスマホもありますから、絵も描けるし、映像だってつくれるし、プログラミングだって勉強できます。
色々やってみたいけど、お金がないというなら、バイトして下さい。また、そのバイトも、自分が興味ありそうなことを選んでみて下さい。親がダメだと言うなら反抗してみて下さい。自分の意思を示してみて下さい。反抗してもダメだというのであれば、誰かを頼ってみて下さい。
行動すれば、手段はいくらでもあると思います。

それでも、好きなことがないし、やろう思わない、という方々は、これから先の話は宛にならないかもしれません。正直、僕にはどうすれば良いか分かりません。
ごめんなさい。

と、話が逸れましたが、僕はゲーム好きが転じて、映像編集に興味を持つことになります。
元々、何かを創作してみたいと考えてはいたのですが、しっくりくる媒体がなかったので、何も行動に起こしていませんでした。
しかし、映像制作は、自分の想像をそのまま形にできる、とても面白いもので、ハマりました。最初は就職に活かそうとは考えていませんでしたが、段々、映像業界を志望するようになります。

三、結局、頑張んねえとなにも達成できやしない

志すのは良いのですが、そこからは大変でした。ソフトの操作の習得なんて当たり前、1番大切なのはどれだけ魅力的な映像を創れるか、なので、最初は自分のセンスの無さ、技量の低さに絶望してました。

ただ、ここでだめだーって諦めなかったのが、僕自身の成長の一つだと思います。

何事も、最初から上手い奴なんていません。
仮に例外が居たとしても、例外は例外です。今までの何も積み重ねてこなかった自分の人生を顧みて下さい。もし、自分が「例外」であるならば、物事は、もう少し上手くいっていたのではないでしょうか。
決して、自分は特別ではありません。普通です。有象無象の一部です。
しかし、努力次第では特別にもなりうるのです。
綺麗事のようてすが。

話が逸れました。

そうして、僕は、普通の人であることを自覚し、粛々と勉強を続けました。
もし、興味ないことだったら挫折していたと思います。ここで継続できたのは、やっぱり映像制作が好きなこと、面白いと思えるものだったから。

ただ、僕は努力が苦手なので、ソフト付けただけで爆睡なんてこともありましたし、ほんの少しいじって終わりにして、ゲームに逃げることも多々ありました。

でも、一回やり込み出したり、アイデアが止まらなくなると半端ない集中力で完成させるタイプだったので、無意識に頑張れたんだと思います。

ただ、制作スピードのムラが激しく、グダグダやってたら、もう大学四年の八月になってました。他の人はみんな内定が決まり、大手の映像制作の会社はとっくに新卒採用を締め切っている時期です。

急がなくてはならない時期に、僕は何をやっていたのかというと、まだポートフォリオを作ってました。
(ポートフォリオとは、会社に提出する、自分の技量や作風を示すもの)

あえて断言しましょう。

完全なる失敗です。

クオリティを疎かにしても、最悪、4月くらいにはポートフォリオは出来てるのが望ましいです。
しかし、僕は伸ばし伸ばしにしてしまいました。
甘えてしまった理由として、映像制作会社は通年募集してるとこや、秋まで募集しているところも多く、それで余裕をブッこいてしまったのです。

完全な甘ちゃんです。社会舐めてますね。

で、就活始めたのが10月。
普通の就活生、親がこれ聞いたら卒倒ですね。
でも、求人はまだありましたし、なんとかなると思ってました。また、全部落ちても自分の技量や知識にある程度自信があったので、非正規でも食い繋いでいくと決めていましたし、これで生きていくと、腹を括ってました。

四、現実は厳しいけど、実力のある奴には案外優しかったりする

※さっきから章題がラノベのタイトルみたいなことは放っておいて下さい。

そんで、結構落ちました。
ポートフォリオが思ったよりも通用しなくて驚きました。恐らく、実力よりも提出した作品の内容に問題があったのだと思います。
流石に、実力不足だったのかなあ…ともその時は感じていたので、また、ポートフォリオを作り続けました。
ただ、全然焦りが無くて驚きました。
たしかに不安には駆られましたが、焦って不安がってる暇があるなら、映像を作れ、俺にはそれしかできないと言い聞かせていました。
実際そうですし。

あとやっぱり、開き直りと自信は大事です。
根拠のない自信なんてない、といいますが、少しでも根拠があればもう無敵なんです。自信がないのは、その少しの根拠すら作れないからだと思います。
少しでも努力したのであれば、俺を落とすなんて勿体ないというマインドが持てるはずです。
だって自己肯定感0でなんの取り柄もない自信なさそうな陰キャでさえ、持つことができたのですから。
他の人にできない理由はないです。


と、無敵の人状態ながらも、正社員諦めムードの中、12月上旬に、内定をいただきました。
マジで、嬉しかったです。
面接が自分は苦手だったので、それで落とされたりしていたのですが、やはり映像制作の実力は何にも変え難い武器でした。ポートフォリオが評価されれば、多少面接で失敗したとしても、大目に見てもらえてるのではないか、というのが僕の所感です。

こうして、僕の就活は終わりを告げました。
でも、ここはゴールではなく、ようやくスタートラインに立てたようなものです。
正直、まだまだ茨の道が続くと思います。入社してからが一番大変だと思いますし、映像業界は特に大変です。
でも、どんな結果になっても後悔しないでしょう。
これは、自分で決めたことなのですから。

五、お前は結局何が言いたいの?

経験談を通して、伝えたかったのはこの五点です。

1、今まで何もしてこなかった頑張れない陰キャたちへ、本当に未来のことを考えるなら、好きなこと、得意なことを探すことから始めましょう。マジで何でもいいっす。ゲームでもソシャゲでもなんでも。そこから風呂敷はいくらでも広げられます。

2、人生における目標を設定しましょう。そんな崇高なものじゃ無くていいし、ざっくりでもいいんです。僕は「カッコいい映像を作りたい」でした。

3、好きなこと、得意なことが見つかって、仕事にできそうなら、今から勉強を始めましょう。本当に好きならば苦にはならないはずです。てか、苦になるならやめとけ。仕事にしても苦しいに決まってる。

4、ポートフォリオ制作は早めに、インターン、バイトにも行っておきましょう。やっぱり実務経験は財産です。

5、頑張るな
好きなことしてる最中は、努力、頑張っている感覚は無いと思います。なんで、それに打ち込んでいる最中、あなたは無意識に頑張ってますよ。

番外編
コミュ障、陰キャは、面接で負けるから、実力で黙らせられる分野の方がいいです。なんなら、極めてフリーランスで稼げるならそれでもいいです。

正直、ここまでできたあなたは、普通の就活でも内定が取れるかもしれません。
なんで、おすすめは二段階就活です。
普通の就活もしつつ、好きなこと関する仕事の就活もする。
そうすると、自分にも余裕ができますし、親に心配かけることも無いと思います。

まあ、僕は面倒なんでしませんでしたが。

六、終わりに

もし、ここまで読んだ方がいらっしゃいましたら感謝の他ありません。そして、少しでも為になった、力になったのであれば幸いです。
僕はほんとに無力ですし、センスもなく、怠惰なので努力ができませんでした。でも、好きなことっていうのはそういうベクトルで測ることなく打ち込めるので、本当に大事だと思います。

今の時期、大学3年はもうインターンも終わり、就活が本格化する時期だと思います。もし、大学3年で専門的なことも何もせずに、何も積み重ねてこなかった方がこの記事を読んでいるのであれば、正々堂々、普通の就活で勝負して下さい。今から専門的なことやるのは厳しいと思います。

二年生以下の大学生、高校、中学の方。
まだまだどうにでもなります。特に、高校や、中学でここまで未来のことを考え、行動できたならば、あなたはきっと大成すると思います。若くても、今はネットでいくらでも自己表現ができる時代です。とにかく、色んな体験をしてみて下さい。きっと、財産になります。

大学生諸君は、あっという間に就職なので、好きなことを早急に見つけてみて下さい。そしてすぐに行動に移して下さい。くっそスローペースでも、少しでもいいんです。やることが何よりも大事です。

以上です。
駄文でしたが、ここまで読んでくれた方に、改めて深く感謝を!

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