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見えてる世界、変わります。xTECH(クロステック)を徹底解説!!

こんにちは!PreVenture編集部です!

皆さんはクロステックという言葉をご存じでしょうか。クロステックは総称で、フィンテックや、ヘルステックなどの言葉のことをまとめたものです。クロステックもビジネスのトレンドの一つとして、あちこちで取り上げられています。しかし、このクロステックですが、トレンドの域を超えて、これからのビジネスの基盤になりつつあります。そこで今回は、このクロステックが各分野でどのように活用されているのかをご紹介したいと思います!

①クロステックとは何か

クロステックの紹介に移る前に、クロステックとは何かについて確認しておきます。

クロステックとは既存の事業にITをかけ合わせて、事業の領域を広げることです。自社の事業展開・販路拡大による売上の増加を狙います。つまりIT化によって新しいビジネスを創出しようというのがクロステックです。

②IT化がなぜ主流化

IT化が主流となっているのにはITが消費者の常識を変える、慢性的な課題の解決に貢献するの2つの理由があります。

ITが消費者の常識を変える

IT化は現在までで、私たちの常識を何度も変えてきました。

例えば今のスマートフォンのように携帯電話にカメラが搭載されたのもIOTです。
これにより、スマホで写真を撮影し、アプリから共有出来るようになりました。InstagraなどのSNSにより多くの人と共有できるようになり、そこに人が集まり、広告でマネタイズするビジネスモデルが成立しています。

さらにSNS上でインフルエンサーが登場し、彼らが直接消費者に商品を届けるD2C型のビジネスモデルが誕生しました。個人でオンライン上に店舗を構えることができるマーケットプレスのサービスも台頭するなど、様々なところに影響が派生しています。

インターネットが普及し、ITが日常に溶け込んだことで、消費者の行動が急速に変容しました。その流れに合わせて、新しいニーズが発生し、新しサービスが次々と誕生しています。

このようにITが人々の常識や行動を変えその結果新しいビジネスが誕生していることがITの特徴です。

ITが業界の慢性的な課題を解決する

また、これまで解決できなかった慢性的な課題を解決する可能性をITは持っています。

例えば物流業界の課題の解決に大きく貢献しています。これまでは在庫の管理や、変動、受注管理などを人が担当していました。そのため、発注まで1週間かかり、実際に届くまでにはさらに時間が。そのうえ、気候やその他の影響で在庫が余る、足りないなどの事態が発生すこともありました。

しかしそれが、IT技術を導入することで、在庫管理の制度が向上しコストカットに貢献しています。IT技術を用いることで、日単位での予測が可能に。さらに気候状況やその他の変数を加えた予測ができるので、より正確な予測が可能になりました。

他の業界でもIT化によって業界の慢性的な課題を解決しようとするベンチャー企業が多く誕生し、投資家も注目しています。

③代表的なX₋TECHの事例紹介

それではここから、代表的なクロステックをご紹介・解説していきます。

紹介するクロステック領域
・フィンテック(金融×IT)
・ヘルステック(ヘルス×IT)
・エドテック(教育×IT)
・HRテック(人事×IT)
・アドテック(農業×IT)

フィンテック

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フィンテックとは金融×ITのことです。フィンテック領域では、会計業務の効率化するサービスや、QR決済や送金など、オンライン上でのお金のやり取りを実現したサービスなどがある。会計業務では確定申告や会社の業績にまつわる計算から、請求書の作成、管理など、これまで人が行っていた煩雑で時間のかかる作業をWEB上で簡単に行うことが可能になり、多くの企業が導入している

さらにQR決済や送金では、これまで銀行に行く必要があり、手数料が掛かっていたのが、全てオンライン上で完結するという利便性の高さと、その結果手数料が掛からないというお得さから、利用者を増やしています。また手数料が掛からないだけでなく、還元されることもあります。

さらにフィンテックは日本が抱える社会保障費の問題を解決する可能性も秘めています。ITの技術を活用することで、少ないリスクで資産管理を行えるようになります。スマホ一台で気軽に資産管理ができるようになると、医療費や年金の負担を小さくすることができます。

さらにフィンテックはブロックチェーンとの親和性が高いことでも注目されています。ブロックチェーンを組み合わせることで、不正や改ざんのリスクを最小限にすることが可能です。ブロックチェーンはインターネットに取って代わる可能性もあるほど、日常に大きな影響を与える可能性がある技術です。

社会実装するには越えなければいけない課題がたくさんありますが、実現した際のインパクトは大きいと予想され、フィンテックへ分野への投資は熱気を増してきました

フィンテックのベンチャー企業例
株式会社マネーフォワード:家計簿アプリ、クラウド会計ソフトを開発運営
PayPay株式会社:キャッシュス決済、オンライン送金アプリPayPayを開発運営
ウェルスナビ株式会社:全自動資産運用サービスWealth Nabiを開発運営

ヘルステック

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ヘルステックは医療、健康・ヘルスケア、介護の分野など幅広い分野が存在します。さらに医療だけみてもそこからさらにそれぞれの疾患や病院の課題に取り組む企業など細分化されます。そのため、なんの疾患に関する技術・サービスなのか、どのような課題に取り組んで着る技術・サービスなのかは確認する必要がありそうです。

医療
医療に関しては、コロナウイルスに対するワクチンの開発が各国で急ピッチで進められました。また、コロナウイルスの飲み薬やなど、これからコロナと共存するために必要な技術の開発が盛り上がりを見せています。実際に医薬品メーカーはコロナ期間中に業績が伸びています。

他にも、カルテの電子化やネット予約システムの導入など、病院もコロナをきっかけにITの導入が進んでいます。

さらに、自分の体調不良の原因を自分で診断できる、医療情報提供サービスや、医療関係向けのサービスだけでなく、私たち一般消費者向けのサービスも多く誕生しています。

健康・ヘルスケア
健康ブームも到来しており、人々がこれまでにも増して健康を気にする様になっています。コロナ禍では筋トレがブームとなり、タンパク質市場ができるのではないかといった勢いでした。それに合わせて、食事管理アプリや、健康的な食事を提案するサービスを提供するスタートアップも多く誕生しました。このようなブームは熱が冷めるのも早く今後の流れを先読みできるかどうか、ユーザーのニーズを正確につかめるかどうかで明暗が分かれそうです。

介護
介護分野も成長産業として投資が活発になっています
。特に日本は超高齢化社会を迎えようとしており、高齢化問題は深刻化しています。これから先介護のサービスのニーズは増えると考えられます。

しかし、現状の介護分野には人手不足を始めとした多くの課題が残っています。これまでは24時間介護者が見守る必要がありましたがIOTやICTを活用することで遠隔での監視が可能になりました。さらに患者さんの異常をAIが判断することもできます。体温の上昇や、表情の微妙な変化、異様な行動などを早期発見することで、患者さんの命を守ることに貢献できます。

他にも煩雑な業務を一元化したり、採用の部分を担う、福祉業界に特化した人材エージェントが誕生するなど、次々と新しいサービスが誕生しおり、投資額も右肩上がりの伸びを見せています。

ヘルステックのベンチャー企業例
Ubie株式会社:AI診断情報、AI問診サービスを開発、運営
株式会社エクサウィザーズ:歩行AI分析アプリをトルトを開発運営


エドテック

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エドテックとはEDUCATIO×ITつまり、教育分野にITを掛け合わせたものになります。
主にe-ラーニングの技術が導入されます。e-ラーニングとは「学習管理システム」のことです。e ーラーニングにより生徒はスマホやパソコンなどのデバイスがあれば、いつでも・どこでも学習を受けることができます。インターネット上で動画や画像を持ちいた学習教材提供することで、効率的に管理し、学習内容の質を向上させることができます。スタディサプリなどはE-ラーニングの代表的な例です。

さらにAIによって学習内容をパーソナライズすることができます。これをアダプティブラーニングと言います。個人にあった学習内容を提供することができるので、苦手な部分を苦手なままで学習についていけなくなるといった事態を回避できます。また教師側は経験や感覚で測るしかなかった生徒の学習定着度を定量的なデータに基づいて分析・判断できるようになります。

教育分野のITサービスは生徒の苦手に合わせた学習内容を提供することに特化したサービスもあれば、教師側の支援に特化したサービスもあるなど、サービスによってどの部分を支援するかがはっきりしています。

教育分野は非常に重要な領域であるにも関わらず、他の分野に比べてあまり進化が進んでいません。しかし、実際に高額投資を実現した企業も存在し重要視されていることは間違いありません。今後の動向には目が離せません。

エドテックの代表的なベンチャー企業例
atama plus株式会社:AI学習システムatama+を開発運営
モノグサ株式会社:AI記憶定着支援Monoxerを開発運営

HRテック

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HRテックとは人事×ITのことです。企業の人材や人事・労務作業の分野に関するサービスを指します。。HRテックの分野も採用支援や勤怠管理、人事・労務作業の効率化支援など多岐に渡ります。そんなHRテックですが、クラウドを活用したWEBサービスが多い特徴があります。これまでは紙に記入したり、サーバーを自社で運用する必要がありましたが、クラウドで管理することでそれらの作業を効率化しコストの削減に繋がっています。

HRテック分野には既に多くのベンチャー企業、スタートアップ企業が参入しています。他の分野と違い、この分野では、企業の抱えている課題や、ニーズは多くが顕在化しており、ニーズが十分にあることが原因に上げられえます。

他にも特徴的なのが、SaaS型のビジネスモデルを採用しているサブスクリプションサービスが多いことです。また、他の分野のサービスが一つの課題に特化し徹底的に課題を深ぼっているのに対して、HRテック分野のサービスは同じ勤怠管理と、労務作業の分野など、HRテック内での横串にサービスを展開する傾向があります。他の分野に比べて成熟している分野と言えます。そのため、企業間競争が起こるフェーズに突入してまいす。この市場に主戦場をおく企業はその経営陣の手腕が問われそうです。

HRテックのベンチャー企業例
株式会社SmartHR:クラウド人事労務ソフトを開発運営
株式会社ビズリーチ:ハイクラス転職サイトを開発運営

アグリテック

ぬっきー note (21)

アグリテックは「農業×ITのテック領域です。他の分野に比べて、まだまだ発展途上ではあるが、取り組むベンチャー企業・スタートアップが増えてきています。ここ10年でアグリテックベンチャーは生産の効率化に取り組んできました。IOTとドローンを駆使して効率的に肥料をまくサービスや、天候に左右されずに野菜を育てる施設など、技術開発に力が注がれており、どの企業も模索段階にある印象を受けます。

日本の農業は業界で見ると全体の2%しかありません。そのため、どのベンチャー企業もマネタイズに苦しんでいます。しかし、農業従事者の高齢化と跡継ぎに関する問題は深刻化しています。また災害大国でもあり、毎年豪雨や異常気象により、農家の方は大きな被害を被っています。

持続可能な農業を実現するためにもこの分野の技術革新は必須です。実際にアグリテック企業が資金調達を実施した例もあり、土台は少しづつ出来上がりつつある印象です。数年のうちに、盛り上がりを見せるのではないでしょうか。

アグリテックのベンチャー企業
株式会社ビビットガーデン:食べチョクを運営
株式会社GRA:イチゴの垂直統合農業

まとめ

いかがだったでしょうか。これからのビジネスにおいてITの活用は必須です。また、HRテックのようにすでに発展し十分に市場が拡大。ここから企業間競争が始まるフェーズのテック業界もあれば。アグリテックのようにまずは技術の開発、市場規模の拡大のフェーズのテック業界もあります。
これからはIT領域でも、どの業界が伸びているのか、各業界がどのようなフェーズなのかを見分けることで皆さんの理想のキャリアに近づくことができます。

最後に。。。

弊社では、転職前にベンチャー適性がわかる診断サービス「PreVenture」も運営をしています。ベンチャーに興味がある方で、どんなベンチャーに向いているかを知りたい方は是非試してみてください!


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