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③新型コロナウイルスと父の入院日記2021年2月11日(木)~2021年2月18日(木)


2021年2月11日(木)遅すぎる初詣

このコロナ禍の中、我が家では初詣に行くタイミングを逃していた。
2月11日の14:00頃、父の健康祈願を近くの神社に。

普段あまり神頼みはしないのだが、

ほら神様にお参りしていないからだ

と自分に言われたくなかったので。目的が父の健康祈願か自分の言い訳かどっちかわからなくなってきた。


2021年2月18日(木)突然のリモート面会 by FaceTime

この1週間、担当医からあまり連絡はなかったが、いきなり

お父様の状態があまりよくありませんのでFaceTimeでリモート面会できませんか?

と母はiPhoneではないので看護師から僕に電話が入る。

ずっと面会できないと思っていたので、嬉しい反面、あまり状態がよくないということで、落ち着かないままでリモート面会が始まる。

どうやら痰がつまって酸素の量が減ってきているみたいだ。
久しぶりに見る父の顔には無精髭が生えていて、またそれがリアルな現実にに拍車をかけた。

○○さん大丈夫ですか?息子さん見えますか?

看護師さんの父を呼ぶ声を聞くと、あぁ本当にまずい状況なんだと、

ぐぅーーーーーと緊張感が高まり、担当医と話しているとボロボロ涙が止まらなかった。
※もう何を話したかは覚えていない。メモにもない。

父の目の周りには涙のようなものがうっすらと、眉間にはつらそうな皺が刻まれ大変苦しそうな表情を浮かべていた。

まだ逝くには早すぎる!

父は僕の呼びかけに時折、目を見開いてコッチに気づいた様子を見せたような気がした。

本当に最後は僕でよかったのだろうか。

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