マンガワールド⑧マンガを作る方法-マンガメイキングの具体例-
はじめまして。こんにちは。
季節は秋真っ只中のはずなのですが、暑い日が続いている今日この頃、
「地軸がズレ始めているからだ説」が本当なのか!と思い込みたくなる日曜の昼下がり、珈琲やマンガや音楽に励まされつつ、透き通る海のようなマンガを構想中のGプレッソです。
さて、今回のマンガワールド⑧では『マンガを作る方法-マンガメイキングの具体例-』と題しまして、昨年(2020年)合作で作りあげた 32P読み切りマンガ『デイドリームビリーバー』の実作体験を中心に、具体的なマンガ作品づくりの流れを綴ってみたいと思います。
マンガ実作の一つのケーススタディではありますが、Gプレッソなりの方法論もライトに交えつつも冗長にならないように綴ってみたいと思います。
※32P読み切りマンガは、note記事デイドリームビリーバー①にて掲載しておりますので、ご興味いただけましたらそちらにもお立ち寄り頂ければと思います。
本記事の流れとしましては
①作品の着想とコンセプト
-アイデア・閃き・発想・構想・発端-
②キャラクター作り
③世界観設定
④物語づくり-ストーリー-
⑤ネームづくり コマ割り&画面作り&演出
⑥作画
⓪パッション&モチベーション
の順番で綴っていこうと思います。
上記の流れと分業的に対応していると思えるのは以下のような感じです。
①原案
②キャラクターデザイン
③世界観セレクター(背景美術・舞台まるごと含む)
④脚本(ストーリー込み)
⑤演出
⑥作画
⑦カラーリスト(カラーリング)
※③に関しまして、『世界観設定』に特化した職業があり得るとして、
二次元美術のマンガ製作の絵作りにおいては「背景・舞台」込みだろう かなと思えましたので、ひとまず当てはめてみました。
⑦に関しましては、読み切りマンガとは別に、電子書籍表紙として、同じく作画者の柑橘了さんに依頼して一枚カラーで仕上げていただいたのですが、これからのWEBマンガ時代には、ワールドワイド仕様として、この日本でも専門的なカラーリングはマストなファクターにもなってゆくのでしょうか。
記事途中には、インターミッションとして『私的マンガ体験F マンガ実作の履歴』も掲載してみました。合わせて目を通していただければ幸いです。
それではどうぞよろしくお願いします。
ー以下、本記事のメインとなります。
『デイドリームビリーバー』作品の具体的なケーススタディです。
①作品の着想&コンセプト
-アイデア・閃き・発想・構想・発端-
・作品づくりの発端:一枚の絵の閃き ラクダパーティー
・コンセプト:アニマルパーティーがそれぞれの旅をしている
今回の作品づくりにおいて、発端となった「ラクダパーティーの一枚絵」は2019年の6月半ばにパズルのピースがパッ、パッ、パッと当てはまるように思い浮かんだもので、とてもワクワクする始まりでした。
※本作主人公のティカだけは、その時は別様のデザインでした。
ワタシは、このラクダパーティーの様式がすっかり気に入ってしまい、
以後、キャラクターたちの候補を様々に組み合わせていきながら、
「アニマルパーティー」を絵に起こしていったのでした。それはとても楽しい作業で、図工のお絵描きの時間のようにひたすら楽しいものでした。
②キャラクター作り -マケットと共に-
キャラクターを作ろうとするとき、どうしても自身の中での意義や意味やリアリティを求めたいと思えました。
その意味でも、自身の出逢いや体験をベースにすることが最もポイントなことだなと思えました。主役級のアニマルたちと、それぞれの出逢いのなれそめはありますが、冗長になりそうなので、今回の記事では、キャラクターモデル写真と、製作したキャラクターマケット人形写真をサラッと掲載しておこうと思います。
キャラクター作りの方法論的には様々あると思われますが、今作においては
○キャラクターたちとの出会い
⇨ラフデッサン
⇨マケット人形制作(イメージ醸成)
⇨キャラクターデザイン
の順番で作成デザインしていきました。
※しかしながら、絵柄も含めて、まだ完成形ではなく、徐々にアップデートさせていこうと思っています。
※それぞれのアニマルたちとの出会いやなれそめは、『note記事デイドリームビリーバー①~⑫』の中に綴ってありますので、もしご興味・関心を持っていただけましたら、そちらの記事も訪れていただければと思います。
・ワオ・ルビー・グレーは⑦の記事
・ラクラクは③の記事
・ゴッキーのディオは『note記事Gリウムの冒険』①の記事
③世界観設定
ワタシの中での『世界観』とは、マンガ作品に限らず、天丼(別に天丼でなくてもいいのですが)でいうところのどんぶりのようなものだと思っています。全ての具材が入れられ乗っかる器のようなイメージです。
パッと思いつく「世界観」を列挙してみれば、
・フル現実ワールド
・剣や魔法のマジックワールド
・異世界ワールド-無限種類の舞台設定-魔界や天国やあらゆる異世界
・現実+違和感世界(セミリアリティ)
・マトリックス的ブレインワールドやレゴ的世界トイワールド
・不思議な世界ワンダーワールド
・夢の中ドリームワールド
・無意識世界アンコンシャスゾーン
・幻想世界ファンタジア
・想像世界イマジナル(架空世界含め)
・並行世界パラレルワールド
・多重世界(平行世界含め)マルチプルワールド
・時の深淵タイムワールド(ループ・リープ・ワープ・トラベルetc)
・形而上世界メタフィジカ
・ゲーム内世界ゲーマニア
・他惑星世界プラネータ
・仮想現実世界VRワールド
・超越仮想世界メタバース-ミラーワールド
・全宇宙包括ワールド オムニバース
etc、etc・・・
様々な『世界観』設定が考えられますが、
今回の『デイドリームビリーバー』の世界観としては、いろいろと自由度の高い作品作りが考えられる「VR世界」を選んでみました。
いわゆるVR内のアバターと現実世界のキャラクターを二重に描けるので汎用性が高いと思えたからです。今回の初発の32ページ読み切り作品では、現実世界を登場させてはいませんが、構想の中では、二重の世界を思い描いているというコンセプトです。
④物語づくり-ストーリー&ナラティブ-
『物語』と訳される英語の言葉には、「ストーリー」と「ナラティブ」という二つの言葉があるようです。
※ネット検索で調べた違いを簡易にまとめてみれば、以下のような感じかと思えます。
ストーリー:すでに出来上がっている物語の内容そのもの
始まり-中間-終わり(起承転結)がすでに決まっている
ナラティブ:結論はまだ決まっていない
語り手がどのようにお話を紡いでゆくかによって結果は変わる
どうもワタシが『デイドリームビリーバー』という物語にて目指したいと思っているのは、ナラティブ的なマンガだと思えます。
今回の読み切り作品で決めていたストーリーの概枠の初発は、
・ラクダパーティーが、VR世界で旅をしている。
・パーティー結成100日目。
・旅の途中のある出来事を切り取ってフィーチャー。
という発想から始まりました。
そして、話の起承転結として
・起ー旅の途中のラクダパーティー一行街に立ち寄る
・承ー大魔女と7人の魔女に出逢う(見かける)
・転ーAIシンギュラリティ(敵役的存在)と魔女たちの対峙
・結ー主人公ティカたち逃げ切る
という構造に決めて作成を試みました。
読み切り32ページ(表紙抜きでは31P)作品としては、他者の評価を意識するならば、とても無茶な構成(登場人物の多さなど)というのは自覚した中で、しかしあえてチャレンジしてみようと思えたのでした。
多くのキャラクターをとにかく1作の画面上に登場させてみたかったのです。これは、もうワタシ自身の癖のようなもので、ちょっと例えが分かりづらいかもしれないですが、シリーズものをついついコンプリートしたくなる的な性格や、あらゆるほとんどのモノ・コトなどに対して優先順位が付けられない的な性格が、このようなストーリーをセレクトさせたのだと思えます。
☟アニマルパーティー勢ぞろいシーンのネーム
現在も引き続き絶賛構想中ですが、これから「デイドリームビリーバー」や「Gマンガ」を表現してみるにあたって、どのような物語(ストーリー/ナラティブ)を構成していくのか、表現する動機や絵描く目的や発表媒体の選択など、様々な兼ね合いのもと、自分と向き合って逡巡していこうと思います。
⑤ネームづくり
コマワリ&画面作り&演出
ネームづくりは数ページずつ進めていきました。
・オープニング 4ページ
・承場面 8ページ
・転場面 8ページ
・決場面 9ページ
・エンディング 2ページ
ラフ描き⇨下書き-⇨ネーム用清書(作画者への送付用)を、自身の中で何度も逡巡しながら、絵に起こしていったのでした。
ネームから作画へ⇨
今作の制作において、ネームと初めて真剣に向き合ってみて収穫だったのは『マンガ製作においてネームこそはかなり大変苦労する作業である』と身をもって実感できたことです。
キャラクターの魅力、脚本の練り込み、作画の力量、など全ての行程がもちろん等価に重要であることは当為としまして、他者へ向けて表現する場合、ネームにおける演出(コマワリ、フレーミング、描写角度、サイズ、パース、背景、キャラクターの表情、セリフ位置、セリフそのもの、etc,etcのセレクト)が、いわゆる面白さ・読みやすさを左右している要の作業であるのか・・・、と「あっ!」と思えたのです。
※さらにマンガ作りを進めていけば、感想は変わるかもしれません・・。
⑥作画
ココナラ(外部委託)で依頼してみた結果
昨年(2020年)の8月の下旬に差し掛かる頃、突如、ワタシの脳裡に、 『今作の作画は、然るべき絵師さんに外注できるのでは?』ーというインスピレーションが降りて来たのでした。
それまでワタシは、『ココナラ』という、現代においてとてもタイムリーなネット上サービスがあることを認知はしていましたが、具体的に訪れてみたことはありませんでした。訪れてみると、とてもワクワクするようなサービスが溢れるように並んでいました。
そうして「マンガの作画者」を探す中で、ワタシの頭の中で思い描いていた『デイドリームビリーバー』の世界観にマッチするタッチの作画者が柑橘了さんでした。
その後、ココナラにおけるネット上でのやり取りを2020年の8月下旬からスタートさせ、12月下旬完成までの期間、もちろんお互いに最後まで面識も無く、ネット上のハンドルネーム・ペンネーム・アバター同士としてのやり取りの中で、読み切りマンガは完成したのでした。
※ココナラ-個人の得意なスキル・サービス(技術・知識・経験など)を 気楽に売買できるネット上のマーケットプラットフォーム
デジタル環境およびインターネットシステムの中での本格的なお仕事依頼初心者のワタシではありましたが、とても安心してスムーズに取引を行うことができました。
今回、作画依頼を経験してみて、
『これがインターネット時代の新しいマンガの作り方なんだな』と、初心者ながら深く実感しました。
これは、作画のみに限らず、ほとんどの作業工程(何なら全ての)を気軽に分業で行い、外部委託で『マンガ』が作れる時代が来ていたーということを意味しており、このことに遅ればせながら理解したワタシは、ひとりで驚嘆していました。
アマチュア-プロ、初心者-熟練者問わず、極端にいえば、バクマン(大場つぐみ&小畑健先生)に登場する七峰くんのようなやり方は、フツーにガチで在り得ることだったのかと、改めて実感したのです。
ワタシも宝くじが当たったら、七峰くん的な製作方法をぜひともやってみたいですが・・。
あっ、忘れてはいけないことが・・・
ー以上①~⑥まで、マンガ実作の一つのケーススタディをライトに綴ってみましたが、肝心な工程(正確に工程といえるのかどうかは別として)を一つ忘れていました。
何よりも⓪として必要なもの(だと思っています)・・・。
それは・・・
⓪パッション&モチベーション-情熱と動機-
マンガ作り(に限らずですが)に何よりも必要なのは、一番には『情熱と作る動機』なのでしょう。
-という原点(基本)にやはりワタシも着地しました。
マンガワールド②の記事のなかでも少し綴りましたが、『何のために?誰のために?』という動機が真に定まっているヒトは、とても強い情熱でもって「何かを作り続けられるのだろうなあ」-と、ある意味羨ましく思えてしまいます。うらやましいというか、強い憧れを抱いてしまいます。
ナチュラルボーンな生粋の芸術家でもなく、ハチクロ(羽海野先生)のような美術畑で専門教育を受けたわけでもない2021年現在のワタシは、のろのろと歩く亀のようなよろよろと進む黄昏の老兵のような心境ですが、振り返れば、体力のある若かりし頃に、パッションを抱き走り抜け駆け抜けてゆけるような「情熱の対象」を探り当てられればよかったなあ、とつくづく思えます。
しかし、過去を振り返ってばかりでも何とやらです。
願っても願っても、それでもマンガのようなタイム系の幸運(リープや
ループや巻き戻しや・・・)は滅多に起こらないと思えるので、『BE HERE NOW 』をモットーに、スローペースでもゆるくライトに、自身ができ得ることを探り探り重ねていこうと思います。
インターミッション
私的マンガ体験F マンガ実作の履歴
今回の私的マンガ体験 Fでは
マンガを作るサイドからの自身の制作履歴体験を綴り置きたいと思います。
※自身の記憶に残っている限りのものですが備忘録の意味合いでも簡易で あれ整理しておこうと思いました。
さらっとでも流し見していただければと思います。
○学童期以前
・ミサイルのおやこ
町の絵画教室で絵本を一冊仕上げた(10ページほど)
・デカチビくん(棒人間もの)
家での落書きまんが(ストーリーにはなっていた気がする)
○少年-青年期
当時影響を受けていたマンガの改変的数ページのマンガ
オリジナルストーリー読み切り8ページくらいのマンガ十点くらい
・ガンダムF92(小説と交えながら)
・三国志(横山光輝先生の影響を受けて)
・天と地と(角川映画の同タイトルに影響を受けて)
・我が青春のダイエット(ボクシングマンガ)
etc,etc
○成人期
・マンガ原稿用紙に初めて描いてみようと思い立つも、下描き数ページで挫折
・油絵にチャレンジ 3点ほど描いて停止
※あだち哲先生の「さくらの唄」に触発されてチャレンジしてみました。
—以上のマンガ実作体験の全ては、いわゆる普通のノートに描いていたものでした。
○成人期の終わり
ノストラダムスの大予言の世紀末を、マンガや人形や映画や音楽 や哲学 の インプットで通過して、マンガの実作は皆無状態でした。
「いつか描くぞ・いつか描くんだ」という思いだけは持ち続けていました。
○中年期
・「いつか描くんだ!」という思いを抱きつつも、一向に描き出さないまま10年程が過ぎていきました。
・『いつか描くんだ!』は⇨『いつ描くんだ?』という疑問符にいつしかスライドしていき、やがて『これじゃいつまでたっても描かない(描けない)んじゃないか?』という自身への疑念が有り余るほど湧いてきました。
・この状態を打破するためには、もう、どのような形であれ、具体的に「投稿する」と言う形で、自身にかけられた呪い(描く描く言いながら結局描かない・描けないという呪い)を解くしかない!-と思えました。
そうしてー
○2010年初夏 実作
・『ワンダフル・パンダフル』7ページ作品(フルアナログ)
下書きや参考資料無しでの3日間での応募チャレンジ。もちろん拙いもので、講評者様にも「ごめんなさい」と謝られてしまうほどの、すべてが文字通りの最低評価を受けた黒歴史ではありますが、「とにかく応募してみる」という動機で「マンガを作る」という実作に1歩踏み出そうと思ったのです。
↓これはその時の返却されてきた講評シートです。
※『パンダフル・ワンダフル』7ページ作品は、恥を忍んで、この記事の最後の方に掲載しています。『マンガをなめてんじゃないよ!』とセルフつっこみも入れて予防線を張っておきたいのですが、実は、一足飛びにブルーノートに出演依頼をお願いした雪祈なみに『マンガ』をなめてはいないつもりで『マンガリスペクト』主義なGプレッソです。
しかし圧倒的に『マンガ実作の修練』や『すぐやる才能(マンガで言えばとにかく実作し続ける力でしょうか)』が不足しているという面は自覚するところで、『マンガ』に関して『考える前に飛べ・・・ない』タイプなのでしょう・・。
私的なマンガ体験語りをいま一歩続けると、
・さあ、2010年の夏、最低の評価(比喩でなく写真の講評通り)を受け、
これで一歩踏み出して、『失うものは何もない、これから堂々とマンガを作っていくぞ~!』と決意ができ、心は晴れやかだったのですが・・・。
やがて、暗黒が待ち受けていました・・・。
3.11東日本大震災 2011年
たとえば、ワタシが小学生の頃、チェルノブイリの爆発が起きました。
それがどの程度の衝撃的な出来事であったのか、当時の子どものワタシには、リアルタイム的には残念ながらその事態と見合う-言い方を慎重にせねばなりませんが-インパクトを、自分ごととしては感じられませんでした。
ですので、もしかすると、リアル21世紀少年・少女のヤングジェネレーションな方々的また列島世間全体的(子どもたち~大人たち含め)には、現地被災者の方々や東日本以東の方たち出身者ではない限り、
この震災は『漠然とした厄災』として捉えられているのみではないのか?
-と実感もしてしまいます。
タイトルを忘れてしまったのですが、以前、さらに遡ること
1995年阪神大震災(被災地の中心は神戸)が起きた時、神戸で被災した方が、その当日『電車で30分に満たない大阪・梅田に行ったとき、普通に街が機能していて、何事も無かったように日常が展開していたことに愕然とした~』という記述を書籍でみたことがあるのですが、2011年東日本大震災も、同様な事態が起きていたのでしょうか。
ワタシ自身は、生まれ故郷の近隣が津波に襲われていたことや、さらには終わりなき原発問題も含め「これから先、もう希望は何も無くなってしまった・・・」とマイナスの極北に落とされた感じを抱いていました。
そして、2010年にようやく本格的に湧き起こし始動させたマンガ実作のモチベーションも停滞してしまいました・・・。
・2011年『東日本大震災』ショックドクトリンでショックと戸惑いの8年超の開始ー
再びのマンガ実作の停滞・・・
・それでも、数年かけて、マンガや映画やコーヒーやミュージックや美術展等に励まされながら、セルフリハビリ・ヒーリングを続けつつ、アイデアノートだけは綴りながら、やがて平成が終わりを迎えようとする世間のムードにも乗っかる意味で、2018年頃から、再び「マンガの実作」の構想をし始めていました。
今度こそは本気の作品をーと。
・2019年
年号の変わり目に気持ちをリセット
さあ、今度こそ、今度こそやるぞ!ーと気持ちを前向きにリブートし始めました・・
しかし、矢先、再び(三度?)、今度は世界規模での困難・混乱が訪れてきました。
コロナシステムの始まり・・・2020年
・2020年
世界的パンデミックシステムスタートで再び・・停滞?or進む?
しかも今回は、世界中どこに住んでいようとも、庶民的には逃げられない・目を背けられないシステムのようです。まさにジョジョリオンの「終わりなき厄災」が目の前に現れているわけです・・・。
どうすればいいのか・・・。
心の中ではとんでもなく途方に暮れているワタシ自身も含め、少なからぬ苦境に立たされ、曝されている大勢の方々(一方でこの状況であるがゆえに好景気なヒトビトも数多くいるという、この矛盾する分断社会状況という・・・難しい局面で・・)、また、とりわけ自分たちの力ではどうにもしようがないシステムに巻き込まれている子どもたち~青年者たちの気持ちを慮ると、どうにもやるせない思いがノンストップです。
ワタシ自身は今回の「終わりなき厄災」に対してどのようなアクションを取るのか?また、進められる「本格的なデジタル社会」の到来に対して、どのような対応が迫られるのか?
最適な解答はないままに、とにかくも、『デジタル世界』に足を踏み入れてみるしかないのだろうか、と、遅ればせながら、デジタルの社会に足を踏み入れているーという状況です。
デジタルシフト初心者は・・・
さて、2020年厄災の始まりに際して、『マンガ』づくりは
・春-『デジタルお絵描き』スタート
・夏-キャラクターや世界観をセット完了。
実作スタート⇨
ネームを描き始めた所で、「外部委託」の発想が芽生え、ココナラでマンガの作画・絵師さんを探し、柑橘了さんにお願いすることに。
・秋-ネームを考える-送る-作画-のやり取り
・冬-作品の完成
その後は、
note、ツイッター、インスタグラム、Youtube、pixiv、幾つかの漫画投稿サイト(アルファポリス/マンガボックス etc)などに、完成作品を投稿してみました。
当初、『何かしらの漫画賞に応募してみる』ことを目的にしていたのですが、もしかして「応募した瞬間、作品を自由に使えなくなるのでは?」という疑問を抱いてしまい、ひとまず応募は踏みとどまり、SNSサービスなどへのアップロード(投稿)を試みてみたのでした。
そして『マンガメイキングの電子書籍』執筆のチャレンジと、その後のnote記事連載へと踏み出してみました。
最終的には、『デイドリームビリーバー』や構想中の『Gマンガ』のポストカードやキャラクターグッズなどをコツコツと作って、様々なオンラインストアでコツコツ販売をし始め、それぞれの「キャラクター」を広めていきたいな、と、頭の中で妄想(プロジェクト)を抱いております。
それが、どのくらいのスピードで進展してゆけるか、とにかくも一枚一枚のイラストをコツコツ絵描き続けていこうと思います。
・2021年
『デイドリームビリーバーの記事』を①~⑫まで執筆し、止まってしまうと、再び動き出すまで、また膨大なエネルギーが必要となってしまうだろうな、という思いもあって、続けて、自身の中で記事が書けそうなネタの一つである『かつてのG飼育体験のnote記事』を描きながら、『Gマンガ』も構想しつつ、『デイドリームビリーバー』の世界と『Gマンガ』の世界をパラレルに空想・構想している現在です。
コロナシステムに吞み込まれながら、春が過ぎ夏が過ぎ、そして秋がやってきて・・・。
あれこれ考えずに『さっさと「マンガ」を「原稿用紙(デジタルにせよアナログにせよ)」に描いていきなよ!』と自身の中から内なる声も聞こえるのですが・・・実作を始める前に(できれば同時進行が望ましいのですが、器用にはできず・・)自身とマンガとのこれまでの関わりを一旦総ざらいしてまとめてみることが必要だと感じ、このnote記事連載『マンガワールド-Gプレッソの。-』を綴っている、 ーという現状です。
マンガの実作的には、『デイドリームビリーバー』や『キミはディオゲネス(Gマンガの仮タイトル)』を、どのようなスタイルのマンガとして作りあげていくのがベストなのか、自身の表現したい核は何なのか、構想ストップさせずに、熟成させている感覚です。
「熟し過ぎて腐ってしまい、とうとう種しか残らなかった」というオチは、やがてハーフセンチュリーマンとなるワタシ的にも、大変悲劇的な事態です(※個人の戒め的感想です。深い所ではどの時代も年齢は関係なくいつからでもチャレンジしていくことがヒトの本質だと思っています。)ので、何とか『作品』として昇華していきたいと決意しております。
マンガを作ることの大変さ
マンガ作りにおいての『マンガの作り方-製作方法-』
マンガ創成期においては、たとえば、
北澤楽天門下や田河水泡先生のお弟子さん長谷川町子先生、
松本かつぢ先生-上田としこ先生、・・・などなど
作家先生-弟子入り(アシスタント)-共同作業で学んで巣立つ-というパターンがあり、
続いて、さいとうたかを先生が嚆矢となった工房分業システムを経て、
近年、デジタル時代を迎え、コンピューターの力を借りながらの一人製作もスムーズに行なえるようにもなり、
現在では、普通に原作者―作画者、あるいは「原案」「脚本」「キャラクターデザイン」etc,etc・・・それぞれの専門に特化した分担作業が当然のようになってきました。
そんな中、上記のような専門的分担作業は、資金潤沢な大手企業でなければ、個人の裁量では実質不可能(「宝くじ」に当たれば別ですが)であるとも思います。
基本、ワタシ的庶民にとって、マンガ作りは、とかく1人で全ての作業を引き受けることになります。
※同志的サークルやヤングな学生部活研究会や、スタート時点では対等な有志の製作集団コミュニティなどで制作を試みれば不可能ではないでしょうが、そのような理想的な集団を無償(いわゆるマネーの介在しない)で形成・維持することは、かなりハードルが高い試みであるとも思えます。
ワタシが長年「マンガを描こう、描こう」と思っても、なぜかできあがらなかったのは、こうした膨大な(個々人のこだわりによりますが)役割分担を一人でやらなければならないのですから、なかなかできあがらないのは当然だったのだなあ、と改めて思えました。
また、同時に、今回は、思い切って作画者に依頼し、32ページ作品を作りあげることができましたが、やはり、その道の専門家に頼むことは、とても個人的に満足のゆく作品になるのだなあ、と確信することもできました。
いずれにせよ、このような体験から、ひとりによるものであれ、チームによるものであれ、その果ての無い道のりを乗り越えた先に真剣に生み出された「マンガ」に対し、ワタシは果てしないリスペクトを抱いています。
黒歴史を越えて
この記事の最後に、2010年の初夏に描いて、初めて投稿してみたフルアナログ作品の7ページ作品を掲載しておきたいと思います。
※『見てもらうためのマンガ』としては成立しておりませんが、とにかく も備忘録として置いておこうと思います。
2010年作
『ワンダフル・パンダフル』
-フルアナログ7P作品-
オチは、『地球が爆発したので、人形は夢だった宇宙(空間)に行けた』というものなのですが・・・
・・・この黒歴史作品を振り返ると、ハウルっぽい主人公は別として、この時(2010年)から、傾向として、アニマルキャラクターものを志向していたことが見て取れます。
+人形キャラクターや建築キャラクターなど、とにかく賑やかなマンガを描こうとしていたんだな、という10年後の感想です・・。
すべての黒歴史に幸あれ・・・。
-以上で今回のマンガワールド⑧『マンガの作り方-MANGAメイキング』の記事を終えたいと思います。
とにかくも、
・マンガワールドの記事
・絵柄の設定の決定(アップデートというか)
・マンガを実作する、一枚絵的なものも仕上げていく
・ポストカードなどグッズを作る
というステップを踏んでいけるように、一歩づつでも進んでいきたいと思っています。
リアル社会はますます厳しくなる一方、『マンガ世界』はどのように影響を受けてくるでしょうか。
とにもかくにも、このデジタルシフト社会をあくせくサバイバルしながら、『きっと未来のマンガを観続けていきたい!』とライトに決意する今日この頃です。
次回予告
次回のマンガワールド⑨では『マンガのジャンル(仮)』と題しまして、
もはや膨大になりすぎて、分けること自体も憚られるほど広がった『マンガ』の世界が、どのような豊穣の海になっているのか -についてライトに綴ってみたいと思います。
広く「マンガ」に興味を持たれている皆様方におきましては、ぜひ、お時間のある時にでも訪れて頂ければと思います。
よろしくお願いします。
著者自己紹介
電子書籍の宣伝
↓アマゾンキンドルにて電子書籍発売中です。
キンドルアンリミテッドでも読めますので、ご興味頂ければぜひ、ご一読していただければと思います。
note記事のおしらせ
2023年6月時点でnote記事に以下のラインナップをアップしております。何か引っかかるタイトルがございましたら、ぜひ訪れて頂ければと思います。
ゴキブリマンガ
『ボクはディオゲネス』の紹介
マンガ構想の一つとして、いろいろな角度から『ゴキブリマンガ』を構想していくにあたり、その中の一つ『ボクはディオゲネス』はコツコツと話数を重ねていこうと思っています。
1話2ページの省エネマンガ『ボクはディオゲネス』は、全555話構想ですが、これまでそれぞれのnote記事におきまして掲載してきたものは25話ほどになりました。
今回は、その中から幾つか紹介させてください。
第300話 ゆるんでゆこう。
第201話 ホームラン。
ご覧いただきましてありがとうございました。
またの機会にお待ちしております!
最新更新日 2023年6月
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?