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マンガドリーム⑤新時代のクリエイト

はじめまして。こんにちは。
2023年も年の暮れ、世界もまだまだカオスな中、コーヒーやマンガや音楽やホッカイロに励まされながら、自身なりのマンガ道をコツコツと模索しているGプレッソです。

時の速さに。


さて、今回のマンガドリーム⑤『新時代のクリエイト』におきましては、
昨年(2022年)広く一般解放され始めた生成AI」を含む『大AI時代』におけるクリエイトに関してライトに綴ってみたいと思います。

まずは、1コマ漫画のマイドリームワールドから始めさせて下さい。

1コママンガ
マイドリームワールド

夢の世界でワンダフルな体験。
ミスターチルドレン:桜井和寿さん。


今回の夢の体験語りは、ミュージシャンの『桜井和寿』さんです。
夢の中でワタシは、桜井さんとドライブをしていたのでした。
どうも桜井さんはライブに行く途中で、ニコニコ楽しそうに音楽論的な?お話を語りかけてくれるのでした。ワタシもいろいろ質問をしたりしていたのですが、夢から覚めたあと、その内容については覚えてはいませんでした・・。かつて、ただ一度だけミスターチルドレンのライブを訪れた体験がありますが、ミスチル現象の頃から『語れないことを歌詞に乗せて語り歌う』その魂の叫びには、変わらず感銘を受け続けています。「深海」から「PADDLE」まで・・・いつまでも心に沁みこんできます。憧れのミュージシャンと語り合えるというとても幸運な夢でした。

目次
●はじめに『マンガ表現の冒険』
①クリエイトとは何か?
②コンテンツ制作の担い手
●カフェタイム
  世界のマンガ「ヒンディーコミック」
③生成AIのルール作り
④新時代のクリエイト
●あとがき
●Gマンガ『ボクはディオゲネス』

冬だけど秋の空。


はじめに
マンガ表現の冒険


かつて、2021年にnote記事として「マンガワールド⑩『マンガ表現の冒険-クリエイトへの道-』」をアップしました。外部世界に対して表現活動をチャレンジし始めた当時、ワタシ自身「表現」を行っていくことに際して気にかかっていた要素を、自身なりに中深く掘り下げてまとめている記事です。
・コンテンツ
・著作権
・クリエイト
・オリジナリティ
・表現規制
・パブリックドメイン
-等に関してライトに綴っております。

また、先頃、生成AIとマンガ製作の行く末・可能性をライトに模索してみた記事『マンガドリーム③生成AIとマンガ』の記事もアップしております。

それらの記事を踏まえた上で、
今回は、昨年(2022年)の生成AI登場(一般開放)により『クリエイト・コンテンツ』という事象に対して、ワタシの中で何か考え方・向き合い方が変化するのかどうか?-という観点から本記事を綴っております。
新しい時代の『クリエイティブ』とは、どのようなものであるのか?ー考えるきっかけにしていきたいです。

「マンガで表現をすること」に関するエトセトラを綴っています。
ご興味いただければぜひ訪れていただければと思います。

※なお、今回のテーマは、基本は「マンガ」を念頭に綴っておりますが、やはり『マンガ』表現だけにとどまらず、広く『表現活動』全般にも当てはまることなのだろうとも理解しておきたいと思います。

それでは、ここより本題となります。


①クリエイトとは何か?

○クリエイト

クリエイト:つくり出すこと。創造・創作すること。クリエイション:創造・造作。
クリエイティヴ:創造的・独創的。
クリエイティヴィテイ:創造力・創造性・独創性。

あらためて、『クリエイト』とは何か?という問いに関して、すぐさまパッと思いつくのは「何かを作ること」という回答でしょうか。

○コンテンツ

そして、作られる「何か」のことを『コンテンツ』と呼ぶならば、『コンテンツ』ー個人もしくはチームにより、何かしらの動機でもって作られる「作品・製作物・情報内容」ーと理解しておきたいと思います。

コンテンツごっこ。

コンテンツ作品には、詩や戯曲や小説や脚本、絵画やイラストレーションやマンガ、写真や映画やアニメーションや動画作品などスピリット・パッション・コンセプトetcを表現したモノから、文房具や建築物や日用品などマテリアルなモノetc,etc、芸術作品・美術作品および商業的作品や生活用品まで、あらゆる創作物が身の回りに溢れていることを日々実感します。

マテリアルなものにも、そのデザインなどに、スピリット・パッション・コンセプトetcが込められていること。

○アイデアの種

全てのコンテンツ「アイデアの種」から生み出されていますが、アイデアの種は、現況、宇宙の始まりおよび人類誕生以来、相互インスパイアされつつ共有され続けてきた遺産(レガシー)と言えるのだと思います。

長い長い「マネ」のバトンリレー。

マンガ家DJのようなものー』(浦沢直樹先生1997年コミッカーズ4月号)であり、それになぞらえてみれば、すでにある「色々な種類のお酒」を、いかようにもブレンドしてカクテルを作り出すバーテンダーのような存在とも言えるでしょうか。

よく言われるように、
「アイデア」は、基本(原則)全て『すでに先行されてあるモノ・コトの後追い(再構成・再構築・再生産)の観念(イメージ)であること』を、ワタシも腑に落としていたいと思います。
ただ、ひとつ、『あらゆるアイデアはすでに出し尽くされている』という説(というかビリーフというか)に関しては、「いや、全ては出し尽くされてはいないはず」と思い込んでいようと思います。
実世界に表現されたもの(実現したもの)であるかどうかはもちろん別として、『アイデア』は、事実上「無限のアイデアの種の組み合わせ」であるので、まだ見たことのない、新鮮な斬新な組み合わせのアイデアは、これからも日々世界中で誕生し続けていくのだと思えます。

マンガ家はバーテンダー。



②コンテンツ制作の担い手

アニマル著作権。

さて、クリエイト・コンテンツの基本を踏まえた上で、生成AI時代のクリエイト・コンテンツの担い手とは、いったい「だれ」になるのでしょうか?

以下、サラッとまとめてみたいと思います。
※基本『絵描く』こと(マンガへの応用など含め)を想定しての叙述となっております。

マンガAIの選手宣誓。

AIアシスタント

たのもしい相棒として。


昨年(2022年)夏以降の画像生成AIの一般開放・登場により、『AIアシスタント』という概念が、よりくっきり見えてきた気がします。
コンテンツ製作の方途の大枠は、現況2つのパターンであると考えられるでしょうか。
・個人&生成AIアシスタント製作(AI不使用も含め)
・チーム製作(アナログ・デジタル・AI活用)


個人で作るか、チームで作るか、人それぞれの志向や嗜好により、向き不向きや好み不好みがあると思えますので、これはもう個々人の選択なのでしょうか。
一つはっきりしてきたことは、趣味(または商業志向も含め)で個人製作をしたいクリエイターにとっては、現在開幕した『大AI時代』は、とてもありがたい好ましいわくわくする時代なのだな、と思えます。

『大AI時代の夜明け』パロディイラストシリーズ。
『ワンピース』尾田栄一郎先生&『珍ピース』漫☆画太郎先生より


生成AI時代のクリエイター


○インターネット時代
『情報や作品』を、個人が
手軽に全世界に向けて※発信・発表でき、同時に他者の情報や作品にもワールドワイドに手軽に触れられるようになった時代-になって30年程(20年程-10年程)が経過しました。
また、英語サイトにアクセスすると、ほとんどタイムラグがなく自動翻訳されるなど、翻訳テクノロジーが高度に進展してきている現在、さらにそのワールドワイド性の傾向は顕著になってきているのだと実感します。

※全世界に向けて≒インターネットにつながっている国々・個々人の範囲内ですが・・。このような『時代』に対して、デジタルネイティブ(インターネット/スマートフォン含め)な、Z世代やα世代の皆様には、この「衝撃・驚愕的な思い」が中々伝わらないと思えますが、昭和を暮らした団塊ジュニア世代のワタシは、『なんてすごい時代になっているんだろう‥』と感嘆と戸惑いの思いを抱いています。


○生成AI時代
 生成AIをいつ使い始めるか?

AI(生成AI)がインフラになってゆく現在。
インフラストラクチャー:生活に密着した欠かせないもの

高品質作品作成
テクノロジーの日進月歩の進化は目覚ましく、近年の生成AIの一般開放により、一般人の誰もが(望めば)高品質作品を作成でき得るクリエイターおよび発信者になり得る新時代が幕を開けました。
「AI」が、電気やガスや水道やインターネットや道路や電車etc,etcと同様のインフラになっていく過程の現在(2023年12月時点ー)、何者でもない一般庶民のワタシにも、クリエイト活動にとって、AI活用はもはやマストになるのだと、実感しています。
先端研究者・アーリーアダプター・一般社会人(広く市民・庶民生活者)・学生など、いずれの立ち位置にいる(いた)のだとしても、このテクノロジーが一般に開放され始めたからには、こと「作ること(クリエイション)」に関しては、国や地域や老若女男etc問わず、同一の平等な地平にスタンドしているのだとも思えます。※設備が整っている限りではありますが・・。
ワタシ自身も、クリエイト活動・コンテンツ製作において、ようやくコンセプトやフォーマットが固まりつつある中、早晩、やがて「生成AI」活用を実践することになるのだと予感もしています。


生成AI活用のストッパー?

あまりにも強力すぎるツール。

一方で、「生成AI活用」に対して、アーリーアダプターになれていないのは、いくつかの疑問が頭をよぎっているからです。
「ともかくも使い始めてみればいいじゃないか」ーと考えることもできるのですが、「生成AIの活用ルール」的な楔(くさび)が、ワタシの中でストッパーともなっているのだとも思えます。
ワタシの中で、具体的に何がストッパーになっているのでしょうか?
以下、個人的な備忘録の意味も含めてですが、素朴なクエスチョンとして記して置きたいと思います。

画像生成AIを使用すれば、言葉を入力(テキストにしろ音声にしろ)するだけで、クオリティの高い画像コンテンツが短時間で大量に作成できてしまいます(私的な活用・実作は未体験ですが、書籍や雑誌、動画サイトなどで視聴する限りの理解ですが)。
それは、とてもインパクトのある強力なツールですが、
①そもそも、使用している「画像生成AI」が、他者のどのような著作物を使用し学習してきた経歴を持っているものであるかどうか不透明である点。
②作成されたAI生成物・AI著作物は、作成過程で他者の著作権を侵害していないといえるのかどうか?(心理的側面も踏まえつつ)
③AI生成物・著作物は誰のものになるのか?そもそも著作権が発生するのか?共有物(パブリックドメイン)でいいのか?
・・・etc,etc,幾つかの問いが、活用への懸念材料として浮かんできます。

これらの疑問に関しては、次項生成AIのルール作りのタームで解消してみたいと思います。

どう向き合えるのか?

その前に、一息つく意味で、
世界のマンガ『ワールドコミックシリーズ』インド編を挟ませてください。

●カフェタイム/世界のマンガ
「ヒンディーコミック」

世界のマンガ探訪シリーズ。

『世界のマンガコーナー』として、今回は「インドのマンガ事情」に関してライトに触れてみたいと思います。

・・・・・・が、『インド固有風味のオリジナルな現代マンガ』というのは、ワタシのリサーチ力ではまだまだ分かりませんでした・・(;;)。

パロディーイラストシリーズ。
『進撃の巨人』(諌山創先生)より

その上で、ネットや書籍や自身の足で見受けた情報をひとまずまとめて置きたいと思います。
※このことは「他国のマンガ事情」におきましても同様ですが、新しい情報・見地を得られた際には、随時更新していこうと思っています。

なお、「インド」は英語名での国名で、最近ヒンディー語名の国名「バーラト」という呼称が公式にも用いられるようになってきているようです。
が、国際的に浸透していくにはまだ時を要するのかもしれません。本記事では、ひとまず「インド」という表記を用いていることをお断りさせてください。

インド絵画

インド絵画の歴史的には
古代絵画は、温暖湿潤な気候の関係によりキャンバス(支持体)の保存が容易ではない事情も孕み、石窟壁画以外はほぼ残されていないようです。(彫刻や建築は残る)
近世では、絵画ジャンルとして「細密画」が発達し、インドの神々や英雄がモチーフ・テーマとして描かれてきています。
・ムガール絵画(宮廷中心)※あえて小さな画面で描かれる
・ラージプート絵画(庶民的絵画)
必ずしもリアル描写を目指さない。タッチは緻密。etc
19C以降は、油彩画と写真術の影響(ヨーロッパからの流入)から、臨場感のある絵画作品が描かれることになり、印刷された神々の絵画は、商業的展開と信仰の聖俗両面において需要が高まってゆく中、広く社会に受け入れられることになって-の現在のようです。

※メモ:牽引役のクリエイター・ヒットメーカーとして、油彩画家のラージャー・ラヴィ・ブァルマー(1848-1906):現代まで広く見受けられる「インド神様絵」の始祖

今回、インド絵画を調べてみる中で、インド独自の細密画表現の展開としては「ラーガマーラ」と呼ばれる『楽曲絵』というものを知りました。
インド北西部の伝統音楽の旋律(ラーガ)と男女の物語を謳った詩を合わせた「音楽」を絵画化したものだそうです。
「音楽の絵画化」というコンセプトが面白いなと思いました。


ヒンドゥー神像の世界展

さて、ヒンドゥーコミック(インドのマンガ)に関して何かヒントがないかなぁ、と思いを巡らせていた折、先頃、国立民族学博物館で行われていた特別展「交感する神と人‐ヒンドゥー神像の世界‐」展を訪れてみました。
そこで目にした、『マンガチックな絵だな』と思えたものを幾つか並べて置きたいと思います。

※写真撮影はオールフリーでした。
キャラ立ちしている神様たちのステッカー。
キャラクターステッカーなどを眺めていると、
世代的にはビックリマンシールをダイレクトに連想してしまいます。
インドの絵本(右側)

今回展示されてあった「マンガ」からは、バンドデシネ風なものを感じました。ストーリーは神話にそっているのでしょうか?☟

アマゾンサイト等、ネット上で見受けられたヒンディーコミックの画像。☝

☝表紙に描かれている絵柄や雰囲気からは、アメコミの影響を多分に引き継いでいるのだろう作品や、バンドデシネチックな作品なのだろうという予想ができますが、実際手に取って見たわけではないので、個人の想像の域をでません・・。

インド漫画(チトラカター)の流れ

アマル・チトラ・カター(インド国産初のコミックシリーズ) 
一番右は「教科書」

ざっくりですが、インドの漫画(チトラカター:絵物語)の歴史的には、19世紀後半に登場した諷刺雑誌からスタートしたようです。イギリスの『パンチ』誌をお手本にしているということで、これは日本の事情と同様な流れであるとも思えました。
その後、雑誌・新聞漫画外国からの翻訳コミック出版純粋インド産雑誌の発刊(60s後半)インド産コミックブックシリーズの登場インド産アメコミ風スーパーヒーローコミックブーム・・・の流れから、現在に至るようです。
また、『アマル・チトラ・カター』は、インド国産初のコミックシリーズとして有名で、歴史上の人物の伝記/民話/数多くの神話/伝説/叙事詩などのコミック化しているそうで、機会があればぜひいつか眺めてみたいものです。
いずれにしろ、内容は、神話や民話を題材にしたもが大部分を占めているようです。
※ウィキペディアおよび交感する神と人-ヒンドゥー神像の世界-図録エッセイ参照

 

インド社会における偶像崇拝意識は?

インドにおけるタブーとは?

気になるのは、マンガ表現における「ヒンディーの神様たちの扱い方」などです。
タブーはないのか?程度の問題なのか?扱い方の問題なのか?バーラタの民のヒトビト(他民族・部族複雑社会であることも含めて)の気分を害するものではないのか?・・・etc,etc非常に気になります。
神々の絵姿・図像は、絵画はもちろんポスター/ステッカー/商標/絵本/ゲーム/コミックetc.etc,広くインド社会に定番化され日常の至る所に溢れていますが、どこまでデフォルメーションが許容されるのかは未知です。

ファンシーなガネーシャ神。


もちろん、これまでに、いわゆる「インドの神様」を敷衍したキャラクターや、インドの神様そのものを登場させている日本漫画も目にしたことはあります。
が、このワールドコネクトな時代に、「モチーフ・テーマが魅力的で興味深い」からといって、うかつに表現してしまえば、誰かの何かの地雷を踏んでしまうことになりかねず、光速で炎上騒動・社会問題にもなってしまうな時代なので、教養・リテラシーとして『知っておきたい』という思いがあります。
もし、インド社会(ヒンディー世界)の表現事情にお詳しい方がおられましたら、ぜひご教授いただきたいと思います。。


インドマンガのポテンシャル

多民族・多言語・他宗教国家であり多様性の国「インド」は、世界一の人口14億人超を有する巨大国家ですが、それゆえに、マンガが流通する可能性のポテンシャルは、ものすごいものがあると推測できます。

※(~400~2000~の民族)(公的認定言語22/~800~7000言語~)


たとえば、古代インドの世界最大の叙事詩とされる『マハーバーラタ』などを(『マハーバーラタ』『ラーマーヤナ』含め神話の物語は絵本やコミックで、すでに山ほど数多くあることは当為として)もし、日本漫画(MANGA)的なテクニックや方法論でもって「連続漫画化(連載・出版形式なども含め)」されるのだとすれば、空前の大ヒットになるだろうことは想像に難くありません。(ワタシが知らないだけですでに山ほど行われているのかもしれませんが・・)

また、トピックとしては、近年インド国内で「おぼっちゃまくん」(小林よしのり先生)がアニメから大人気になっていることをネットニュースで見受け、「あの、お坊ちゃまくんが・・!!」ーとなんかとてもほっこりした感慨深い気持ちになりました。4億人超のインドの子どもたちの笑顔が目に浮かぶようです・・。茶魔語がどのように翻訳されているのか、などもとても興味あります。

諷刺風お下品ギャグマンガ(リスペクト)。
コロコロで愛読していました。


ー以上、今回は『ヒンディーコミック』に探りを入れ始める端緒としての記事にとどまっておりますが、ひとまずここでワールドコミックシリーズ「インド編」を締めたいと思います

インド映画大国であることは知ってはいますが、ワタシは実際にボリウッド映画を数作品しか見たことがない(『ムトゥ-踊るマハラジャ-』『PK』『RRR』etc)のと同様に、マンガ界も、もしかすると同様なことが(水面下でも)ワンチャン起こっているのかもしれません。現時点では確認する術がありません・・。が、まだ見ぬ新しい表現を求めていく意味も含め、「インドマンガ」事情には、引き続きアンテナは張っていたいと思います。

ともかくも、時代の必然として、面白い魅力的なオリジナルのヒンディーコミック作品が、やがてジパングの目の前に現れてくることは間違いないので、その時をベリーベリー楽しみに待ちたいと思います。



③生成AIのルール作り

画像生成AIに人格が宿る日。

とても破壊力のあるツール『画像生成AI』ですが、実際に、使用する際のルール作りはどのような状況にあるのでしょうか?
以下、現状をライトに眺めてみたいと思います。

それぞれの解釈

「AI生成物はパブリックドメイン(社会の共有物)であるべき」という考え方から「AIにも著作者性を認めるべき』という考え方など、『生成AIに関するルール』に関しては、国や個々人によって、考え方(法的な解釈や当座のガイドライン等含め)は異なっている、というのが現状-2023年12月時点で-のようです。

AIと著作権に関する考え方

著作権システム(著作権制度)-芸術や文化をより豊かにするための仕組み
著作物ーヒトの思想や感情を創作的に表現したもの具体的には、絵画・小説・写真・音楽etc

『生成AIの登場』により、AIの無断学習(正確には無断学習を試みさせる人間側の)問題どう解釈するか課題となっています。
法的な領域において国際的にどのような合意が形成されていくか、まだまだ不透明なことも多いですが、ジパング国内における「AIと著作権に関する考え方」としては、
①原則AIの学習・開発段階で、許諾なしに著作物の利用は認められている。
とはいえ、
②著作権者の利益を不当に害する場合は認められない。
けれども
③どんな場合が「不当に害する」ことになるのか、具体例は示されてはいない。
ーという、ある意味オールフリーなユートピア?な現況のようです。
(2023年12月下旬現在)

この問題・課題は、プロ(商業・ビジネス)としてやっているサイドの方々アマチュアとしてやっているサイドの方々とでは、考え方が異なってくるのは自然なことだと思えます。
生成AIが一般開放されて1年以上、作り放題(よしあしの意味ではなく)の状態が続いているので、もはや抑えは効かないのだとも思えます。
自主規制にも、おそらくは限界がありそうです。
現状最終的には、どのような立場であろうと、『生成AI』の利用・活用方法は、個々人それぞれの感情・感覚・決断に帰結する問題なのだとも思えます。
・画像生成AIそのものの「無断学習」の問題
・AI生成物の扱い方(著作権の所在等含め)etc,etc

当面は、問題・課題が浮き上がってきた都度都度で、個別のケース(案件)ごとに、丁寧に解釈・議論が重ねられていく状況が続きそうな流れがありそうです。

絵柄・作風をプロンプトに入れるのは?

たとえば、「画像生成」の分野(イラストやマンガetc含め)で、特に意見が分かれそうなのは、『プロンプトとして「絵柄」や「画風」を指示すること』でしょうか?
もちろん「絵柄・画風」そのものには著作権が発生しないことは当為として、心の問題として「どこかなにかが引っ掛かる」気がしないでもないです(個人の感想ですが)。
一方で、同時に『歴史上のリスペクトする諸々の画家のタッチで画像生成された様々な「現代的絵」を見てみたい』という好奇心・興味・関心も、かなり持ってもいます。

『絵』の歴史の真実とは、マネのバトンリレー。
法律的な問題とは別に、社会的な許容範囲のコンセンサス(或いは個々人的な尺度)として、アウトな領域とグレーゾーンの領域がアバウトなものとして存在しているのが現状

ともあれ、
いずれにせよ、賽は投げられ、パンドラの箱が開いたことは間違いなく、個々人それぞれの捉え方があるにせよ、アーリーアダプターな方々はどんどん作り続け、ストックは途方もないものになっているはずで、作る人は作り、興味のない人は作らない。ーという、ある意味(【世界】や〈世間〉は「お絵描き」だけで廻っているわけではないという意味で)いわゆる「普通の状況」なのだと思えます。
個人的には、これまで職業的クリエイターとして生きて来たライフではないGプレッソですが、『状況が整い次第使ってみよう』という前向きなポジションにある感じです。
個人的なモチベーション』としては、「見たことのない新しいものを見てみたい」「偉大なコンテンツに触れて衝撃を受けたい」そしていつの日か「ワンダフルなものを生み出し表現してみたい」ーなどと考えているプレ・クリエイターのようなワタシのようなヒトにとっては、おそらく『生成AI』は、とても有効・有用・有意味なブレイクスルーなホットワード・キーワードになると思えるので、引き続き「生成AI」に関する動向にはアンテナを張っていきたいと思います。

ワンダフルなアイデアも運んできてくれるかも。



④新時代のクリエイト

今回、生成AIとクリエイトの関係を自身なりに考えてみる中で、思えたことを最後にまとめてみたいと思います。

ヒトとAIとの共生と協働

共同クリエイション。

あくまで、『クリエイト』領野におけるお話ですが、
手離しのAI歓迎・楽観論や、不安に満ち満ちたAI他害論(ディストピア論)を超えて、『共生と協働のAIバディ論』の時代に突入したことになるのだと理解できました。

あっと言う間に訪れた新時代は『AIがふつうのインフラになる』時代のようです。
クリエイト・コンテンツ産業の現場においては、すでに活用がスタンダードになっているのだと認識していますが、現時点で生成AIを積極活用してクリエイト・コンテンツ制作に活かしている『一般のヒト』(ワタシのような)は、まだまだ多くはないのだと思えます。また、一般のヒトの中でも、やっている人はとことんやっていて、まだまだ興味・関心が向かないというのが多数派なのだとも推測します。世代間の異なりもあるのかもしれませんが、最終的には個々人の興味・関心・モチベーションでしょうか。

いずれにせよ、
現今『宇宙』の始まりよりの全存在・全現象、あらゆるすべてのデータが「元ネタ(種₋タネ‐)」となり、互い互いお互いに触発・影響され合う螺旋状の道の途上で、すべてのクリエイターの個々性の中で「全人類共有財産足る元ネタ」が編集・ミックス・リミックス・アレンジ・サンプリング・モンタージュ・コラージュ・シンセサイズ・焼き直し・リブート・受け売り・応用・コーディネート・セレクトされながら、日々刻々と生み出されているコンテンツ。
そのコンテンツを生む力を、強力にアシストしてくれる存在としての「生成AI」の登場&活用体制の整い。
これにより、潜在的なサイレントクリエイターが、爆発的に〈地上〉に誕生する舞台は整ったと言えるのでしょうか。

クリエイターワールド。

オリジナル・オンリーワンのコンテンツ

『この世には、完全にオリジナル・オンリーワンなコンテンツは存在し(得)ない』ーということを前提として、あえて、あるとするなら。。。
『個々の存在(非生命存在含め)そのもの』は(こそが)この世に一回限りの完全に唯一無二のオリジナル・オンリーワンなコンテンツと言えそうです。

ともかくも全過去と共に。


『存在そのもの』ーそれをコンテンツと見なしていいのかどうか?の観点を超えて、個々それぞれがそれぞれの全過去を背景に、それぞれのモチベーションで、自由に『クリエイト』活動を行ってゆくこと、が『新時代のクリエイト』と言えるでしょうか。
進化したAI(自律性汎用型AGI含め)が人類を滅ぼすような事態が、果たしてやってくるのかどうかは別として、こと『コンテンツ作り』においては、現況『生成AIを使用することに歯止めは効かないし、後戻りする必要性もない』ーというのが現時点での理解の結論として、ワタシも心に留めておこうと思います。
もちろん、使用する場合には、自身が野蛮な使用方法をしないように自戒しつつ、自身にとって適切な使用方法を探り探りしながら、楽しんで活用できれば理想的だな、と思っています。

心にアトム。
昨年(2022年)訪れた鉄腕アトム展-手塚治虫記念館-より。


生成AI(やがてAIロボット含め)が、ヒトのアシスタント、よきパートナー、バディ(相棒)となって『ヒトのクリエイト活動』を推進・加速させてくれる新時代が到来したのだと思います。
誰にとっても(ワタシも)そうですが、楽しんでクリエイトできるようになるのは大歓迎な(はず)ので、AIテクノロジーは、広くオープンな形で、どんどん進化してほしいな、と思う冬のGプレッソです。

皆様にとって「生成AI」とはどのようなものでしょうか?

本日は訪れていただきありがとうございました。



●あとがき

本記事のテーマおよび意義を、一口にまとめてみるなら、
『大AI時代』に突入した世界の中で『臆することなく自身にとって表現するに値する根拠のあるものをどんどんクリエイトしていこう』ーと自分自身に対して鼓舞してみるという試みーということになるでしょうか。

未知に向かってコツコツ歩く。

 
やがて「生成AI」を使用するに際しては、シンプルかつ柔軟に考えながら積極的に活用していきたいと思います。
「『アイデア』は誰のものでもない。ただし、『表現されたもの』を発表する時には、他者の思いや利益を侵害していないかどうか、注意が必要。それは生成AIを使用しようと使用しまいと同じこと」ーという鉄則(ゴールデンルール)を心に留めておきたいと思います。

「いわゆる先進国」以外においてのインターネット環境、デジタル機器の普及等の課題が、いつの日かやがて解消される時、いよいよ、長らく待ち望まれていた(のかもしれない)「80億人~総クリエイター時代」の幕が、本当の意味で開きつつあるのでしょうか?
本当は、『リアルタイムで戦争が行われている最中に、クリエイトも何もあったものじゃないのだけれども・・・』というつぶやきを心に留めておいて
(戦争のみならず、○○には、あらゆる反倫理なワードが当てはまるのだとも思えますが)、それでも毎日コーヒーを飲みながら、「究極のマンガ」「究極のマンガ雑誌」に思いを馳せるGプレッソです。

どうぞ2024年がよい年になりますように。

今日も。明日も。


Gプレッソの目標

2024年に向けて。

2024年に向けて-
中期目標としましては、大きく3つ掲げています。
○「ボクはディオゲネス」を電子書籍として5冊完成させていく
○Gデザインオリジナルグッズを作成し販売していく
○読み切りマンガを完成させて『○○賞』に応募して大きな賞を目指す。

ともかくも、まずは、大きな目標『マンガドリーム』の個人的プロジェクトに着手でき得るかどうか、中期目標達成に向けてコツコツ進んでいきたいと思います。

いつの日か『マンガドリーム』を。


☟以下は、連載Gマンガ『ボクはディオゲネス』です。

○連載ゴキブリマンガ
『ボクはディオゲネス』

通称『ぼくディオ。』

第227話 ひみつ。


to be continued ⇨

御覧いただきありがとうございました。


次回予告

次回のマンガドリーム⑥におきましては『キャラクター論』(仮)と題しまして、世の「キャラクター」に関してのエトセトラをライトに綴ってみたいと思います。
広く『マンガ』に興味を抱いておりますマンガファンの皆様におきましては、ぜひ、お時間のある時にでも訪れていただければと思います。
よろしくお願いします。


著者紹介

Gプレッソ マンガファン 推定88億歳 人類の絵の歴史に興味あり
好きなマンガ 火の鳥 風の谷のナウシカ 進撃の巨人 14歳 風と木の詩 ビリーバット   デデデデ イティ・ハーサ 銀河鉄道999 ハチミツとクローバー その他多数                                                  好きなアニメ ガンダム逆襲のシャア おもひでぽろぽろ 君たちはどういきるか 天気の子 トイストーリー レゴムービー ズートピア 竜とそばかすの姫 ザ・ファースト・スラムダンク SANDLAND その他多数      
好きな映画 トゥルーマン・ショー ダンス・ウィズ・ウルブズグッド・ウィル・ハンティング その他多数 
好きな音楽 佐野元春 スガシカオ ダイミヤモトモメンタム  その他多数                                                            好きなキャラクター チェブラーシカ スヌーピー ムーミン その他多数             好きな画家 パウルクレー ピカソ レンブラント  その他多数   
好きなタッチ メビウス ニコラ・ド・クレシー フアンホ・ガルニド キムジョンギ その他多数                                                                      好きな小説 葉桜の季節に君を想うということ さようなら、ギャングたち ノーライフキング その他多数
好きな展覧会 ルーブルNO.9‐漫画9番目の芸術‐ 北斎‐富士を超えて‐                               オットー・ネーベル展 ボテロ展 アンディ・ウォーホル展 その他多数                         好きなリウム プラネタリウム アクアリウム Gリウム その他多数
好きな季節 秋 春 夏 その他冬
好きな色 紅葉 桜色 アクアブルースカイ 雪景色 その他多数       
     

note記事のおしらせ

先人たちの偉業の上に。

2023年12月時点でnote記事に以下のラインナップをアップしております。何か引っかかるタイトルがございましたら、ぜひ訪れて頂ければと思います。

マンガとは一体何なのか?
『マンガ』に関するエトセトラ①~⑫の記事。
画像32ページ読み切りマンガ『デイドリームビリーバー』2020年作
&電子書籍「新しい時代のマンガの作り方」紹介・宣伝記事。
「絵」とは果たして何なのか?
絵画表現の謎へのチャレンジ。 エクストラ3部作。
ワンダフルワールドへの思考001~012の記事。
ゴキブリの魅力・秘密について。
クロゴキブリ飼育体験 全12記事&⓪
ディオゲネスとの出逢いの思い出。
ごきぶりマンガ道エピソードゼロ。
Gプレッソのマンガドリームとは?
究極のマンガ雑誌をめざして。記事連載中。

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キンドルアンリミテッドでも読めますので、もしご興味頂ければぜひ一読していただければと思います。

読み切りマンガの作り方の1ケーススタディです。
クロゴキブリ苦手でなければ覗いていただければと思います。
『デイドリームビリーバー』初期コンセプトイラスト。
計画ばかりで・・?

本日は訪れていただきましてありがとうございました。

またの機会にお待ちしております!!

最新更新日 2023年12月

参考書籍
『生成AI 社会を激変させるAIの創造力』
   白辺洋著 SB Creative 
『AIの壁』 養老孟司 PHP新書
『AIに心は宿るのか』 松原仁 インターナショナル新書
『AIまるわかり』 古明地正俊・長谷川佳明 日経文庫   
『MdN2018年02特集著作権をめぐる
 表現と権利の物語』MdNコーポレーション
『テクノロジーが予測する未来』 伊藤穣一 SB新書
『メタバースと経済の未来』 井上智洋 文春新書
『人口知能と経済の未来』 井上智洋 文春新書
『働き方5.0』 落合陽一 小学館新書
『いまなら間に合うデジタルの常識』
 岡嶋裕史 日経文庫

よいお年を!





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