ヤマウチケンジ

映画のことをおもに、本とかも

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  • 映画感想

    映画館でイベントで配信で観た映画について思ったことを書いた記事をまとめている

  • 映画館遠征記

    全国にはたくさん趣のある映画館がまだまだあります。 そこへ行ってみました。その記録。

最近の記事

敷かれたレールから飛び出せ!映画「兵隊やくざ」感想文

勝新太郎主演、増村保造監督の「兵隊やくざ」 1965年公開の映画。 勝演じる大宮は、招集されるまえはやくざのボディーガードをしていた札付きの悪。入隊前からその腕っぷしは噂される。 大宮はロシアに近い中国の戦線に配属される。 大宮の上官になったのが有田上等兵。 インテリの有田は三年たったら内地へ戻れるという理由から幹候試験をわざと落第した三年兵。 大宮の生意気な態度は、縦社会の権化のような軍隊内部において捨ててはおけない生意気な兵士である。大宮は他部隊から目を付けられ、事

    • シネコンの映画上映前の予告編が長過ぎ問題

      シネコンに映画を見にいくことが多い シネコンまでは車で20分のところと40分かかるところがある 同じ系列の映画館ではあるが、毛色の違う作品をやっているので どちらも行くことになる そこで問題になるのが、何分前に家を出るか、である これを読んでいる皆さんは、どうだろうか 映画が始まる時間から逆算してどれくらい前に劇場に入るだろうか 開場したらすぐ入る人もいるだろう 楽しみにしている映画なら尚更だ その気持ちも分かるが、しかし まだ予告編も流れていない開場時間すぐに座ってしま

      • 映画「月」感想

        • シネコンでの予告編長すぎ問題について近々、まとめたいと思っている

        敷かれたレールから飛び出せ!映画「兵隊やくざ」感想文

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          映画「春画先生」感想

          予想を裏切る!性愛の深淵へとあなたを連れていく映画でした! オープニングシーンでまずやられました 緊急地震速報のアラームが鳴り響く中 喫茶店の店員である春野弓子が直立して揺れに耐えていると すぐ横の席に座っている男性の手元には 江戸時代に密かに流行し、笑い絵と言われた「春画」が 置かれており、地震の揺れで手が動くとあられも無い男女の性器が しっかりと見えてしまうのです 地震はまだ止まりません 春画を目撃した弓子の心が震えているように 画面は揺れ続けます そして、春画を見

          映画「春画先生」感想

          「さわおとしおり」めっちゃイイ https://www.youtube.com/watch?v=qjMazQW3iYo

          「さわおとしおり」めっちゃイイ https://www.youtube.com/watch?v=qjMazQW3iYo

          ショートショート「どの面下げて」

          生成AIで書かれたショートショートを新人賞に送り見事グランプリを受賞した山本。うしろめたさがあったが、周囲にバレている様子がないのでいい気になり賞金でどんちゃん騒ぎ。メディアに呼ばれるようになり、ワイドショーで生成AIによる写真のコンテスト優勝の報道に、芸術家の風上にも置けないと怒り、ネット上でヒーローになる。

          ショートショート「どの面下げて」

          「コカインベア」を今日観に行くぞ、と決めた瞬間から心臓の下、横隔膜の上らへんがモゾモゾしていたのです

          「コカインベア」を今日観に行くぞ、と決めた瞬間から心臓の下、横隔膜の上らへんがモゾモゾしていたのです

          映画「白鍵と黒鍵の間に」感想

          ジャズピアニスト南博の回顧録を映画化した本作 主人公は博と南 時代は1988年 場所は東京、銀座 博はジャズピアニストを目指しているが 銀座のキャバレーでは、ジャズなどプレイする機会もないし プレイしてもそもそも客は誰も聴いていない そんな状況で博は「おれはいったい何をやっているんだ」と思う 一方、南は高級クラブでピアノを弾いている しかし、だれもその音楽を聴いていない 映画の中では海外からきたボーカルの女の子へ南自身が 「バンドはクラブにある花瓶と同じ存在でなければ

          映画「白鍵と黒鍵の間に」感想

          映画「コカイン・ベア」感想つぶやき

          映画「コカイン・ベア」感想つぶやき

          映画「マッチ工場の少女」感想

          女がマッチを擦るとき何かが起こる映画です! タイトルの「~少女」はちょっとおかしい。 主人公のイリスは20代後半くらいに見える。 しかし、彼女の行動は「少女」と言っても差し支えないほどピュアなのです。だからこそ、ラストが苦しいのです。 イリスはマッチ工場で働いています。 映画のオープニングではマッチが作られていく過程を丹念に見せています。 すべてが機械化され、大きな音を出すマシーンによって整然とマッチが出来上がっていく、その様子は現代の労働者の姿に見えてくるのです。 ああ

          映画「マッチ工場の少女」感想

          映画「パラダイスの夕暮れ」感想

          二カンデルは、部屋の窓から夜の街を眺めている。 ゴミ清掃の仕事の休憩中、同僚から週末はどうだった?と聞かれて 「退屈だった」と答える。 しょうがないのだ。 一緒に食事をする恋人もいないし、テレビやレコードも持っていないのだから。 ニカンデルが一目惚れをしているスーパーのレジ係のイロナ。 腕を怪我したニカンデルの手当てをしてくれるイロナ。お互い気があるようだ。 デートに誘うニカンデル、それに応えるイロナ。 しかし、デートの行き先は誰がどう見ても退屈極まりないビンゴ会場… 嫌気

          映画「パラダイスの夕暮れ」感想

          言いっ放しジャーマンスープレックス

          言いっ放しジャーマンスープレックス

          釣具屋さんの看板。人魚が魚釣りをしている絵が描かれている。人魚って魚食べるんや、って驚いたけど、よく考えたらそうなるかと納得した。海で生きてるんやったら海の生態系の一部になるだろうし、魚だけじゃなくて海老とか海藻を食べるだろうと思った。けど、そもそも人魚は空想の生き物やんか。

          釣具屋さんの看板。人魚が魚釣りをしている絵が描かれている。人魚って魚食べるんや、って驚いたけど、よく考えたらそうなるかと納得した。海で生きてるんやったら海の生態系の一部になるだろうし、魚だけじゃなくて海老とか海藻を食べるだろうと思った。けど、そもそも人魚は空想の生き物やんか。

          「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」ようやくDVDで。ウェス・アンダーソンの特徴的な移動カメラ、フレーム内の人物配置がすでに現れていました。豪華な俳優陣、チャプターを分ける構成、小説をそのまま映画にしたような演出も。ウェス・アンダーソン、ブレイクの前日。

          「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」ようやくDVDで。ウェス・アンダーソンの特徴的な移動カメラ、フレーム内の人物配置がすでに現れていました。豪華な俳優陣、チャプターを分ける構成、小説をそのまま映画にしたような演出も。ウェス・アンダーソン、ブレイクの前日。

          映画「658㎞、陽子の旅」感想

          すべては過ぎていく 父親の死をきっかけに20年ぶりに故郷の青森を目指すことになる陽子の旅 いとこの茂が口ずさんだ歌の記憶から父の幻影を見る ひょんなことから置いてけぼりにされたパーキングエリアから 陽子は父の幻影と2人で故郷を目指す旅になる おっかなびっくりのヒッチハイクで乗せてくれた立花という女性は 自分の話だけを延々とするシングルマザー、スッキリしたところで降ろされたところはトイレと自販機しかない寂れたパーキング そのパーキングで出会った、訳ありには見えない明る

          映画「658㎞、陽子の旅」感想