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AGAクチコミメディア立ち上げ秘話〜"XelBe"命名編〜

みなさまこんにちは。XelBe運営事務局のまあしいです。

XelBeの現在の活動としては①プロダクトの改善 ②twitter等SNSを中心とした周知(広告は実施してません。お金が無く。。) が主になっております。

そうした中で、大変有り難いことに生まれたてホヤホヤで、まだまだ不細工な部分も多いこのサービスを、全部とは言わないまでも気に入っていただけたり、評価いただけたり、そんな有り難いコメントを頂戴する機会が増えてまいりました。

(貴重な時間を使ってコメントをいただけることに、内容の賛否を問わず本当に感謝しており、私たちのガソリンになってます!)


さて、そんな中でちょくちょくいただくようになったコメントとしてこんなものがあります。


テキストありロゴ2


「サービス名が読めない」
「サービス名の意味は?」
「サービス名が分かりづらい」


ごもっともです。私も初見で読めと言われたら確実に間違えると思います。
本日は、なぜ運営も一見読めないようなサービス名にしたのか、といったサービス命名に至る過程についてご紹介したいと思います。
(サービス名の意味は最後の章に記載しておりますので、過程に興味がない方は読み飛ばしてくださいませ)


サービス名ってどうやって決めるんだ問題

このサービスの企画は、発起人の水野とまあしいの、営業あがりの2人で練り練りしておりました。
どんなサービスにも歴史ありとは言ったもので、実は開発に入る前の検討段階のプロジェクト名は"Discomp"と言いました。


このDisrupt Complexというストレートなメッセージから成るDiscompは、周囲からも非常に好評で、誰しもがサービス名もDiscompになるとばかり思ってました。(2人共そのつもりでした)


紆余曲折を経て、本格的に開発ロードマップを引いていく中で、サービスとユーザーの関係性を議論する機会があり、


・どんなサービスでありたいか?

・ユーザーにどんな価値を提供したいか?

・この価値提供を通じて、ユーザーにどうなってほしいのか?

・私たちが実現したい世界はどんなものか?


といった、根幹部分の議論に突入していきました。

簡単には着地を見ない議論の中で、サービス名はこれらを体現し、ユーザーとのコミュニケーションの窓口になる重要なツールだと思い直し、一から考え直すことになります。


しかし如何せん営業あがりの素人2人です。足と手はよく動きますが頭の方はからっきしです。

サービス名100本ノックをしてみたり、想いもとにかくブレストのように出し尽くすと言ったワークを行っていく中で、いくつか自分達にとってもピンとくる、光るエッセンスが出て来たものの、一向に前進している実感がありません。

そんな時こそ、人生における最強のバイブルの登場です。

「大事なことは小学生で習ってる」理論の登場です。
(勝手に言ってますすみません。)


分からないことは人に聞くか教科書を開きましょう、と先生に教わりましたね。
という訳で水野が引っ張り出したのが、起業のバイブル「起業の科学」です。


MVVの作成

起業の科学では「MVV(ミッション・ビジョン・バリュー)」の策定の意義が大きく6つあるとしています。

その中でも、私たちがMVVにたどり着き、かつ必要だと強く感じた点が

・意思決定を迅速に行う(迷いが減る)

・プロダクトの訴求力が高まる

の2点でした。
これらは、「短期間で」「開発は外部人材に協力を仰ぎ」「広告費をかけずに展開」しなければいけない私たちにとっては、立ち返ってみると必要不可欠な要素だったように思います。


さて、MVVの作成方法は専門書にお任せするとして、できあがった実際のミッション・ビジョンををご紹介します。


●ミッション
諦めをひっくり返し「こうありたい」を叶える


●ビジョン
テクノロジーでコンプレックスを無くし、人々が熱量をもって生きる世界を作る

ミッションについてはまさにサービス名にも直結していきますが、このミッション策定にあたっては、前段で記載したブレストが非常に活かされました。

2人が人生において薄毛であるがために感じて来た数々のペインを抽出していった結果、「薄毛というコンプレックスがあったことで、"〜したい""〜でありたい"といった思いに蓋をしてきていた」ということが見えて来ました。


例えばプールや旅行の温泉、スノボなどなど、、挙げだすときりがありません。

こうした、自分では無意識に諦める選択が当たり前になってしまっている状態をひっくり返して、思う存分生きられる世の中を作る。それこそ私たちが社会に対して実現しようと目指すものでした。

(ちなみに、コンプレックスを"克服"という言葉は敢えて避けています。)


サービス名の作成

MVVを定めた上で、ようやく当初の目的であるサービス名作成にたち帰って来ました。
こうしてみると、なかなかDiscompも良い出来ではありませんか。

では、改めてサービス名はMVVを体現し、ユーザーコミュニケーションの重要なツールである、という視点でDiscompを見ていきます。
評価していくにあたり、具体的に以下のポイントを評価しました。

1)ミッションの体現

自分達の想いがしっかり詰まっているか(実現したい世界観を表現できているか)

2)ファン化促進

ストーリーに触れたユーザーに共感してもらえるか

3)拡散性

サービス名を目にした時や、口に出して発話した時に、心地良いか


<Discompの評価>
1)ミッションの体現...50点。
コンプレックスをなくす所までは良いが、その先のイキイキとしたユーザーの人生がイメージできず、ややネガティブなイメージがありそうです。

2)ファン化促進...80点

ストーリー自体は非常に共感を得やすく、実際にヒアリングすると好評でした。

3)拡散性...70点

ターゲット層も意識すると、ローマ字は良いですが語感が重たいです。

さらに、20-30代がSNSなどで発信していく場合、"コンプレックス"がダイレクトに伝わるワーディングを、積極的に広めていくイメージが持ちづらいですね。


こうして、もう少し検討の余地がありそうだぞ、という感覚の正体が若干見えて来ました。

詰まる所、Discompのネーミングの課題は、

①「こうありたいを叶える」というコンプレックスを乗り越えるだけではない、”その先に待つポジティブなイメージ”の訴求の不足

②語感や言葉から来るイメージがやや重たい

の2点でした。(とはいえ未だにお気に入りワードです。)

<XelBeの誕生>

ここからは再び泥臭く、結局100本ノックに近い作業でした(笑

その中で、これまで書いて来たポイントを総合的に抑えていて、かつ既存商標にも存在せず、2人で腹落ちした名前の

”XelBe(セルビー)”が誕生しました。由来はそのままで、


諦め=Complex

をひっくり返し=xelpmoc

こうありたいを叶える=Be


Xel+Be となった訳です。


正直、PMFステージのサービスごときがここまでこだわるのは時間の無駄!というお言葉もあるかもしれません。

私たちの場合、前提条件として広告費を投下せずに運営していく必要があったため、鍵となってくるのがエヴァンジェリストファンの存在でした。

(SEOスキルがあれば直球勝負もできたのでしょうが、そのスキルも皆無なため、地道にファンを獲得するしかない)

そうした方々にとって、伝えたくなる・周りに教えてあげたくなるサービスであることが重要だと考えました。
当然、最も重要なのはプロダクトそのものの価値ではありますが、いかに良いプロダクトを作っても、教えるのが憚られたり、広める際の体験にストレスがあると勿体ありません。

そうした背景があり、分かりやすさよりも一度接した後に
”目に残る”
"記憶に残る"
"周りに伝える時も心地よい"
そんなサービス名を目指したかった訳です。


蓋を開けてみると、懸念していた「分かりづらい!」というコメントもしっかり来てしまっているため、先々でのリブランドも大いにあり得ます(笑


長々お付き合いくださいましてありがとうございました。
引き続きXelBeの発展のため、心の中でこっそり応援していただけると幸いです。

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