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ネガティブとポジティブを対談させてにたら、“お互い様”だってことに気が付きました

本音で生きる存在美学コンサルタントの小暮貴恵です。
いつもお読みいただきありがとうございます。


ネガティブか?ポジティブか?の2択の生き方に少々生きづらさを感じていたときに、ネガティブとポジティブをおしゃべりさせていました。私の脳対話で繰り広げられるおしゃべりは、それはもう豊かで面白くて愛おしくてたまらない存在になっていきました。いつしか、どちらも、私にとってかけがえのないものとなり、今ではネガティブやポジティブだけではない“状態”もあることを発見しました。私たちの状態はネガティブか?ポジティブか?の2択の生き方だけではなかったのです。どちらでない生き方があってもいいと思います。


私は、生まれつき自分はポジティブだと思っていました。どんなことにも耐えて前を向いていける強さがあると信じて疑うことはありません。しかし、社会に出て、心理を学び、あらゆる自己啓発という名の学びに触れていく中で、自分の自慢だったポジティブな生き方が“嘘”だったことに気が付いたのです。つまり、エセポジティブ。ネガティブを拒絶するあまり、ネガティブに気付くことなく、素通りをしてきました。それはもう、衝撃的な気づきで自分の心の態度になんど落胆したか計り知れない思いが募ります。その一方で、少しほっとした自分もいました。もう頑張らなくてもいいんじゃないか?そんなフレーズ頭によぎったとき、わけもなく涙したあの喫茶店での思い出は今でも忘れません。限界だったことを認めたくなくてね。必死にもがいていたことを今では懐かしく思います。


ここから私の脳内対話は、ポジティブとネガティブの話し合いになります。私はネガティブとポジティブの気持ちになって二人を対談させてみたのです。ここでは、ポジティブはP子ちゃん、ネガティブはN郎くんとして表記していきます。ネーミングセンスが微妙なのはご愛敬というでよろしくお願いします(笑)


ネガティブはどうせ嫌われ者

P子ちゃん:ねえ、Nくんってなんでそんなに暗いところにいつまでも隠れてるの?そっちはどんな気分?
N郎くん:うーん、だるいからさ。何もしたくないんだ。それにこうやって隠れてた方が、バレないで済むんだ。
P子ちゃん:バレないって何が?
N郎くん:僕の存在だよ。
P子ちゃん:どうして存在がバレちゃいけないの?
N郎くん:バレたらみんな攻撃してくるんだよ。僕のこと。いじめられるんだ。
P子ちゃん:それは大変だ!だから、なかなか出てこなかったんだね。
N郎くん:そうだよ。ネガティブはどうせ嫌われ者さ。

こうやって私の脳内に住みついた2人の存在は、好奇心と発見の連続です。私の中のネガティブは見つかることを恐れていたのです。本当は見つけてほしいのに、バレないように隠れていた。だから私はエセポジティブだったんだと気が付きました。ポジティブなんだけど、どこか暗くて重たい雰囲気を醸し出していたなって思うのです。ネガティブに触れられたら、なんとなく自分が崩れてしまいそうな気がして、なかったことにしてきたことがたくさんあるなと感じます。ネガティブを後回しにしていたことで、自分の課題が増えていったのです。


ネガティブとポジティブの喧嘩

P子ちゃん:なんで嫌われ者だと思うの?
N郎くん:みんな僕のことは押し殺すからさ。痛いのに…
P子ちゃん:そんなときこそ!前向いてこうよ!そんなの跳ね返してさ!
N郎くん:それができたら苦労しないから。P子ちゃんにはどうせ僕の気持ちはわからないよ。
P子ちゃん:そんなこと言わないでよ。じゃあどうするの?
N郎くん:どうもしない。僕は人間に嫌われる役目さ。
P子ちゃん:なんだよ。せっかく手を貸そうとしてあげてるのに!

最初は、こうやって常に喧嘩をしていました。N郎くんは心を開かないし、P子ちゃんは強引に攻める。まさに、会社員と副業の講師とキャバクラ嬢を掛け持ちしていたときの私の態度そのものです。まるで、ポジティブであることが“正しいこと”であるかのように『そんなんだから、うまくいかないんだよ!』『いくじなし!』『ダサいい!』とネガティブをいじめていました。今思えば、本当にごめんねと謝りたいくらいです。正しいことはポジティブであることはありません。


ポジティブの隠された悩み

N郎くん:君にはどうせ悩みなんてないよな。ずるい!人間から好かれていいじゃん!
P子ちゃん:私にだって悩みくらいあるわよ!勝手に決めつけないでよ!
N郎くん:え?そうなの?あるようにみえないけど…
P子ちゃん:みんなの執着と依存がすごいんだ。どうして私ばっかり前にでなくちゃいけないの!少しは休みたいの!
N郎くん:そっか。それは、しんどいね。気付いてあげれなくてごめんね。
P子ちゃん:わかってくれればいいの。すごく疲れちゃうんだ。人間の期待に応えるの。
N郎くん:そっか、ポジティブでいればいいってことじゃないのね。
P子ちゃん:そうなの!私たちはバディなんだから!過剰なポジティブも実は危険なのよ。

まさに私はこの危険をおかした次第です。仕事ができない時期が続いたり、自分を執拗に攻めたり、ときにはポジティブに演じては疲労に苛まれては苦しい生き方をしていたなと思います。気合と根性で睡眠時間を3時間の生活をつづけた先に残った気力は微々たるものでした。本当にしんどかったです。ポジティブだけではなく、ネガティブも見ることの大切さが身に沁みました。


ネガティブとポジティブの作戦会議

N郎くん:なんでポジティブは過剰だと危険なの?
P子ちゃん:あなたの存在が隠れてしまうからよ。ネガティブなことも人間の人生には大切なことなの!
N郎くん:僕が大切!?
P子ちゃん:当たり前でしょ!あなたがいないと私は存在できないのよ!右があるから左があるし、上があるから下がある。それと同じなの!
N郎:そうか、だからバディなんだ!
P子ちゃん:そう!そう!
N郎くん:じゃあ、僕はどうしたらいいんだい?
P子ちゃん:あなたが前にでることよ。僕も見て!って主張すること。そしたら人間が気付くよ!大切なあなたの存在にね。
N郎くん:隠れてちゃダメなんだ!
P子ちゃん:そうやってあなたが前に出てるとき、私は休めるのよ!
N郎くん:そしたらポジティブも休憩できて疲れなくなるね!
P子ちゃん:ふたりそろっていい感じでしょ♪

この作戦会議がとっても効果的で、私の気力は二人のおかげでみるみる回復していたのです。面白い現象とはこのことです。あれほどまでに喧嘩していたネガティブとポジティブが、仲直りして、それぞれが必要なタイミングでわたしのもとへ登場してくれるようになっています。ネガティブな時は、立ち止まったり、休んだり、いつもよりゆっくりゆったり過ごしてみる。ポジティブな時は、どんどんパワーを発揮して表現を楽しみながら新しいチャレンジをする時期。ポジティブとネガティブの出番をバランスよく活用していくのです。すると、物事がスムーズにいったり、幸福度が高まったり、自分のことを好きになれたり、いろんな素敵なことがたくさん起こります。


ポジティブが引き寄せをするのではない

引き寄せのキーはネガティブです。ネガティブをどれだけ受け入れたうえで“ポジティブ”をキープできるか?なんですよね。ネガティブを隠したままどんなにポジティブだったとしても、ポジティブが疲れて暴走しちゃうんですね。隠されたネガティブはどうせ嫌われ者だからって拗ねたままですしね。つまり、ネガティブでもポジティブでもないニュートラルな状態が一番引き寄せしやすいということです。この状態を保つ秘訣がお互い様です。ネガティブはポジティブがうらやましくて、ネガティブはポジティブをうらやましかがっているということです。お互いないものねだりでしょ(笑)だからこそ、ネガティブが困っているときは、ポジティブの出番だし、ネガティブが困っているときはポジティブの出番です。お互いを支えあい安心感をベースにお互い様の精神で包み込んであげること。お互いを責め合って喧嘩しているうちは、自己否定のステージです。ネガティブもポジティブも同じように愛と感謝をもって大切にすること。お互い様は、おかげ様です。

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