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アメリカの大学 vs イギリスの大学

アメリカへ進学するか、イギリスへ進学するか。悩むところですよね。
簡単にアメリカとイギリスの大学の違いをまとめてみようと思います。

卒業までの年数

アメリカの場合、学士課程4年、修士課程2年。
イギリスの場合、学士課程3年、修士課程1年(ただし日本の文部省のカリキュラムの高校卒業の場合は加えて1年間のfoundation courseが必須となる。学士課程とトータルすると4年となる)

Major(専攻)

アメリカの場合、大学そのものにapply(出願)するという感じなので、Majorを決めずに出願できます。日本で言うと、学部不問で出願出来るということです。また比較的容易にMajorを変えることができます。何を勉強したいのか絞りきれていない場合にはいいですね。
イギリスの場合、コース(専攻)までを選んでapplyするので、出願以降のコース変更は難しいです。同じ分野で似たようなコースに変更したい場合は履修科目を希望に沿ったものにすることもできますが、全く違う分野に変えたい場合は来年度にもう一度applyすることになります。entry requirements(必要条件)というのもあるので、早めに何を勉強したいかを選んでおくことが大切です。

コスト

学費と生活費等のトータルで考えた場合、3年で卒業できるイギリスの方がコスト面では有利です。さらに学費は一般的にアメリカよりイギリスの方が安いです。

学生寮

1年目はよっぽどの理由がない限りは学生寮に入ります。
アメリカでは2−3人で部屋をシェアするいわゆる相部屋がほとんどです。いいルームメイトに当たれば、または見つけられればいいのですが、そうでないと色々と大変だそうです。食事は、大学のキャンパス内にいくつかのカフェテリアがあり基本はそこで食べることになります。
イギリスでは学生寮は一人部屋が多く、いい部屋ではシャワー・トイレ付きやキッチン付きの部屋もあります。共同キッチンがあり食事はself-cateredと言われ自分で料理をして食べるタイプが多いです。寮にダイニングが付いている大学もあります。
アメリカでもイギリスでも2年目以降は、学生寮から出て友人同士でルームシェアすることも多いです。

大学の雰囲気

アメリカでは緑豊かな広大なキャンパスがあり、スポーツ施設も充実しているところが多いです。キャンパス内のスタジアムで自分の学校を応援するスポーツ観戦はいかにもアメリカの大学という感覚があります。
イギリスでは、街の中に大学の建物自体が溶け込んでいる雰囲気があります。特にロンドンではその傾向が強いようで、他の大学の生徒との交流も多いです。一方、Oxbridgeなどは街全体が大学のキャンパスといった雰囲気です。

バイトはできるのか?

学生ビザで入国している場合の話ですが、アメリカの場合、基本は働けるのはキャンパス内でのみ。学期中は週20時間、休暇中はフルタイムで働くことができます。1年目を終わったのちにキャンパス外で働くチャンスはありますが、色々と条件があるのでこの話はまた別で。
イギリスの場合、学期中は週20時間、休暇中はフルタイムで働くことができます。家庭教師をしたり、パブでバイトをしたりなんかもできます。

卒業後

これも学生ビザで入国している場合ですが、アメリカの場合、卒業後に就職してアメリカに残り続けることはなかなか厳しそうです。専攻に準じた仕事を見つけ1年間残ることもできますが、その後は就労ビザが取れるかどうか。応募者が多く抽選なのでかなり難しいと聞いています。STEM系の学位を持っていてそれと関連した仕事に就いた場合、2年間延長できますが、同じくその後の就労ビザは難しいようです。私たちの周りでは、多くの人がボストンキャリアフォーラム等を活用して就職先を見つけ、日本に戻って就職しています。
イギリスの場合、Graduate visaというのがあり、卒業後にこれを取得して2年間イギリスに残ることができます。就職しても、就職活動中であっても、自営を始めても、旅行したりボランティアしたりしても大丈夫。就職できた場合、2年後にSkilled Worker visaに切り替えて残ることもできます。
これらはイミグレーション関連の話になるので、しっかりと自分で政府のウェブサイトで確認が必要です。

まとめ

大学に進学するのに何を重視するかは人それぞれ。どこに重点を置くかによってどっちが向いているかが決まると思います。アメリカ、イギリス両方の学校にapplyすることが出来るので両方にapplyして合格してから決めてもいいと思います。
下の表は、うちの子供たちの高校生当時の評価です。卒業後のことはあまり考えてなかったかな?

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