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2015/06/21

家って不思議だなといつも思う。
言ってみればただの箱なのに、
人が住んでいる時と、
いなくなった時では呼吸感が全然違う。
あれってホント、何なんだろうね。

それから、そこに出入りする人や
住んでいる人の日々によっても
結構表情を変える。

住む人が増えれば尚のこと。
実家なんて、あの建物の中に
自分の子供時代がほぼ全部詰まっていて、
自分達家族だけの時間がパックされていて、

今はもう目に見えてそこに
何かが残っているわけじゃなくても、
ものすごく沢山の何かが確かに在る。
本当にタイムスリップできそうなくらい
リアルに色々詰まっている。

久々にお正月に帰省した時、
二階の部屋から見える公園×夕焼けの情景が
変わらなくて、とても綺麗で、

それを眺めながら感じた
様々なことがぐわっっと駆け巡って、
思わず泣きそうになってしまった。

同時に、家があるということは、
当り前のようでいて
本当にすごいことだなぁとも思う。
まさにシェルターって感じですね。
安心できる場所。

だから私は家という建築物を作る
ということを考えた時、
建築物というよりはそういうことを
色々と考えてしまって、

そうすると何だかあまり、
設計という概念には
辿り着かなくなってしまっていたんだよな。

この先自分がどんな家に
住んでいくかは知らないけれど、
私にとって家は”建築”じゃなくて
やっぱり”暮らし”。

だから私は、大きな家に住みたいとか、
そういうことじゃなくて、
これからももっともっと、
自分やそこに住む家族が、
そして遊びにくる人が、
心地よく、しあわせであれる空間を
形にしていきたいと思っている。

いや寧ろ、
自分がしあわせになれる空間の作り方は
もう大体わかったので、

これからは自分だけじゃなくて、
自分以外の人も入ってこれる、
やさしい時間が沢山生まれる素敵なスペースを
ちゃんと目指して作っていきたいと思います。

これからもどんどん、
素敵な家に住めますように☆

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