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旅の理由

2016/12/20

旅慣れてきたせいも
きっとあるのだろうけど、

結構大きな旅立ちの前でも、
私のテンションはあんまり普段と変わらない。

多分私はこんな感じでぼーっとしたまま、
気付いたらインドにいて、
数日後には全然違う生活を
普通の顔で送っている。

周りの景色がどれだけ違っても、
人種がどれだけ違っても、
結局あんまり変わらないんだよね。

フレンドリーになる、
とかも全くないし。

それから旅に出たからといって、
戻って何かが変わるということも別にない。

一時の刺激や高揚は勿論あるけど、
また日常は普通にやってきて、
日々も普通に回り始める。

出かけた先の"違う世界"は、
私がいなくなった後も普通に回り続ける。

世界だって表面的にはかなり違うけど、
よく観たらどこも結局そんなに変わんない。

昔は何かを変えたくて旅に出てたけど、
そういうことを最近は思う。

その上で、でも思うことは、
遠くから近くのものに
改めて思いを馳せたり、

見知らぬ世界の孤独の中で、
見慣れた光景や日々を
恋しく思ったりすること。

天邪鬼だけども、
そんな風にして人は何かに
気付けたりする。

それとやっぱり、
ゆるっと脱力してる中にも何処か
普段とは違う緊張期を持つことは、
生を実感できてなかなか良い。
本番のある人生はやっぱり生きてて楽しい。

大切なことは、
刺激的なことが日々に
溢れていることじゃなく、
当たり前の日々を
いかに当たり前じゃない心で過ごせるか
ではないかと思う。

それがきっとしあわせの秘訣だ。

大人になると何でも慣れちゃうから、
そういう感覚を抱き続けるには
少し自分で工夫していく必要があるだろうな
とも思う。


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