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自炊を好きな理由

私が自炊を好きな一番の理由は
料理が好きというよりは、
「創造のサイクルを短期間で回せて
ほぼ確実に成功体感できるから」です。

①今日はがっつり系!などのイメージから始まり

②そこから具体的な料理名に紐づけることができ
(じゃあカツ丼かなとか)

③それを実際に目の前に料理として
具現化することができて、
つまり最初の無形段階のイメージを
3次元の形に再現することができて、

④最後にそれを食べて、
最初にイメージしていた味と体感を体験できる。
(味+カツ丼食べた後特有の満足感みたいな)

全工程においてイメージと各体験結果の間に
乖離をさほど生じさせず、
一連の具現化サイクルを
自分で楽に回すことができるから、
私にとって『総じて満足感がとても高い行為』
になっています。

私的にはこの一連って
自分で手を動かしてはいるんだけど、
欲しいものが頭の中に浮かんで
アラジンの魔法のランプにおまじない唱えて
ポーンって何かやったら目の前に料理が現れる!
みたいな感覚です。


例えばこれがデザインだと、
⇒こんな感じという大枠のイメージに対して
それが具体的にどういう形で
どういう構図なのかまでまだ明確に描けない。

⇒描けたとしてもphotoshopなどのツールを
まだ使いこなせないため、次ステップで即時に
ぴったりな形に具現化することができない。

この段階で時間がかかってしまうから、
そのイメージが形になって
「わ~!♡いいね!」という
体感したいフィーリングにまで
簡単に辿りつくことがまだできない。

でも、この最後の部分と一番最初の部分の
マッチング感覚が一番欲しいとこなんだよねー。

音楽も同じで、
頭の中で感覚的なイメージは
めっちゃ素敵なものがあるのに、
それを音源に起こせない、そう歌えない(笑)
というギャップとジレンマが生じる。

そこをできるようにしていくところが
また別の醍醐味とも言えるし、
つまりは自分の引出しの
レパートリーが少ないだけなんだけど、

そういう意味で毎日のごはんは、
私が苦労なく小さな成功体験を
ほぼ確実に気軽に体感できる機会なのです。
しかも短いスパンで。
(なぜできるかという点においては、
 単純に数こなしているからかな)

私にとって創作の楽しさとは、
自分の頭の中での無形段階のイメージから始まり
⇒それが具現化され⇒それを体感して味わって
一致するというこの一連の流れのことなので、

何かしらの方法で、
一日一回これを通しで体験できていると、
自分の創作欲が最低限満たされて、
満足した状態でいることができるのです。

このサイクルをデザインや音楽でも
楽に回せるようになると
もっと楽しいんだろうけどな。

しかも日々のごはんは
「食べたら、はい終わり!」でシンプルだし、
営業とか企画とか考えなくても
機会に困ることもなく、
またすぐ次のごはんがやってくる点も良い。

だから逆に私は、
発想を楽しめない気分のときや、
これ!っていう食べたいものの
インスピレーションが明確にこないときは
自炊しないし(=疲れすぎているとき)、
朝・昼は基本考えず、一日一回夜だけ。

しかも全メニューを都度考えるのではなく、
基本メイン一品+副菜は作り置きなので
3~4日スパン+漬物という、
自分が発想を楽しめる量と時間間隔で
回しています。
(なので家庭業としての毎日のごはん作りが
できるかどうかは自信ない)

外食でも全然いいのだけど、
まず私はお店を調べることが苦手なので笑
自分で作った方が楽だし早いなってなっている。

他のことでクリエイション欲を
十分満たせるようになって、
私の味覚とお腹と気分に合う料理を
作ってくれる人がいたら
私は別に自分が料理しなくてもいいです。

ごはんって、
難しいこと考えなくても
皆で楽しく美味しくハッピーになれるから、
何はともあれ大好きなんだけどね!

一人暮らしでも自炊が面倒ではなく、
バランスごはんに見える食卓が続く理由は
実はこんな感じです。
(定食スタイルになっちゃうのは、
 年齢のせいと育ったごはんのせいだと思う)

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