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はじめに -「3台目のタイムマシン」(1)-

17歳の私は、ひとり、自分の将来を考えていた。

子供時代は遊んでいられて楽しく、大人になると仕事や家事や育児で自分の時間なんてない。そして、子供が大きくなり気が付いたら老人で、お金と時間があってもその使い道がない。

これが本当に人生なのだろうか。そんな人生はつまらないと思った。

夢を叶えられる人はほんの一握りだから諦めよう。

叶えられない夢は捨ててしまうのか。

私は、夢を捨てない大人になりたいと思った。

そんな中、本屋をうろうろしていたら、1冊の本のタイトルが目にとまった。

「タイムマシン」

その本のタイトルは、ずっと私の頭の片隅に張り付いて離れなかった。「タイムマシン」は過去や未来へ行くことができる乗り物だ。時間が止まったらとか、もう一度やり直したいとか、まだ見ぬ世界を覗いてみたいという願望を叶えてくれる。

あれから5年がたった。

22歳の私は、ひとり、自分の将来を考えていた。

あの頃と全く変わっていなかった。

そんな中、久々に映画館に足を運んだ時、ある予告編のタイトルが目にとまった。

「タイムマシン」

その後、どんな映画を見たか覚えていないほど、そのタイトルが目に焼き付いて離れなかった。

「タイムマシン」に乗れば今ではないどこかへ行ける。なぜ、今ではないところへ行きたいのだろう。「タイムマシン」は乗り物だと思っていた私の概念がこの時崩れた。そして、「3台目のタイムマシン」という新しい道具が頭の中に浮かんできた。

私は、夢を捨てない大人がひとりでも増え、たくさんの人が夢を叶えられたらと思い「3台目のタイムマシン」を研究テーマに選んだ。

これから、夢を捨てない大人になるということとその意義を「3台目のタイムマシン」を使って解説していきたいと思う。

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