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なぜ妊娠6ヶ月で仕事がなくなってしまったのか...SES業界の厳しさを語ります。その2

こんばんは、ゆうまりです。
先日自己紹介で書いた通り、私は妊娠6ヶ月で仕事がなくなるという状況に陥りました。
正社員であれば働く意思があるのに仕事できないなんて普通あり得ませんが、SESという業界ではそんなことにもなりかねません。

前回挙げた続きとして、この投稿ではわたしが具体的に休職せざるを得なかった事情を書いていきたいと思います。
前回の投稿はこちら↓

今回の出来事の背景には、さまざまな要因が関係していますので参考になるかどうかはわかりませんが、こういうふうになる人もいるっている話を聞いてもらえたら嬉しいです。


入社〜案件参画まで

わたしは教育訓練給付金を受給して、オンラインのプログラミングスクールを2ヶ月半受講したのち転職しました。

今の会社に決めたのはリモートで仕事ができる可能性が高かったから、まだ若い会社で風通しがよく融通も効きそうだったからという理由でした。

入社して新しい言語の勉強を1ヶ月したところで、これから営業を始めるにあたり衝撃の指示が下されました。

「2年の偽の実務経験をつけて入ってください。」

そうです、経歴詐称をするよう言われたのです。

1ヶ月カリキュラムをやっただけで実務のことなんて何もわからないのに、2年やっている人として1人で案件に入るよう言われたのです。

この業界は経験年数が全てなので最低でも2年ということにしておかないと案件に入ることはできないということを後々知りました。

(もちろんきちんとしている誠実な会社は、先輩のいる案件に見習いとしてつかせたりしながら徐々に経験を積んでいくものです。わたしの会社はそんな先輩すらいない度を超えた自走力を求める会社でした…)

まさか自分が経歴詐称をしなければならない状況に陥るなんて想像もしていませんでした。
とても不本意でしたが仕方なく指示に従い、虚偽の経歴をでっち上げ、面談で話すエピソードも作り上げ案件に滑り込み、今に至ります。

案件に入ってからの日々

これは言うまでもないですが、圧倒的なスキル不足・知識不足を身にしみて感じています。

特に最初に入った案件なんて、どうやってチームで仕事をしていくのかすらわかっていないのでどれだけ頑張っても戦力になれません。

自社のフォロー体制はほぼないに等しく、毎日泣きながらキレながら家で仕事をしていました。
案件先の人に「これがわからないのか…」と言う反応をされるたびに申し訳ない気持ちになり、なぜこんなことになっているんだろうと虚しくなる日々でした。

ついこの間まで入っていた案件もわからない用語が飛び交って、プチトラブルがあった時も何かわかることある?とか聞かれて何もわからなかったり

経験年数的に同じ人(自分の年数は虚偽)が優秀でリーダーをしており、比べられているんだろうなとか思ったり

これまで仕事をしてきて味わったことのないストレスにさらされ、精神的には参る日々でした。

契約切りが決まってから

妊娠がわかってから割とすぐに体調が悪くなり始めたので、早い段階で自社と案件先に妊娠を報告しました。

この案件先は上司が優しい方で、体調優先してくださいと言っていただいたのでとても助かりました。

具合が悪い時は午後出社にしてもらったり、病院に行くときは早退させてもらったりしながら最低稼働時間は働き、つわりの時期を乗り越えました。

しかし5ヶ月に入ったところで突然の契約打ち切り…
これからどうしたらいいんだろう…と頭が真っ白になりました。
営業にも案件先にも謝られました。
でももう切られるものはどうしようもありません。

案件に入らなければ給料は出ないので、次に入れる案件を探してもらうことにしましたが、わたしが入れるのは長くて3ヶ月。

しかもどんどん身重になり、健診の頻度も増えていく。
毎日体調がいいかもわからないし、案件先に理解があるかもわからない。

それでも入れるところなんてあるのだろうか…
半ば諦めの気持ちになりながらとりあえず面談に進めた1件だけ受けてみることにしました。

最後の面談

1件だけ受けた面談は、介護育児等で配慮は必要ですかと言う質問があったので正直に現状を伝えました。

妊娠中であること、長くても3ヶ月しか入れないこと。健診がある時は中抜けさせてほしいこと。

案件先は嫌な顔はしませんでしたが、他に普通に動ける候補者がいたのでおそらくこの時点でわたしは除外されていたはずです。

そして面談が終わり、自社にやり取りの内容を伝えたところこう言われました。

「案件に入るための面談なんだから余計なことは言うな」

ストレートにこう言われたわけではありませんが、言ってしまえばこういう内容でした。

要は妊娠していることも短期間でしか入れないことも言うなと。
まずは案件に入れることが大事、入ってから言えばいいと。
この言い方にわたしはとても落ち込み、自社に失望しました。

何も言わずに万が一入れることになって、その後揉めても現場で解決しなければいけないのは自分です。

自分を守るために正直に話したのに、それを隠せだなんて。
ただでさえ経歴詐称をして入っているのに、妊娠していることも言ってはいけないのか。

会社はわたしを休職にさせないためにそういうアドバイスをしたのかもしれません。

でもこのまま会社の指示に従って案件探しをしたら、わたしは安全に子どもを産めなくなるかもしれないと本能的に命の危機を感じました。

それに妊娠前からただでさえ、経歴詐称のせいで精神的にストレスを抱えながら案件にしがみついてきたのに
今の状態で新しい案件、新しいシステムについていくのは無理。
無理無理無理無理!

ぷつんと糸が切れたように決心し、その後すぐ案件探しのストップと休職を申し出ました。

こうしてわたしは妊娠6ヶ月で仕事がなくなるという状況になりました。

終わりに

わたしはこうして無職になってしまったわけですが、SESという業界にいる以上ある程度は覚悟をしていなければいけなかったのかもしれません。

経歴詐称をしなければ案件に入れなかったことも、会社に対して怒っていますが、経験年数でしか判断できないこの業界の体質にも問題があり、根本的に変わってほしいと願っています。

仕事は無くなりましたが、この期間はつらつらとnoteを書いたりスキルアップの勉強をしたり、育児に追われる前に一人時間を満喫したいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました☺️



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