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INITIALのオリジナル記事を支えるコンテンツデザイン...という仕事

こんにちは。デザイナーの廣田(@nacchin777)です。ユーザベースが開発・運営するスタートアップ情報プラットフォーム「INITIAL(イニシャル)」のデザイン全般を担当しています。

DESIGN BASE MAGAZINEの自分の担当回、早くも2回目が回ってきました。うわっ、はやいなー。

それでね、何を書こうか。誰に向けて、どんなテーマで書こうか。いろいろと考えたんです。そこで、行き着いたのが、「INITIALのオリジナル記事を支える、コンテンツデザインという仕事」について。

INITIALは、法人向けにスタートアップの情報を提供するB2Bサービスですが、見えにくいスタートアップの世界をオープンにして広めるという、メディアの側面も併せ持っています。B2BでありB2Cの側面を持つINITIAL、そんなB2Bらしからぬ?コンテンツのデザインについて、いろいろと語ってみたくなったのでした。

この記事をきっかけに、コンテンツデザインという仕事のことを、もっといろんな人に知ってもらえたらいいな、って思ってます。

さぁって、いってみよー。

おっと、その前に、今日公開したばかりのJapan Startup Finance 2021上半期を宣伝しおこうっと。INITIALが年に2回発行している、国内スタートアップの資金調達動向をまとめたレポート。INITIALのオリジナルコンテンツの中でも、特に力を入れているものです。そのレポート公開と同じ日に、このnoteの順番が回ってきたのも何かの縁ですかねぇ。笑

INITIALのビジョンを体現するオリジナル記事

さて、ここからがメイントピック。

2021年4月、株式会社INITIALは、株式会社ユーザベースに統合されました。そして、それまでINITIALのCustomer Divisionを率いてきた千葉がINITIAL事業のCEOになり、新体制になりました。(詳しくはプレスを見てね。)

そこで、2017年の当時のメンバーでつくったビジョンを、この新体制になった今、もう一度みんなで見つめ直そうとなり、ビジョンのリニューアルプロジェクトがスタートしました。

私もこのプロジェクトに関わった一人ですが、詳しいエピソードや新ビジョンへの想いは、千葉CEOが近いうちにnoteで発信してくれる予定なので、ここでは割愛します。(千葉さんへ密かにプレッシャーをかけておきます。笑)

そして、こちらが新しいビジョンです。

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担当しているサービスのビジョンだから、、、という贔屓目抜きに見ても、とっても温かく&力強いメッセージだと思いませんか? 個人的にもとっても気に入っています。

そして、複文の末尾にある「挑戦が生まれるサイクル」を図解したのがこちら。

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(図の①)どんな人も、世の中に対して、課題意識やこうしたらもっと良くなるんじゃないか、、、というアイデアがある。

(図の②)そういう内に潜めている課題意識やアイデアが、外からの刺激によって「自分も何かできるかもしれない」「そんなやり方もあるんだ」「同じ課題感を抱いている人が他にもいるのかも」という気付きにつながり、内なる意識が外の世界と繋がり出す。

(図の③)だけど、まだまだ情報が足りない。
いざ、自分もやってみよう、仲間を探してみよう、、、と思っても、そのリアルな苦労や楽しさを知る術がなく、なかなか決断しきれない。また、飛び交う定量データも、見方がわからない。そもそも、信頼してもよいのかどうか。

そうして、想いはあっても、具体的な一歩を踏み出しにくい現実がある。

でも、きちんと裏付けられた情報(データ)をもとに、それをわかりやすく編集し、人々の想いをリアルな体験とともに伝えられたらどうだろう?

きっと、よくわからなかったものが、わかるようになる。わかるようになれば、挑戦する場所も、タイミングも、方法も、すべて自分で設計できる。そうすれば、もっともっと挑戦のサイクルは加速する。この挑戦の輪がもっともっと大きくなる。

INITIALのオリジナルコンテンツは、この挑戦が生まれるサイクルの、どのシーンにおいても、重要な役割を果たしています。

そう、INITIALのコンテンツデザイナーたちは、このサイクルが高速でグルグル回転する少し先の未来にワクワクしながら、オリジナル記事をデザインしています。こんなおもしろい仕事ってないと思う!← 断言します。笑

誰と、どうやって、デザインしてるの?

INITIALの日々のオリジナル記事を担当する編集者は3名、それに加えて企画や方針を考える&ときどき執筆のシニアアナリストが1名。ここに、コンテンツ専任のデザイナーが2名、外部パートナーのデザイナーが2名という体制で、現在、週に2本のオリジナル記事を出稿しています。

そして、1本の記事を世に出すまでの大まかな流れはこんな感じです。大まかと言いつつ、細かくなってしまった。。。苦笑

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こうやってデザインした記事、そのひとつひとつに、制作裏話的なデザインのこだわりがあります。ほんの一例ですが、オリジナル記事について綴ったこちらのnote、ぜひぜひ読んでみてください!

近いうちに、人気シリーズ『CVC虎の巻』の1本目を飾った「【解説】今から学ぶ、CVC。3大課題から紐解く」の制作裏話についても書いてみたいなあと思っています。

コンテンツデザインで大事にしている3つのこと

そんなINITIALのオリジナル記事。それを支えるコンテンツデザインにおいて、大事にしていることが3つあります。

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新しい産業を生み出すかもしれない、挑戦者が集まるスタートアップのことは、その新しさ、ユニークさ故に、それを伝えるデザイン側も難しい。

誤解のないように、わかりやすくするのは当然のこと。そのために、何を一番伝えたいのか、本質はどこか。考え抜いて、削ぎ落として、そこに何が残るのか。本当に大事な情報を見極めてデザインするぞっ!という使命感にも似た想いから、「Simple / 私達は知っている、飾らない美しさを」を掲げました。

そして、取り上げるスタートアップに負けない感性でデザインする。また、私たち自身も挑戦することを恐れないという決意の表れとして、「Edgy / 私たちは恐れない、自分らしさを表現する」を。

その挑戦を楽しむ気持ちをコンテンツに乗せよう!という想いから「Playful / 遊びゴコロを忘れない、自分らしさを楽しむ」を掲げました。肩肘張って挑戦するよりも、心柔らかく挑戦するほうが、きっと良いアイデアが生まれることを信じて。

特にEdgyとPlayfulは、デザイナーならではのこだわりの部分として、クリエイティブの随所に散りばめられています。

「○○だけど、××ではない」リスト

この3原則を含め、Contents Design Guidelines(社内向け)の中では、「○○だけど、××ではない」リストについてもまとめています。

シンプルだけど、安っぽくはない。
頭がキレるけど、偉そうではない。
カジュアルだけど、幼稚ではない。
ユニークだけど、不適切ではない。
寄り添うけど、媚びてはいない。
大胆だけど、雑ではない。
自信たっぷりだけど、自惚れてはいない。
クールだけど、孤立してはいない。
フレンドリーだけど、大衆的ではない

この「○○だけど、××ではない」リストは、『伝わるWebライティング』という書籍の中で紹介されているブランドの声の開発手段です。そのブランドを「表現する」言葉と「表現しない」言葉をセットでリストアップする。ブランドを「表現しない」言葉を挙げることで、そのブランドの個性や特徴を理解しやすくするのが目的です。

INITIALのコンテンツデザインにおいても、「表現しない」言葉を挙げることで、目指す方向がズレないようにしたかったのです。

「Simple」「Edgy」「Playful」の3原則は、entrepediaとamiの2つのサービスを統合して、INITIALとして生まれ変わった2019年11月から掲げているものです。そういえば、このときのプレスでも紹介してましたね。

ただ、今、これらを見直すタイミングに来てるな、、、と思っています。

これらを考えた当時は、INITIALのコンテンツをデザインするデザイナーは、私ひとりだけでした。そこから、個性あふれるデザイナーも加わり、今は3人のチームに。チームみんなで議論し合えば、もっと適切な表現が見つかるかもしれないし、もっと違う観点もあるかもしれない、、、などなど。うん、ここはチームの宿題だね。

INITIALコンテンツデザインのおもしろいところ、大変なところ

INITIALコンテンツデザインのおもしろさは、デザイナーによってもいろいろだし、コンテンツのテーマに左右されることもあります。ただ、この仕事の根っこの部分で、おもしろさも大変さも語れるところがあるな、、、と。

それを私なりの言葉で伝えると...

おもしろさ...
そのコンテンツが誰かの心に届き、感情を揺さぶる。それで、その人の行動が変わる可能性を秘めていること。このコンテンツで、このデザインで、変化を生み出せることは、何よりのおもしろさですね。
大変さ...
それは、もう、「生みの苦しみ」でしょうか。
頭に浮かぶアイデアを、どう組み立てたら良いのか、、、迷宮に入ってしまうこともしばしば。そもそも、アイデア自体が浮かばないことだってある。ただ、そのトンネルを抜けたときの嬉しさや清々しさがクセになったりします。笑

これは、私個人の感覚かもしれませんが、どんな迷宮に入っても、出口が見えずに不安に思うことがあっても、コンテンツに対して「愛」を持って取り組めば、自ずと答えが見えてくる、、、と思っています。いや、精神論を語ってるわけではないですよ。笑

私の大好きな書籍のひとつ『なるほどデザイン』でも同じように語られているので、多分、理にかなった考えなんだと思っています。はい。

おわりに...

例のごとく、ツラツラと長文になってしまいましたが、INITIALのコンテンツデザインのお仕事のリアルが伝わったでしょうか? 少しでも届いていると嬉しいです。

これから(も)、もっとINITIALコンテンツを、デザインの力で良くしていきたい。多くの人の心に届けたい。そんな野望でいっぱいです。

DESIGN FORWARD to Contents なのである。

そんな野望を一緒に目指したいと思った方、いますよね?笑
ぜひぜひカジュアルにお話しましょう。こちらからご連絡をお待ちしています!

そして、INITIALのことをもっと詳しく知りたいという方は、こちらの資料もぜひ見てくださいね。デザイナー以外のメンバーのこともよく分かりますよ。

おしまい

(バナーデザイン:Kurumi Fujiwara)

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