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2022年ドラマ『ユニコーンに乗って』感想

2022年ドラマ『ユニコーンに乗って』(脚本/大北はるか)観賞。
主演、スタートアップ企業「ドリームポニー」のCEO、成川佐奈に永野芽郁さん。西島さんは長年勤めた銀行員から、コンピューター関連の何も判らないままドリームポニーに応募し、転職した40代後半の小鳥智志役。

若い人ばかりの職場で小鳥は出だしこそ失敗も多かったが、何事にも好奇心旺盛でためらわず挑戦し、吸収していく姿に、年齢差だけで戸惑っていた若いエンジニアスタッフたちも影響を受けて行く。
何より小鳥の懐の深さは若くして企業し、CEOという立場である主人公、佐奈の感情を受け止め、励ます言葉に説得力があった。小鳥の強い前向きな精神が佐奈とリンクし、このドラマの核になっていく……。

と、思いきや、火曜ドラマが恋愛系のドラマ枠とは知らずに観ていたため、仕事のドラマの中にいきなり恋愛要素が加わり戸惑った。起業当初から佐奈に想いを抱いているCTOの須崎功(杉野遥亮さん)が1話目からやたら佐奈と小鳥を気にかけ過ぎているのは勘が良過ぎかな、と思ったり(笑)

回を追うごとにスーパーマンのような役割になる小鳥に対し、ときめきを感じる佐奈だが、小鳥自身に終始その気がないのが良かった。
やがて躍進していくドリームポニーの特許を奪われかけたり、そのことによって仲間を疑う出来事が起きたり、それこそ恋心で一悶着あったりするけれど、それぞれが助け合い、やがて大きな輪になり、ラストへと向かう。
最後はきれいに纏まり過ぎかな、と思えないこともないけれど、それでも、もしも自分が道に迷った時、協力してくれる仲間がいてひとつひとつ問題を解決に導き出せたら毎日がとても活力に満ちたものになると思う。
ドラマ内なので、流れるように描かれるけれど確実に登場人物たちの絆が深まっていた。佐奈をずっと想い続けていた功が、最初は小鳥に嫉妬のような感情ばかりを持っていたけれど、次第に尊敬の念を抱くようになり、その影響で自分の道を追い求めてドリームポニーを去る姿はカッコ良かった。
更にその後、成長した功と佐奈が再び顔を合わせ、駆け引きのない、まっすぐな恋のまま結ばれるのがとても良かった。遠回りのようで実はすべて必要な時間だったと判る。全10回のドラマはとても爽やかに幕を閉じました。

一つ気になったのは、スタートアップ企業に初挑戦する小鳥さんの年齢に戸惑うのは判るけれど、Yogiboから立ち上がる時、体勢が不安定になって手を差し伸べられそうになるとか、スマホ入力のデフォルトがトグル入力だったり(偏見かw)時々あまりにも小鳥さんをおじいちゃんみたいに描き過ぎです(笑)今の40代はそこまで老齢ではないと思います。

後、もう一つ、ユーモアの設定でもないのに台詞に「え?」とか「へ?」と聞き返すのがとても多かったのと「なるほど」と返事するのが多かった部分。顧客に向かってその受け答えはどうだろう。こういった言葉遣いはどの登場人物にもあったので終始気になりました。楽しく観ていたけどどうしてもここだけ未だに気になります。

※軽い感想
複雑な役柄(海斗/ミン・ソヌ)を演じた坂東龍汰さんがすこぶる良かった。
・ドラマ初出演の青山テルマさんが新鮮。
・小鳥さんの持ち物や部屋の置物すべて鳥関連だった所にこだわりを感じた(趣味もバードウォッチング)しかしパソコンのアイコンは百舌w
・次郎ちゃん(前原滉さん)の見せ場が恋愛以外で欲しかった。
・いやそれよりも主人公以外の周囲をくっつけ過ぎ!w
・ラスト、佐奈と功が歩くシーンって実は最初に撮影してた?(二人の髪型やメイクなどで)
・佐奈の衣装や纏めた髪型、ぜーんぶ可愛かった!

🦄 🦄 🦄

🦄爽やかな主題歌

🦄青木沙也果氏によるオリジナルサウンドトラック

🦄大北はるか氏の脚本を百瀬しのぶ氏が完全ノベライズ化

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