アタック・オブ・ザ・ユグドラシル
正に晴天の霹靂だった、その日東京スカイツリーは一瞬にして天を貫く巨木に変身したのである。
日本は大混乱に陥った。地デジ放送は停止し、あらゆる経済活動が減衰。外国人観光客も大幅に減り、終末思想カルトがにわかに流行...
「それももう三年前の事かぁ~」
「あの時は本当祭りだったねっ!」
巨木の根元、人混みの中で三人組の女子高生がフラペチーノ(樹木フレーバー)片手に談笑する。あれからこの巨木は新たな電波塔兼観光施設『東京ユグドラシル』として生まれ変わり、世界中から観光客を集めている。だが...
「...あら?あれって」
そう言って上空を指した女子高生は、爆ぜた。代わりに直径2mものリンゴめいた果実がクレーターを形成し佇んでいる。
「え、あ、ああ、うそ、なん、で...」
二人が呆然してる間にも果実は次々と落下し、観光客を次々と圧殺!周辺住宅を破壊!混迷する人々!
東京ユグドラシルは今、実りの秋を迎える...!
【続く】
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