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再雇用前に会社を辞めました! -112-

こんにちは、ケロヨンです。

 先回は少子化対策や防衛費の財源について俺の意見を書いたけど、今回は今後の日本社会のあり方に伴う働き方や会社のあり方、について書こうと思うよ。

 日本企業の殆どは未だにメンバーシップ型雇用でジョブ型雇用している企業はほんの一部でそれも職種限定だ。
日本企業は企業に長期間属する事が大原則になっていて、その原則に基づいて就業規則や各種規定が作られている。当然給与体系も毎年新入社員が新卒で入社してくる事が前提になっている為新入社員の給与もかなり低く設定されている。年を追う毎に給与が毎年上昇していく事が前提で、だから毎年春闘で賃上げの率を交渉している訳だ。
この様に雇用されている人達はほぼ全員がメンバーシップ型雇用だよね。
これがジョブ型雇用の典型のプロ野球選手になると全く違ってくる。
新卒だろうが中途だろうが実力があれば各球団はスカウト又はドラフトに掛けて入団を交渉する事になるが、この時の報酬交渉は球団が一人一人と交渉し年棒を決める。そして毎年昨年度の結果を踏まえて今年度の年棒交渉をする。
 このようにメンバーシップ型とジョブ型は全く違うが、ここまで極端な雇用形態でなくても、もっと雇用流動性が上がる雇用形態が有っても良いのではないか?って思うんだよね。
 そう思う根拠はシニア世代の俺が会社員時代にどっぷりメンバーシップ型に浸かって来た弊害が定年後に出て来たからだ。
 俺はゼネラリストで会社員生活を強いられた為に全く専門性が欠如していた訳だが、シニアに求められる仕事は専門性が高い又は誰もやりたがらない仕事のみとなる。
 何故そうなってしまうか?と言うと日本社会の構造問題が見えて来るんだよね。
 現在働いている方々は日本社会で生まれて学校を卒業し就職するまでの事を思い返して欲しい。中学、高校時代に専門知識や技能を身に付ける為にその道に進んだ人は極僅かだと思う。俺の同級生を思い返してみてもせいぜい周りに一人か二人程度だった。高校卒業する時に進路を真剣に考え、俺、私は医療の道に進みたい、エンジニアになる為に電気の専門知識を身に付けたい、とか俺、私は看護師になりたい、保育士になりたいって思ったのではないだろうか?
でも、高校卒業時にそこまで考えてその道に進んだ人は俺の周りではマイノリティーだった。殆どの連中が、俺、私は文系、理系、程度で何を目指したいか?どんな職業、仕事に就きたいって明確に言えた奴は殆どいなかった。
 何となく大学に行って、何となく就職活動してその時入れそうな企業に応募して内定貰えたから入社した、って程度の人が殆どだと思う。
 会社に入れば入ったで製造メーカーのエンジニア採用でない限り専門的な業務はなく、製造メーカーでも営業に配属されれば専門的な知識や技能はほとんど身に付かず過ごして来たんではないだろうか?
このような日本の社会構造が専門性を持った人材が日本に少ない要因だと考えられるのではないだろうか?
 そんな日本社会の構造は大量消費、大量生産時代は何とかなったのだが、現在は環境が様変わりしている。
 それなのに相変わらず日本の社会構造は殆ど変わっていない事がシニアや女性が仕事に就く事が出来ない一番の原因ではないだろうか?

 俺が昨年中小企業に雇用され、そこそこの給料で働けているのは単に運が良かっただけだ。中小企業やスタートアップで開業間もない会社はどうしても営業出来る人材を育てている余裕が無い為即戦力を欲しがる、と言う点で営業力のある人材はシニアでも採用される可能性が高く、俺が幸運だったのはたまたまそのような会社と巡り会えた事だ。
これは俺の私見なので余り参考にして欲しくないが、大手のインターネット就職斡旋業者のサイトに登録して就活しているシニアや女性の方は多いと思うけど、殆ど役に立たないので止めた方が良い。
インターネットを使うのであれば、自分が働きたい企業(大手だろうが中小だろうが)のHPにアクセスしてみると結構人材募集しているので直接応募する事をお勧めする。企業側も就職斡旋企業経由で雇用した場合莫大な紹介料を支払わなければならないので、なるべく直接雇用したい訳だ。
同じ500社に応募するなら、ピンポイントで直接企業のHPから応募した方が面接確率はアップすると思うよ。

 さて、現在の日本社会は学校教育から企業の雇用形態まで根本的に変えないと、折角培って来た日本の技術や頭脳がどんどん海外に流出していき、日本経済に大打撃を与えるのではないだろうか。
 今の政権でこの危機感を持って社会構造を真剣に変えようとしている方は少数派で、これでは今の政権に日本国民の未来を委ねるのは余りに無謀だと思わざるを得ないよね。


早く春が来て欲しいよね!

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