AIとNPO広報/LINE公式の無料枠終了がもたらす地域活動への影響/NPO広報友の会-「シェアするBar」を開催しました
NPO広報友の会では、「NPO広報仲間にシェアしたい!」というトピックで話し合うオンラインイベントを年4回ほど開催しています。
2023年11月25日(土)に開催した「シェアするBar」では、わかやまNPOセンター・理事長の志場さんや、NPO法人「きんきうぇぶ」の寺田 誠 さんなど、地域に根差した活動を支援しておられる豪華な面々にご参加いただきました☺
AIとNPO広報
NPO広報の味方、ノンデザイナーにもやさしいデザインツール「Canva」。
様々なNPOから非営利プランの利用を始めたよ!という声をよく聞きます。
どんどん使いやすく進化し、様々な機能が追加されて行っている「Canva」ですが、最近はAI機能も充実してきていて、画像の指定の部分の要素(たとえば空の写真に写りこんでしまった電線とか)をきれいに消せる機能(Magic Eraser)、「もうすこし縦幅が欲しかった…」という写真の縦幅を拡張したりする機能(Magic Expander)も。(風景の一部など、フレームの外側にある(と考えられる)ものをAIが数秒で判断し補足してくれるのです!)
NPO広報のデザイン制作で実際に使っているよーという声もありました。
*世話人・林田は12月30日に、「Canvaにまつわる50の質問」というライブ動画をYouTubeで公開するそうなのでお楽しみに~!
https://www.youtube.com/design4npo
ちなみに「Canvaの導入によって、みんながこれまでお世話になってた“いらすとやさん”の出番が少なくなるかもね~」という話も出ましたが、なんと、いらすとやさんの素材をもとに、ほしい素材がAI生成できる機能も出てきてるんだそう。
※参加者みんなで同じキーワードを入れてみましたが、同じキーワードでも人によって生成される素材がけっこう違っていました。何がトリガーなんでしょう、不思議ですね…。
そんな感じであれこれ昨今のAIについても少し話していたのですが、AIはあくまでネット上にある情報を学習してさまざまな素材を生成するので、認知の低い社会課題や、光の当たっていない当事者やその支援者の生成はまだまだ苦手だなと感じています。NPO広報は、やっぱり人の力がまだまだ求められる領域ではないでしょうか。
LINE公式の無料枠終了がもたらす地域活動への影響
2023年6月にLINE公式の料金が改訂され、これまでは1ヶ月に送信できるメッセージ通数が1,000通 だったのが 200通に減少しました。
これにより、いろんな事業者が大打撃を受けていますが、非営利の地域活動をしている人たちは途方に暮れているという共有もありました。
代替案1:LINEグループ
LINEグループだと双方向になるので、コミュニケーションが独特な人が一人でもいると他のメンバーが離脱してしまうリスクがある…。
代替案2:LINEのオープンチャット
代替案1と同じ理由で心配。知らない人同士、リテラシーもかなり違うとなると、世話人が張り付く必要がありそうです。
代替案3:メーリングリスト
代替案1と同じ理由+メールを見ない人が増えている
代替案4:SlackやDiscord
地域活動だと、高齢の方も多いので新しいツールの導入は厳しい…。
代替案5:ワークプレイス
FacebookやInstagramの運営会社Metaが提供するコミュニケーションプラットフォーム。
Facebookのような使い心地との触れ込みで、非営利プランもあるそうです。
Facebookやっている層にはいいかもとのことですが、TechSoupによる認定がいることがネック。
また、代替案1+4の懸念もあります。
https://ja-jp.workplace.com/workplaceforgood
代替案6:Instagram、Facebook
主催側の発信がきちんと届ききらない+代替案4と同じ理由
などなど、いろいろ出てきましたが、決定打はなく。
LINEとしては、「双方向じゃないコミュニケーションを減らしたい」と思ってのプラン改訂だったかもしれないですが、地域の小さな非営利活動には本当に、本当に大打撃です…。
今回の情報交換の中では「LINE公式の費用を払ってくれるスポンサーを見つけてはどうか」などの案が出てきました。地域のシニア層に訴求したい企業さんが、LINE公式の発信費用を負担してくれるとか(;^_^A
愛知県の豊明市などは、高齢者の様々な生活上の課題を解決するサービス等を、民間事業者と共に創出していく取り組みを進めているそうで、行政も頑張ってほしい~という意見もありました。
https://www.city.toyoake.lg.jp/12817.htm
うちの地域or団体では、この問題をこんな風に解決しているよ!という情報があればぜひ教えてください☺
今回のゲストの団体紹介
わかやまNPOセンター
団体サイト:https://wnc.jp/
和歌山県全域を対象とした市民活動を支援する中間支援組織。
和歌山県NPOセンターでNPOを支援する傍ら、最近は地域活動の支援に力を入れておられます。昨年リニューアルしたウェブサイトの「助成金情報」は、締切日順に並んでいてカテゴリで絞り込みもできるので、和歌山県外の方にも便利ではないでしょうか☺
https://wnc.jp/?post_type=subsidies
きんきうぇぶ
団体サイト:https://www.kinkiweb.org/
ICTを基盤に、富田林や泉大津、金剛地区を中心に各地でNPO支援やまちづくりを手掛ける中間支援組織。
2021年にできた、金剛地区魅力向上拠点『∞KON ROOM』(インフィニットコンルーム) の運営もされております。
https://kongo-lab.com/
出張講座もしてくださるICTの講座のラインナップもたくさんあるので要チェックです~☺
https://www.kinkiweb.org/lesson/
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NPO広報友の会とは?
NPOの広報力を高めたい人・NPO広報に関わる人たちのサードプレイス。ゆるやかなつながりと切磋琢磨の場をつくり、ありたい未来に近づける力をチャージする集まりを目指しています。会のご紹介はこちら
世話人について
林田全弘(株式会社ガハハ デザイナー):Twitter
槇野吉晃(認定NPO法人サービスグラント関西事務局/はしのまち映画会 代表):Facebook
マキノスミヨ(ビッグイシュー・オンライン 共同編集長):Twitter
世話人のイベント登壇予定
*林田全弘
月2回実施している、Youtubeライブ。
最近は、Canvaのデザインフィードバックをライブしています。
https://www.youtube.com/design4npo
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