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「わたしがこのNPOに寄付する理由&あのNPOに寄付しない理由」/「NPO広報友の会-シェアするBar」を開催しました

NPO広報友の会では、「NPO広報仲間にシェアしたい!」という話題を話し合うオンラインイベントを年4回ほど開催しています。
2022年11月26日(土)に開催した「シェアするBar」のテーマは「わたしがこのNPOに寄付する理由&あのNPOに寄付しない理由」。

世の中には寄付を募る団体は無数にあり、目につくすべてに寄付していたら破産してしまいます(;^_^A では、自分は何を基準に寄付しているのか?またはしないのか?について、見つめなおしてみました。

前回のランチ会に引き続き、フリースクールを運営するNPO法人 ふぉーらいふなどで活動されている矢野 良晃さんが参加してくださいました☺

まずは「寄付した事例」のシェア

まずは、これまでの寄付経験を思い出し、そのきっかけや理由をシェア。

▼ネットでの寄付

たまたまの出会いでの寄付をしたケースとして…

  • とっても役に立つ情報を発信している団体があり、タダでもらってはいけないと感じて。

  • 当事者の置かれた悲惨な状況が詳しい記事になっていて、それがSNSのタイムラインで流れてきた。記事の中に振込先が書いてあったので、そのまま振り込んだ。

などがありました。活動で培ったノウハウを発信をすることや、社会課題や当事者の置かれた状況などを詳しく発信すること(自分たちができない場合は、記者さんに書いてもらうなども含め)って、手が回りづらいけどやっぱり大事だねーという話になりました。

▼クラファンの部

毎日のように新しい企画が追加されるクラファンについては…

  • 繫がりのある人から直接お願いが来たら参加することが多いかも。

  • その場合、最低額が低い(3000円以下が目安)と参加しやすい。

  • リターンが欲しいものだと高くてもしちゃう…

などの意見があがりました。クラファンを主催する側はついつい最低額を上げがちですが、より多くの人に関わってもらいたいならば、最低額を慎重に検討するとよさそうです。

※ちなみに矢野さんが「リターンが欲しいものだと高くてもしちゃう」として紹介しておられたのは、千葉の公務員の方たちが開発したという「僕らの基地が欲しいんだ」という、ボードゲームだそう。街の仕組み、社会の仕組みは変えられることを学ぶボードゲームだそうで、これは確かに興味がある…。

▼リアルの場での寄付

リアルの場での寄付の事例では、こんな事例が。

  • 「ビンゴ大会」
    アルコールありの和やかな報告会で、お楽しみ企画としてビンゴ大会があった。関係者から募ったいろんな「モノ」(高級ワインなどもある)を景品で、「ビンゴカード」が販売されていた。酔った勢いで、当選確率を上げようと、たくさんビンゴカードを買ってしまった。
    でもたくさん当たったので楽しい気持ちで帰路についた。

  • 「ガチャガチャ」
    手作りのものが景品として当たるガチャガチャは、少しずつながら確実に寄付を集められているという事例が共有されました。
    大量に寄付された毛糸を元に、市民ボランティアがニット作品をつくり、それがガチャガチャの景品として当たる仕組み 橋本市の市民活動サポートセンター(大当たりか当たりしか出ない)の事例や、フリースクールの子どもたちがつくった作品が当たるガチャガチャは、通行人がフラッとトライしてくれる事例などが紹介されました。ガチャガチャパワー、おそるべし・・。

誠実に抑えるべきところを抑えて活動していることが大事なのは言うまでもありませんが、それに加えてリアルの場では「楽しい」があると「つい寄付してしまう」かもしれませんね☺

そして「寄付をやめた/しなかった理由」は…

そして寄付しようと思ったけどしなかったNPO、マンスリーサポートをしていたけれど停止したNPOなどを思い出していただき、そのきっかけや後押しとなったことについても語らいました。
「寄付した理由の裏返し」は割愛し、いくつかをピックアップします。

▼ネットでの寄付

  • 事業報告書や決算書がウェブサイトにあがっていない
    →canpanにリンクしていても、団体サイトにPDFがあがっていないと萎えるという意見も!

  • クラファンの依頼が来たが、「コピペ」感が満載でガッカリして
    例)ちょっと前に一緒に仕事したのにそれについて触れられないなど

  • 寄付は現金を専用封筒で回収しますと書いてあり、遠方なので断念した

▼人が…

  • コンプライアンス違反では?という行いを直接/間接で知って…
    →団体内外の「人」とのコミュニケーションのあり方も重要ですね‥

▼事業や姿勢が…

  • 報告書で「経常収益〇億円」などと謳っていて、「?」となった

  • もともとの課題意識と離れた方向に事業展開していくと発信があり、ちょっと違うかな?と思い支援をやめた

等々…。普段の「人としてのコミュニケーション」や、事業のコアに向き合う姿勢が大前提かもしれませんね。

「寄付してよかったなーと思うとき」

続いて、寄付してよかったなと思ったときの話も。

  • 自分の寄付が活かされているんだなーと分かった時

  • お手紙でお礼が来た時

  • 報告会で素敵な職員さんたちに囲まれ、「この人たちの仲間になれたんだなー」と感じた時

等が挙げられました☺

等々、ここでは紹介できないことも含め(;^_^A、学びの多い時間となりました!

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NPO広報友の会とは?
NPOの広報力を高めたい人・NPO広報に関わる人たちのサードプレイス。ゆるやかなつながりと切磋琢磨の場をつくり、ありたい未来に近づける力をチャージする集まりを目指しています。会のご紹介はこちら
次回以降は
2022年11月30日(水)ランチ会
2022年12月21日(水)ランチ会(※年末のため第3週に実施)
といった開催予定です😊

※2023年4月22日(土)〜23日(日)にNPO広報友の会主催で、
NPO広報に関わる人々で合宿をしようと企画を進めています。
興味のある方は予定をあけておいてくださいね♪
https://www.facebook.com/pr4npo/

世話人について
林田全弘(株式会社ガハハ デザイナー):Twitter
槇野吉晃(NPO法人サービスグラント 関西事務局):Facebook
マキノスミヨ(ビッグイシュー・オンライン 共同編集長):Twitter

世話人のイベント登壇予定
*林田全弘
11月30日(水) 
-Canvaでつくるクラウドファンディング用サムネ画像+色選びの手順

12月14日(水) 
-いまさら聞けないCanvaで画像編集・画像加工の基本・12月29日(木)
2022年を総まとめ NPOのためのCanvaニュースランキング

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