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超上流からの顧客支援!PMOをSIerがやる意義とその面白さについて

はじめまして、パーソルプロセス&テクノロジー(以下、パーソルP&T)の舟津と申します。
本記事では、現在私が推進しているPMOという仕事について、その面白さや未来像についてお話していきます。
本記事読了後「SIerってシステム開発や保守だけじゃなくて、こんなに面白くて夢があることもできるんだ!」と思っていただければ幸いです。

自己紹介

舟津 七海
エンタープライズソリューション統括部ITサービス部所属で、2021年新卒入社の現在3年目なりたて社員です。
1~2年目は美容業界のお客様の社内システム開発と保守業務に従事、新入社員のOJT担当も並行していました。2023年1月から現在にかけては、部品メーカーのレガシーシステムマイグレプロジェクトに、PMOとして参画しています。
趣味はゲームなどインドア派。でも、美味しいものを食べるために外に出ることはよくあります。それから、ドラえもんが大好きです。

“PMO”とは?

さて、ご存じの方もいらっしゃるとは思いますが、そもそもPMOとは何のことでしょうか。
PMOとは「プロジェクト(P)マネジメント(M)オフィス(O)」の略で、プロジェクトに対して進捗管理やリスク状況管理などを行い、プロジェクトを円滑に進められるようにする役割です。

もちろん、プロジェクトによって抱えている問題は異なるので、プロジェクト毎に即した課題を抽出し、それにふさわしい支援をする必要があります。

実際何をやっているの?

では、私がPMOとして入っている案件では「実際に何をやっているか」についてですが、
まずは案件の概要について軽く説明します。

【概要】
・お客様:部品メーカー会社の、システム統括部
・PMO対象プロジェクト:メインフレームなどを使ったレガシーシステムのマイグレーションPJT(以下、マイグレPJT)
(マイグレ対象システムは300以上と大規模!)

そこで我々PMOとして入っているチームは、主に以下3つを推進しています。

  1. 週2回、お客様と定例ミーティングを実施し、その時に抱えている課題や要望を確認

  2. レガシーマイグレPJTに必要な予算確保のための試算

  3. レガシーマイグレPJT推進のための全体スケジュール計画、管理

1.週2回、お客様との定例ミーティング:

毎週2回、お客様とのミーティングでは、マイグレPJT推進をする統括部の統括部長クラスの方々と打合せをします。
ここでは主に、プロジェクト推進をしていく中で、進捗管理や予算確保など、何に困っているかを聞き出し、我々PMOとして入っているチームが具体的に行うタスクに落とし込んでいきます。

「課題・要望抽出」という意味では、システム開発の要件定義工程などでも、お客様の要望を聞き出し、システムに反映していくという経験はできますが、PMOとしての課題抽出では、予算や経営の話にも絡んでくるため、システム開発ではあまり経験できない、お客様のビジネスに直接かかわって、課題解決を推進でき、自分たちの仕事が与える影響がそれだけ大きいという部分に面白さを感じられます。

(また、個人的には、自分より立場も年齢もずっと上で、社会人経験の長いお客様内の人間関係を垣間見られ、不思議と親しみを感じられることも面白さの一つだと思っています笑)

2.レガシーマイグレPJTに必要な予算確保のための試算:

お客様との定例ミーティングを通し、見えてきた課題として取り組んでいるタスクです。
マイグレPJTを推進するにあたっての予算取りがうまくいっていないとの課題が見えてきたため、マイグレにかかる費用、マイグレをしなかった場合の費用、マイグレをした後の想定費用を膨大な情報から整理して算出し、損益分岐点や費用対効果を示すことで、お客様の経営陣にマイグレのメリットと予算確保を訴えかけられるように推進しています。

特に私のような3年目の若手にとっては、普段のシステム開発・保守業務で、特段お客様にとっての費用対効果を意識できる機会は少ないですが、PMOをしていると「ここにこれだけ大きなお金がかかっているのか!」「こんな額の金額が毎年動いているのか」など、経営の裏側的な部分に入り込めるのも魅力です。

3.レガシーマイグレPJT推進のための全体スケジュール計画、管理:

こちらも、定例ミーティングを通し、見えてきた課題から落とし込まれたタスクです。
マイグレを進めるにしても、マイグレをした後に描かれるゴール像が可視化されていないことから、経営陣にマイグレのメリットが伝わっていなかったり、マイグレ推進をする部署でも、方向性が定まらないことから足並みをそろえてプロジェクトを推進できていないという課題がありました。そのため、現状の課題や目標を分析し、マイグレの目的を明確にしたうえでロードマップを引き、それに沿ってプロジェクト全体のスケジュール計画や管理に落とし込んでいます。我々PMOチームの仕事がそのまま、お客様のプロジェクトの舵取りを握っているといっても過言ではありません。そこにプレッシャーはありつつも、大きな顧客貢献度とやりがいを実感できる部分です。

SIerがPMOをやるメリット

さて、ここまで色々と課題抽出、予算取り推進、スケジュール計画など、PMOとして行っていることを述べてきましたが「それって結局SIerじゃなくて、コンサルとかでもできるんじゃないの?」なんていう印象を受けた方もいるかもしれません。(事実、私も案件参画当初はそう思っていました。)

しかし、SIerがPMOをやるのには大きなメリットがあります。
それは、一言で言えば「絵に描いた餅ではない、確実性の高いサポートや提案ができる」という点です。
SIerとして、様々な開発・保守案件に従事してきたからこそ、技術についてはもちろん、プロジェクトの推進方法などリアリティのあるナレッジがそろっています。

また、提案に沿っていざ推進することになった後も、責任をもって顧客と伴走してプロジェクトをウォッチしていけること、またそこでもSIerとしてのナレッジが生きてくるのは、顧客にとっては安心感のあるものであると考えています。
もちろん、顧客だけではなく、我々ベンダー側にもメリットがあります。
普段、システム開発案件を取り付けるには、営業をかけたり、RFPに応じたりなど、様々なハードルがあると考えます。しかし、PMOとして入れば、そのプロジェクト内で進めなければいけない開発やツールの導入について、それらはすべてシステムベンダーでもある自分たちの会社で実施できる案件のリードにすることができます。まさに「システムベンダーとしての案件の宝の山」と言えると思います。
このように、SIerが行うPMOは、顧客・自社双方がwinwinで笑顔になれることだと思いませんか?

PMOのこれから

これからの時代、様々な企業がDX推進に乗り出していくことは明らかです。
その中でも、まだまだITというものに不慣れな企業や団体もたくさんあると思います。
そういった人たちの助けになれるのがPMOという仕事だと私は考えています。
我々がSIerであるからこそできる、フィジビリティのあるサポートやソリューション提案を通して、顧客貢献、ひいては社会のDX推進拡大につなげていきたいです。

さいごに

ここまで読んでくださった方、ありがとうございます。
PMOの面白さや、SIerがやることの意義について伝わったでしょうか。
私自身まだ3年目という、正直システム開発プロジェクトのPMすらやったことがない立場ですが、企業の偉い方々と話し、経営の話や課題分析など、それまで従事していた保守や開発では全く使わなかった頭を使うことに難しさを感じながらも、やりがいを感じる仕事ができていると感じています。パーソルP&TのSSOLという組織は、そういった、若手にも色々なことをチャレンジさせてくれるのも魅力の一つだと思っています!

これからも、顧客にとっても、自社にとっても、笑顔になれるような社会的意義のある仕事に、SSOLとして挑戦していきたいです。 


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