「旅立ちの日に」で踊れ

日本人クラブに行かなさすぎ問題。
「この後クラブ行く?」が冗談と捉えられてしまう実情に一石を投じたい。

海外におけるナイトクラブは、日本人にとってのカラオケとちょうど同列にあると聞くだけに誠に遺憾である。
日本の音楽業界のメインストリームは、邦ロックをはじめとするJ-POP。
アメリカのトップチャートの楽曲などほとんど知られていないのが現状だ。
つい先日渋谷にlil pumpが現れた時も、ほとんどの日本人が彼を素通りしていたほど。
このガラパゴス化した音楽がカラオケに抜群に合うのだから、音を楽しみたい時にカラオケという案が第一に出るのは当然といえば当然だ。
ここで諸君らに問いたい。
君たちはカラオケで友人の歌を聞いている時、どのようにしてリズムを取っているかな?
それは手拍子やマラカスなどではなかろうか。
日本人の遺伝子に刻まれたこの音の取り方に、クラブカルチャーが発展しない原因の一つがあるように思われる。
日本で手拍子の文化が形成された一方で、欧米や韓国などの音楽先進国ではダンスで音に乗るのが一般的とされている。
彼らは誰に教わらなくとも、自然と音楽に合わせて体を揺らす術を知っているのだ。
実際にクラブに行くと、洋楽好きはもちろん、一部K-POP女子が音に揺られる姿も見かけるようになってきた。
このような違いは何故発生するのだろうか。
小生は日本の音楽教育に一因があると考えている。
思い出していただきたい。
学校行事で体育館に集められ、歌や踊りなどの出し物を見る時、その場にいる全員が座って手拍子をしているだけだ。
これでは全身で音を楽しむ感覚は養えない。
そういう意味ではダンスの授業の必修化の流れは非常に良い傾向といえる。
個人的には、全国の公立校にダンスフロアを設けるべきだと提唱したい。
全校朝会では、DJが流す校歌にあわせて皆で踊る。
6年生を送る会では、「旅立ちの日に」に乗せてしっとりと肩を揺らそう。
ドリンクはレッドブル牛乳でいいだろう。
全国の知事、教育委員会、聞いてるか?

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