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少年少女、大富豪を目指せ ―自己紹介③―

こんにちは。前回、前々回の記事を読んで頂いた方はありがとうございます。最近暑くなってきましたがお元気でしょうか。
三日坊主を卒業したい、という内容の記事を書いたにも関わらず、既に一週間投稿が途絶えたかんぷろまいずです。流石に失踪が早いぞ。

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<最近朝が早いので許してください>

さて今回の記事内容なのだが、自己紹介記事の最終回である。いやいつまで自己紹介しているんだ。自己紹介という名の趣味劇場をただ続けているのも楽しいのだが、ここらで一度切り替えていこうと思う。
なお、今までの記事史上最も娯楽性に塗れた記事になる。それでもよろしければどうぞ。

1.「大富豪」「大貧民」をご存じだろうか

皆様、「大富豪」「大貧民」と言われるゲームを知っているだろうか。どちらの名前でも呼ばれるが、中身は同じである。
ゲームとは書いたが、デジタルゲームでもなければ実体のあるゲームでもない。所謂、トランプゲームの一種という奴だ。某テレビ番組で、千原ジュニアが「滅茶苦茶はまった」「フランスで革命を起こした」と紹介した事もある。ただ知名度が高いゲーム(特に子供)なので、元から知っている人も多いと思われる。

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<調べてみたら商品化されていた>

Wikipediaや日本大富豪連盟が存在するぐらい広く知られているゲームなのだが、この手のトランプゲームは知らない人はまるで知らないものである。なので、まず簡潔にルールを説明していきたいと思う。

2.大富豪ルール説明(ほんのさわりのさわりだけ)

では、ほんのさわりだけゲームルールの説明を書いていく。ただし、このゲームは尋常じゃないほどローカルルールが多いので、全貌の紹介はここではしない。というかできない。事実、著者は自分が知っているルールをとりあえず書いただけで5000文字を超える超大作を生んでしまったことがある。

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<実に不毛な時間であった>

使用する物はトランプ1つ。ルールにもよるが、3人~7人ぐらいが適性人数だと思われる。カードをシャッフルしたら、全員に同じ枚数になるようにカードを配る。じゃんけん等で最初にカードを出すプレイヤー(親と呼ぶ)を決めたら、準備完了である。

①親がカードを場に出す。何でもよい。
カードの出し方には種類があり、1枚で出す「シングル」や同じ数字を出す「ペア」(2枚組)、「トリプル」(3枚組)、同じマークかつ連番数字3つ以上(例:♠4・♠5・♠6)の「階段」「シークエンス」などがある。
※同じ数字4枚は「革命」という特別役になる(後述)。

②次のプレイヤー(時計回りが多い)がカードを出す。パスをしてもよい。ただし、出す際には制限がある。
 1.親より強いカードを出さなくてはならない。
   強さの順は、3<4…<10<J(11)<Q(12)<K(13)<A<2<Jorker。
  例)親が♠4を出している→次のプレイヤーは5以上を出す。
 2.親と同じ出し方で出さなくてはならない。
  例)親が♠♥の5(ペア)→次のプレイヤーは6以上のペアを出す。

③これを繰り返していく。
(例:4人対戦時:プレイヤー1が出す→2→3→4→1…)
全員がカードを出せなくなった(出さなくなった)ら、場を流してリセットする。最後にカードを出したプレイヤーが親になり、手順①に戻る。

④手札が無くなったプレイヤーから上がりとなる。これを、最下位が決まるまで繰り返し続けて行う。

…と、まぁ基本ルールはこんな形になる。
「順番に手札からカードを出していき、手札が無くなった人が勝ち」と覚えておけば問題ない。

3.このゲームが「大富豪」「大貧民」と呼ばれる所以(さわりだけ)

基本ルールはこれまでの通りなのだが、このゲームには「大富豪」を印象付ける特別なルールがある。

1番で上がったプレイヤーを「大富豪」、2番を「富豪」と呼ぶ。
同様に最下位を「大貧民」、下から2番目を「貧民」と呼ぶ。
他のプレイヤーは「平民」と呼ばれる。
…このルールが猛威を振るう(効果を持つ)のは2週目から。

・2週目以降のゲーム開始時には、手札交換が行われる。
大貧民・貧民は、手札の一番強いカードを大富豪・富豪にそれぞれ差し出さなくてはならない。代わりに、大富豪・富豪は手札のいらないカードを大貧民・貧民に渡さなくてはならない(大富豪⇔大貧民は2枚、富豪⇔貧民は1枚)。なお、2週目以降は大貧民が親となってゲームを開始する。

…ゲーム開始時に強いカード/いらないカードを交換する為、二週目以降は手札の質に差がある状態でゲームが始まることになる。大貧民・貧民は辛い立ち上がりになるだろう。大富豪や富豪によって、彼らが蹂躙されるだけのゲームなのか…?と言われると、実はそんなことはない。それが以下のルールである。

・自分が親の時に、同じ数字4枚を同時に出すことで、「革命」を行う事が出来る。革命を行うと、以降のカードの強さが反転する
通常:3<4…<10<J(11)<Q(12)<K(13)<A<2<Jorker。
革命:2<A<K(13)<Q(12)<J(11)<10…<4<3<Jorker。
なお革命時に誰かが革命を行うと、強さは通常時に戻る。

…このルールがあるお陰で、大貧民・貧民には逆転のチャンスが残されている。彼らは強いカードを持っていかれて弱いカードを貰うことが多いが、革命が行えれば一気に形勢逆転することが出来る。逆に、大富豪の手札にAや2といった強いカードがたくさんあっても、革命されると一気に厳しい手札になってしまう。そんな一発逆転要素があるのだ。
更には、手札交換のせいで大貧民は革命がしやすい。大貧民が元から3・4といった弱いカードを複数抱えていた場合、大富豪から来たカードで同カードが4枚揃うことも珍しくないのである。

こうした逆転要素も手伝ってか、「大富豪」/「大貧民」は現代におけるトランプゲームの代表格と呼べるポジションにいる。そして、先述した通り多く存在するローカルルールの山こそが、このゲームを麻雀にも通ずるレベルの戦略性ゲームに押し上げている。次章では、そうしたローカルルールのほんのさわりを紹介する。

4.ローカルルール(さわりのさわりのさわり)

・Jorkerは単体でも最強のカードだが、他のカードの代わりとして使う事もできる。
例)♥の9・♦の9・Jorkerで「9のトリプル」として出してもよい。

・「8」のカードを出した時、場をリセットして親になる(8切り・やぎり)。ただし、8を出して上がる(手札が0枚になる)のは反則。

・↑に近いルール。2・Jorkerを出して上がるのは反則。

話すと長い「縛り」ルール。出されたカードに同じマークが続いていた場合、次のプレイヤーはそのマークを含むカード・組み合わせしか出せなくなる。なおこのルールには派生が多いが、今回は省略。
例)♥3→♥6と場に出た。次のプレイヤーは、「♥かつ7以上」を出す。
♥♦6(ペア)→♠♦9と場に出た。次のプレイヤーは、「♦を含む10以上のペア」を出さなくてはならない。

・階段/シークエンス(同じマークかつ連番となる数字3枚以上)は、手札が揃っているなら4枚以上続けて出すことも出来る。4枚以上出した場合、革命が発動する(階段革命)。
例)♥4・5・6・7が場に出た。次のプレイヤーは、4枚の階段を出さなくてはならないし、革命も発動する。
※「4・5・6・7」の階段を出された際に、次のプレイヤーが出せる階段が「5・6・7・8」か「8・9・10・J」になるかは意見が割れる。

…といったこれらのルールは、無数に存在する。正直きりがない。

5.なんで大富豪なのか

ここまで長文をつらつら書いてきたが、本来この記事は自己紹介である。ではなぜ大富豪のルール紹介をしたのか。

閑話休題.003

<だいぶ遅い?ご指摘の通りである>

結論から言えば、人間性を伝える―お互いを知る上で、大富豪がある種「便利」なゲームだからである。このゲーム、ゲーム名や基本ルールを知っているプレイヤーは多いものの、各自が用いているルールは間違いなく差分がある。ローカルルールが多すぎて、全く同じ環境・ルール体系で遊んでいる人はそれこそ兄弟姉妹ぐらいしか存在しないだろう。即ち、ゲームを遊ぶ上でルールの擦り合わせという工程が入ることになる。

つまり―つまりである。言い方を変えれば、大富豪を遊ぶ前には会話を弾ませる必要がある。「あなたの地元では、どんなルールありましたか~?」といった他愛のない会話から始まり、お互いの意思統一を図ることになる。
これは、初対面の人が集う4月の大学であっても、ミーティングのアイスブレイクであろうと使いやすい。「お互いにしゃべる機会を与える遊びのきっかけ」として、大富豪はそこそこ便利に機能するのだ。その上で、ゲーム性は多くの人に愛されるレベルで確かにある。ある意味、外れのない安牌だ。

勿論、わざわざ大富豪でやる必要性はない。他の手段など星の数ほどある。
ただ、「基本ルールは単純で知っている人が多く、なおかつ差分を聞く為に会話が必要となり、その上で勝つ為の盛り上がりもある」といった、人を選びにくいコミュニケーション性のあるツールは意外に貴重である。「つまらなくて盛り下がらないか」と不安な方には、大富豪経由型コミュニケーション、オススメである。

6.かんぷろまいずの自己紹介(完)

…さて。気が付けば文字数は3800を超えていた。その大半は大富豪の基本ルール説明でしかないのだが。ただ、私・かんぷろまいずがこのような思考回路をしている…という事は、自己紹介①~③で何となくおわかりいただけただろうか。

https://note.com/ppp29

<過去記事自己紹介。読んで頂けると幸い(宣伝)>

相手を知る為には会話が必要である。また、自分を知ってもらう為にも会話が必要である。そうした事を示す為に、今回含む3つの記事を書いた。
…ただし、その切り口を真面目なものにしてしまうと相手が委縮してしまう場合もある。それもあって、今回は非常に緩い切り口を選んだ。

7.まとめ

と、偉そうなことを書かせて頂いたが私はただの青二才である。なんなら今後の予定もまるで決まっていない。さぁ次は何を書こう。連載記事が書きたいとは言ったが、最近の生活スタイルで毎日書くのは流石に辛い(現在朝5時起きなのである。おのれ某ウイルスめ)。

という訳で、今後も何かしらは書くと思いますが、その内容は未定です。
こんな計画性のない人間ではありますが、どうぞよろしくお願い致します。

Ex:筆者周りでの大富豪ルール一覧

あくまで名前を列挙する形式に留める。気になった方は調べて。

①採用しているもの

・縛り(激縛り含む)
・役上がり禁止(8・Jorker・2・3(革命時))
・階段革命
・3♠
・5飛び
・7渡し
・8切り
・10捨て
・11バック(選択制)
・12ボンバー

②採用していないが知ってはいるもの

・都落ち
・4止め
・ろくろ首
・救急車
・大革命

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