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スーパーかあちゃんへの道09

とうとう主人によるテコ入れが始まった。
前回の、あまり成長の見られなかった40分で6品トライアル(スーパーかあちゃんへの道04参照)について書いた後、ポンコツすぎるだろ!と一笑された。くそう。プロと一緒にすんなあああ、と思いつつも、色々とアドバイスをもらい、とうとう今日、三度めの正直!

今日は別のセットでチャレンジ。
まあよく聞く話ですけれど、主人曰く、段取り8割ってやつだそうで、始める前にの準備に問題があるとのこと。今までは野菜のカットで25分も使っていた。本来であれば10分の行程。ここを縮めるしかない!ということで受けたアドバイスが下記。

①切る野菜を全部出しておき、どれをどう切るかを自分なりに把握すべし
②切る順番を考えるべし
③まな板はしっかりしたものを、下に布巾を敷いて使うべし

今までの私は、人参をまず切って、次にかぼちゃを切ります、ってなったときは冷蔵庫からかぼちゃを出して、こっちの料理で4分の1、こっちの料理で4分の1、ということは合わせて2分の1使うのであり、一方は一口サイズ、もう一方は…などということを貴重な40分の中でやっていた。まあ確かにこのくだりを全野菜でやっていたら、これだけで10分経つ。

ということで、始める前に、どの野菜をどう使うかを一通り頭に入れて、覚えきれないところはメモを取るなどして、右からやって来た野菜をカットしながら左へ受け流せるようになるまでイメトレを積んだ!
そして、使う分の野菜を全て冷蔵庫から出し、並べておいた。これで①は改善されたし。

で、②。切る順番。これは簡単なことで、例えばゴボウとキャベツがあったらキャベツが先だよねという話。ゴボウを切ったまな板というのはじゃりじゃりのどろどろで、念入りに洗う必要がある。念入りに洗っていたら、やはり時間の無駄なので、さっと流す、あるいは拭く程度で次の材料が切れるだろう、という野菜から選んで切る。もちろん、肉類は最後。

③のまな板はしっかりしたものを、というのは、私が100均で売ってそうな、うっすいまな板でやっていたので、小さいし低いし滑るしでいいことないよ、大きいのでやりな、と呆れながら諭されたのであった。

で、やってみた!

ストップウォッチで主人に時間を測ってもらい、いざスタート!

長ネギは麻婆豆腐とスープ用、人参はこの後レンジにかけるから直接タッパーに入れておく、長ネギとチンゲン菜は一緒に使うから同じトレイに入れておけば良い、などの判断が、出来る!うおおお、これか、この感じなのか自分のものにするってのは…!

野菜のカットを始めてから15分が経過したところで、やはりやや遅れていることに気づく。で、次の、さつまいもを茹でる行程に進みつつ、カットを同時並行で行う。同時並行!スーパーかあちゃんフレーバーなフレーズである。
次にやるべきことがわかっているとこんな応用も効くんだね。まははははは!楽しいじゃない。ふほほ。キッチンは我が庭。

で、なかなか順調に煮る、焼く、レンジでチンする、などの行程が進んで行った。そういえば何分経ったのだろう。ストップウォッチ兼子守役のミスター・プロはちゃんと時間を確認しておるのか?と私は心配になった。

「あと何分?」
「2分」
「2分?!」

その報告、もうちょっと刻んで欲しかった。ていうか私が聞かなかったら知らん間にタイムリミットになってるよ。と思いながらもとやかく言っている暇はない。その時点で、4品出来ていた。これだけでもすごい進歩だ。私は残りの2品に注力し、そして、40分を迎えた時には5品までの料理を作り終えていた。こ、これはなんたる進歩…!ミスター・プロ先生、ありがとう!

と思って振り返ったらプロは寝ていた。

いやしょうがないよ。子供を寝かしつけながら横で寝転んでいると、眠くなるよね。子供より先に親が寝ちゃったとかあるあるだよね。わかる。でもあと2分、までは起きてたね。起きてたじゃん? マラソンでいうと、もうゴールテープまであと何メートルっていう、最後の長い直線の道まで来ていたよ。それなのに、寝たんかプロ。

私はちょっと立ち尽くした。
おんなじ姿勢で寝ている2人を半ば捨て鉢に、ややあ、ようく寝てらあ、と他人事のように眺めて、しかしまだあと一品残っていることに気がついた。ストップウォッチは止まっていない。

ということで、結果は54分で6品完成!でした。これは、進歩です。明らかなる成長です。

・サツマイモとカレイのあんかけネギ炒め
・サツマイモのレモン煮
・チンゲン菜とエノキの炒めもの
・鶏とチンゲン菜の中華スープ
・人参とハムのサラダ
・辛くない麻婆豆腐

を、なんだかんだで生み出した!

野菜の運用図を頭の中に描き、メモし、右から左に野菜を受け流せるようにイメトレせよ。あのアドバイスは本当に的確だった。あれのおかげで、格段に早くなった。
でもあの時間。多分あれで30分くらいかかっていると思うの。あの時間は、どうやって生み出すんでしょうか普段は。教えてミスター・プロ。

うつ伏せでようく寝ている無防備な体の、その肩甲骨あたりを流し見て、なんか釈然としなかった。
仕方ないから1人で小さく万歳して、なんだか私まで眠りたい気持ちになって来ちゃったのだった。あくび。

スーパーかあちゃんへの道ははるかに遠い。





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