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多和田葉子『太陽諸島』の、男性描写
ころぶ、と思った瞬間、後ろから強い腕が支えてくれた。クヌートの香りがした。それは男性用香水にときどき使われている渋く乾燥した動物性のにおいだった。
渋く乾燥した動物性のにおい・・・!
セクシーすぎて思わず抜き出してしもうた。
なんだこの香りの描写は。
多和田葉子の文章は、日本語のクセがなくて、わかりやすくてフラットなのだが、時折何とも比べようもないほどに官能的な時がある。
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