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pikako
2015年11月22日 15:10
#35 真っ白い世界に目が慣れてきて、その祠の輪郭がはっきりしてきた。さっきまで歩いてきた両側の生い茂った木々とは打って変わって、そこはちょっとした広場になっていた。 見上げるほどの黒い物体は、広場の真ん中にそびえ立っていた。それを中心にして、四方向の隅には、篝火が焚かれていて実は、白ではなくぼわーっとオレンジ色になっていた。どうして白く眩しく見えたのだろうか? 「ダイジョブデスカ?
2015年10月7日 12:26
#34 相変わらずのまとわり付く空気とまだぎこちない歩みのせいで、二人より息が上がってきた。まだまだあの白い丸は近づいてこないが、怖さはなかった。 ただ両側の闇の中には、精霊や邪悪な何かは、蠢いているそんな気が漂う道で、とても一人では行くことは出来ないと思った。 「この道は、昼間はどんな感じですか?」思いきって聞いてみた。「昼間?昼は、木漏れ日がキラキラしていて、花や緑