見出し画像

お母さんの「敏感期」【@毎日1冊「教育」本チャレンジ14日目】

14日目です!

今回はモンテッソーリ教育について学ぼうと考え、こちらの本を手にしました。


作者である、相良敦子さんはモンテッソーリ教育の第一人者と呼ばれ、数々の著書を出版されています。中でも、漫画で学べるこちらの本は、以前読ませていただいたのですが、わかりやすさでいうと今回よりもオススメです!!


【忙しいあなたに】Yuki's Summary📚
モンテッソーリ教育においては子どもの「自立」を目指す。そこで行うことは主に環境づくりであり、教室の工夫には多くの工夫が施されている。「環境に恋し、環境と恋仲になる」本書の一節からだ。
また、相良さんは子どもの発達において「敏感期」を理解する必要だと話す。発育というと、とにかく外にあらわれる経過で見ようとするが、実は内面にある、特別な感受性やエネルギーが重要なのだ。「敏感期」とは人生で唯一3歳から6歳ごろに訪れるものであり、「自分の行動の主人公になろう」とする。そのためには全力を出すことを惜しまずに行動するため、子どもの体力は無限大という言葉は的を得ている。モンテッソーリの大切さを「敏感期を逃すことは、終バスに乗り遅れるようなものだ」と話しその重要性を説いている。
「敏感期」にはとにかく五感を用いて行動する。そのために、お母さんたちは大変なことも多くある。子どもが手伝うと言って手伝わせると、大きなトラブルが起きてしまうなどトラブルが多く起こるのは防げない。しかしながら、モンテッソーリではこれこそが学びであり、親ができることはその行動を「見せる」(ゆっくり順序立てて)ことで、子どもをあくまで助けてあげることが重要だと話す。
同時に、「知性」も内側から湧いてきて、追求が始まる。「敏感期」においてこうした追求は大変重要であり、その後の人生の土台となる。
敏感期における子育ては本当に大変なものだという。本書では「お母さんの敏感期」という言葉を用いてお母さんも学びの過程にあることを示し、背中を後押ししている。そのため、育児に関する指導例も豊富に掲載されている。


湧き出る「知性」

画像3

「敏感期」には心のそこから、そして果てしなく「世界」を知りたいというエネルギーが湧き出てくる。


ゴルフの例はとても面白い。

ある時、子連れの父がゴルフの練習に来て。子どもを1時間ほど置き去りにしたという。アルバイトのスタッフは何とかわいそうなと思ったそうであるが、その後父が練習を終えて、出ようとすると清々しい顔で子どもは父に歩み寄ったという。

何をしていたのか気になったアルバイトのスタッフは子どもがいた場所に行ってみると、そこには砂利の中から白い石だけが分けておいてあったという。


この時期に起こる「分ける」という作業の典型例だ。
子どもはこの時期の湧き出る「知性」を用いて「分ける」ことに夢中になるという。この例では1時間は軽く集中していた子どもの集中力を物語る!


スイス留学で落第した話

画像4

日本のかなり優秀な子で、自分で手はずを整えてスイスに留学した子どもがいた。全て優秀で、どんな質問にもすぐに応えることができる。

しかし、スイスでは「落第」をくらい、日本に帰って来た。
理由はその子には「考える」力がなかったからだ。

どんな質問にもオートマティックに応えることが求められているのではなかった。
「考えること」「哲学」がスイスの学校では求められたのだ。



「自律」と「自立」

画像2

スイスの話から「自立」について考える。
日本では「自律」と「自立」は同じ発音であることから、同じものだと考えられているが実は意味が違う。

「自律」
自分の頭でよく考え、やりたいことを追求

「自立」 
自分の奥底に何らかの自信、確信、安心が生じる
周囲の人と安定した関係
自分で決めたことを選んだり責任を取ることができる


「自律」から「自立」に進化するイメージだ。

その過程をモンテッソーリでは4段階に分けて説明する。

①自分から自由にかかわる
②関わったことを続けてする
③続けているうちに全人格的かかわりになる
④かかわり抜いて「やった!」「すんだ!」「わかった!」などの実感で終了する




読んで見た感想

画像1

「敏感期」における子どもの成長は目覚ましいものがあり、子どもの「やりたい」を応援することが大切であることを理解した。

しかしながら、母にも母の時間があり、全てをやるのには時間的な限界がある。本書では「母親の敏感期」と書かれているが、全てを受容するのは相当難しいと思う。

だからこその支援。
例えばモンテッソーリ式の学校に行くのであれば、そこからアドバイスを受けるなどの支援が必ず必要だと思うし、一人では絶対に不可能だと思った。

モンテッソーリが目指す「自立」という部分は今後のクリエイティビテイーが求められる世界において重要度が増すことは言うまでもない。

父でもない自分が言えることではないが、今後は「男」がもっともっと家事に参加して、同時に「モンテッソーリ」などの教育法の勉強と理解が不可欠になると思う。



14日目終了しました!!

実は1日サボってしまいました。😭
反省・・・・・


今日も最後までお読みいただきありがとうございました!!!

この記事が参加している募集

読書感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?